ずっとやってみたかった、ウーバーイーツ配達での山手線1周。昨日は練習会の後に時間があり、稼ぎは少なくてもいい日だったのもあって、挑戦してみることにした。スタートは東京駅で、反時計回りにぐるっと1周。
すべての駅を通過するのが条件。1駅につき1配達までと制限を設けるつもりだったが、情報収集をした結果、どうも最近は注文も少なくそこまでする必要もなさそうな雰囲気。むしろ、全受けにしてどこまでいけるか試してみようかと。
練習会を終えて、東京駅を11時に出発。神田駅を目指す。東京駅と神田駅の中間くらいで、最初のピックアップに呼ばれたのだが、これがまさかの東京駅前の駅ビル。そんなことあるさと思ってピックアップしたら、運び先は新橋の先。始まりから嫌な予感しかしない。
最初のドロップをしたら新橋駅から呼ばれる。これは運良くにド有楽町駅方面に向かえたので、日比谷駅にも寄って時計回りに変更しようとしたのだが、即座にスターバックスから呼ばれ、八丁堀方面へ……悲劇はここから始まる。
次は八丁堀から清澄白河に運び、ここから神田を目指すものの人形町で、えらいものを引き当てる。ラーメン屋のダブルだったのだが、1つがまだできていないと言われ、1つをキャンセル。ほっとしたのも束の間、配達先がまさかの晴海。久しぶりの5kmオーバーの配達。
仕事だから運ぶが、30分以上かけて運ばれる麺を食べるタワーマンションの住人って……汁なし麺だったのでまだマシかもしれないが、正直ウーバーイーツで1km以上先から麺類を頼む人とは仲良くなれそうにない。配達が面倒なのではなく、なんだか食べ物がかわいそうで。
ちなみにこの日は最初の4配達が汁物もしくはドリンク。汁物は容器がしっかりしていないと、どうやっても溢れる。ほとんどのお店が対策をしているのだが、今日運んだお店のひとつが漏れる系で、わずかだが溢れてしまう。申し訳ないと思うが、そのまま渡すしかない。
昨日は部屋番号がない配達が2件あり、そのうちひとつはメッセージも送れない。電話をしても出ない。あとはカード払いになってるのに現金払いだと思っていた人が1件。こんなややこしい配達をするのは久しぶりなのだが、わたしが普段から拠点としているエリアの利用者が優秀なのだろうか。
有明から新豊洲に呼ばれ、そこから豊洲まで運ぶ。タワーマンションだらけで個人的には好きではないエリア。もう神田に行ける気がしない……。だが悪いことは続くもの。自転車を乗り換えるために乗っていた自転車を返却したら、そこにあった3台すべて使用不可。さらに返却した自分の自転車も予約済みになる。
自転車を失ってしまう。
そこから歩いて行ける場所にもポートがあり、ことなきを得たのだがこんなことは初めての経験だ。12月になったら自分の自転車を買うことを決意した。レンタサイクルを格安で使えるのも年内まで。新宿の月極駐輪場は順番待ちだが、しばらくは時間払いでも構わない。もう自転車のバッテリーや乗り換えで悩まされるのはごめんだ。
山手線からは随分と離れてしまったが、ゲームは続いている。豊洲から神田を目指すが、今度は門前仲町でピックアップして、神田とは逆方向の木場の先へ。そして木場から深川まで。ここが深川鍋の深川かと思いながら、東京でもこんなところもあるんだなと不思議な感覚。
そして神田がさらに遠のいている。もう山手線に戻れないかと思ったが、門前仲町まで戻ったところで、東京駅方面への配達案件。言葉は悪いが、島流しから戻ってきたような気分。だが本当の悪夢はここから始まる。ドロップをした後に通信状況が悪くなり、配達がカウントされない。
ただそれはよくあることなので、気にせず神田に向かうことに。この時すでに16時前で、配達も少ない時間帯。神田、秋葉原とスムーズに進めるのだが、御徒町や上野を通過しても、どこからも呼ばれない。そんなこともあるかなと思って進んでいたが、池袋すら配達がない。
流石におかしいと思い、ウーバーイーツのアプリで1度オフラインにしてみようとしたところオフラインにできない。それまでに何度かアプリの再起動をしていたが、これは異常だと感じでスマホを再起動した。すると、最後の配達が終わってないことになっている。理由はよく分からないが、配達が終わってないから、次の配達に呼ばれなかったのだ。
ただここで完了すると、東京から目白まで運んだことになると思い、サポートに電話してみると、やはり配達が終わってないとのこと。結局、その場で配達を完了させることに。ただ、完了をすると距離は最初に完了させたところになっている。わけがわからないが、このトラブルでドッと疲れて、配達終了。
神田から目白までただのサイクリングをしていただけ。虚しさだけが残り、やるせない気持ちで新宿まで戻ってきた。山手線1周配達は失敗に終わる。それも不可抗力によって。昨日は最初からおかしかったのだ。生きていればそういう日もある。だがひとつだけ収穫はある。
山手線1周配達はやはり1駅につき1配達までだ。全受けしたらどこまでも飛ばされてしまい、趣旨がずれてしまう。次にいつやるのかは分からないが、1配達したらオフラインで次の駅を目指すとしよう。あと、ランチタイムの東京駅にに近づかないこと。
残念な結末になってしまったが、そういうのも含めていい経験。良いことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもないと誰かが歌っていた。きっと今日は良い1日になるだろう。知らんけど。