オールラウンダーになりたいスペシャリストの苦悩【本当は短い距離のほうが得意】

漫画「弱虫ペダル」でよく話に出てくる個々の特性の話。山を上るのが得意な人はクライマー、平地のゴール前でのスパートが得意な人はスプリンター、そして平地でも山でもなんでもこなせるのがオールラウンダー。これってもちろんランニングの世界にもあります。

そういう分類があるというわけではなく、上りが得意な人や下りが得意な人もいて、短い距離で力を発揮する人もいれば、ステージレースのような数日かけて戦うレースで圧倒的な結果を残す人もいます。それは個性であり、自分がどれに適しているのかを把握したうえで、自分の出場レースを選ぶと結果が出やすく、レースも楽しくなります。

ただ、この特性があるということを理解している人はあまりいません。なぜなのかは分かりませんが、自分の得意不得意を把握しているランナーは少数派で、どんなレースでも自分の力が発揮できると思っている人がほとんどです。だから秋のレースでも冬のレースでも「自己ベスト更新」を掲げてしまいます。

暑さが苦手なのか、それとも寒さが苦手なのかによって、勝負レースを秋にするのか冬にするのかは変わります。主戦場をフルマラソンに置く必要もありません。フルマラソンを走るけど自分の主戦場を10kmのロードレースや階段レースと決めるというスタイルのほうが結果が出やすいのにとは思います。

そういう私はというと、これまでの自分のやってきた競技や筋肉の尽き方を考えると、どう考えてもスプリンター体質。0→1の動き出しの速さには自信があり、サッカーをしているときの自分の強みでもありました。ただ勝てるのは数メートルの範囲であって、50mとか100mは速くありません。

自分の特性は超短距離にあるのですが、それは自分の特性であって、自分のなりたい自分ではありません。昨日のブログでも少し触れましたが、私はオールラウンダーでありたいんです。なんでもそつなくこなせて、平均以上の結果を残せる。そういう自分を理想としており、そこに向けてのトレーニングをしています。

特性に合っていないと分かっていながら、そこで勝負しようとすることは賢い人間のすることではありません。幸い私は賢さを求めていませんのでそこは問題ないのですが、結果が出ないわけです。サブ3も達成できないし、裸足の24時間走でも100マイルを超えられません。いつも目標にはあと少しのところで届かない。

これを努力不足というのは簡単です。実際に努力も足りていないのでしょう。そもそもが長距離向きではない体で、瞬発力を強みにしてきたわけで、そういう自分が結果を出すのは不可能なんじゃないかと思うこともあります。でも結果が出ることだけが人生の成功ではありません。

アスリートではない私にとって、結果というのは健康診断のようなものでしかありません。フルマラソンのタイムが落ちているときにはそういう体になっていることを示しているだけ。そして改善のためにあれこれやってみる。これも健康診断そのものですよね。大事なのはありたい自分でいること。

理想の自分像というのはあります。もちろん変化し続けていますが。私の理想はオールラウンダー。どんな道も安定した走りをしたいですし、英語・数学・国語・社会・理科のすべてで次第点以上は取りたいんです。料理もそこそこできて、仕事も平均以上はできる自分でいたい。

スペシャリストになるほうが自分に適しているとわかっているけど、そこに自分の理想はない。欲張りなのかもしれませんが、目指したところにまっすぐに進んでいく。そういう不器用な生き方だっていいんじゃないですか。人生は1度きりしかないのですから、とことん理想を貫く自分でいたい。

本来不得意なことと向き合っているので壁にぶつかってばかりですが、だから毎日が楽しいと思えます。なんでも思い通りにいくなんて味気ない。苦手なことから逃げないこと(苦手な人からは逃げますが)。難しいからこそ面白いと思えるし、やる気も湧いてくるというものです。

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