「ひらめき」で気持ちよくなる?【趣味はドーパミンを出すことですが何か?】

毎月1日は映画を観ると決めていて、昨日は「のさりの島」を観るために渋谷まで。ところが30分前ですでに満席。他に観たい映画もなく、完全に無駄足になってしまいました。もう緊急事態宣言とか誰も意識してないように感じます(意識して欲しいとかそういう意味ではなく)。ユーロスペースは毎週火曜日が安いので、また別の機会に観るとしましょう。

それはともかく、渋谷のユーロスペースに行くのに、これまで下北沢で乗り換えて渋谷駅で降りていたのですが、神泉駅に着いたときに「あれ?こっちの方が近いんじゃない?」と思って下車。渋谷駅からユーロスペースに行くよりも、全然便利でした。まぁ各駅停車に乗ったから気付けただけですが、これまでの「ユーロスペースは渋谷」という思い込みが崩れた瞬間でした。

自分の中の常識が崩れる瞬間が気持ちいいといことを、初めて明確に認識しました。これまでも、同じような経験をして、同じように気持ちよく感じてはいましたが、それを認識することはありませんでした。例えば機械設計で、どうやってもスペースに収まり切りそうにない機器を、発想の転換でレイアウトできたときに気持ちよくなることが多々ありました。そういうことは何度もありましたが、それを「気持ちよくなれる行為」と考えたことはありませんでした。

なぜ、今そう感じたのかはわかりません。ただ、私の脳内にあるピースが連鎖的に繋がっていき、1枚の大きな絵が完成したような気分です。きっとエンドルフィンやドーパミンのような脳内麻薬のようなものが出ているのだと思います。脳内麻薬が出ているから気持ちいいのか、気持ちいいから脳内麻薬が出るのかはわかりませんが、私は「ひらめく」瞬間に気持ちよさを感じるタイプの人間なのでしょう。

ちなみにエンドルフィンはランナーズハイを引き起こす脳内麻薬だそうです。私はランナーズハイという状況を体験したことがありませんが、これも知らず知らずのうちに、その状態に入っているのかもしれません。認識できていないだけで。走ることってそんなに楽しくないのに、なぜが走りたくなる。それは脳内麻薬による気持ちよさを求めているからかもしれません。

そうなると脳内麻薬について、もっと詳しく知りたくなります。脳内麻薬の分泌を自由にコントロールできるようになれば、ストレスを感じにくくなるでしょうし、走っているときに感情をコントロールしやすくなります。意図的にコントロールできるものなのかはわかりませんが、ひらめきが起きるシチュエーションを再現できれば、そう難しいことではなさそうです。

ひらめきは集中力を極限まで高めて悩みに悩んだ後、少しリラックスして考えるのをやめたタイミングでやってきます。昨日のように突然天から降って来ることもありますが、基本的には悩み抜くという過程を必要とします。そこら辺が凡人なんでしょうね。いわゆる天才と呼ばれる人は、悩み抜かなくてもひらめくわけですから。まあ凡人なのは事実なので構いませんが。

私の体験した「ひらめき」はアハ体験と呼ぶそうです。Google先生は何でも知ってるものです。「あぁ、なるほど」の感嘆詞を英語にすると「aha」になるからアハ体験。この瞬間に脳内麻薬のドーパミンが出るから気持ちよくなるとのこと。私はずっと、この状態を追い求めてきたのかもしれません。ドーパミンを出したくて仕事をして、ドーパミンを出したくて旅をする。映画を観たいのもそうなのでしょう。

「あなたが好きなことは何ですか?」「あなたの趣味は何ですか?」この手の質問が苦手でしたが、今ならはっきりと答えられます。「ドーパミンを出すこと」もしくは「脳内麻薬により気持ちよくなること」です。実際にそんなことを言ったら気持ち悪がられるので、もっと伝わりやすいオブラートを探しますが、とりあえず自分という人間を少しだけ深く理解できた気がします。

逆にいえば、脳内麻薬が出ないことを「無駄な行為」と思うのかもしれません。残念ながら、いい例が思い浮かびませんが。いい例が思い浮かばないのは、いつもワクワクできる何かを探しているから。誰かに何かをやらされることはほとんどありませんし、依頼されたことだって自分で決めてやるわけです。だから、少なくとも今の私に無駄な行為が少なく(自分基準で)、脳内麻薬が出やすい環境にあるのかもしれません。

結論としては、これまで通りワクワクすることだけをやっていればいいということ。迷ったときには「それは脳内麻薬が出るの?」「気持ちよくなれるの?」と自分に問う。それと同時にもう少し脳内麻薬について学んだほうが良さそうです。きっと良い点だけでなく、悪い点もあるはずですから。仏教的視点で考えたら、むしろ脳内麻薬がない方がいいはずですし。何が正解なのかは、これから学ぶということで。

何歳になっても学ぶことはあるものです。そういう環境にいられることに感謝ですね。誰もが私と同じ環境にあるわけでもなく、日常的にアハ体験ができる人だったそう多くはないはずです。恵まれた環境にいることを忘れずに、それを上手く活かしていきたいところです。映画は観れませんでしたが、いい気付きがあったからよしとしましょう。でもここはまだスタートライン。「百尺竿頭に一歩を進む」です。

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