神奈川県大和市。神奈川県のちょうどど真ん中にある大きくもなければ小さくもない街。そこにある米軍基地は大和にあるのになぜか厚木基地と呼ばれている。川ひとつ超えれば横浜市になるという悲しい街。地方に行ったときにどこから来たと聞かれたら「横浜のほう」と答えてしまうのは大和市の知名度の低さのせいなのか、はたまた横浜市へのあこがれか。だいたいして大和市は縦に長すぎてどこが市の中心地なのか誰も知らない。その細長い土地を東名高速道路と国道246号線で上下に分断されている上に、小田急江ノ島線に左右も分断されている
そんな大和市で毎年阿波おどりが開催されている。2年前に見たときにえらいひどいことになってるなと嘆くレベルだった阿波おどりは2年後に盛大な祭りへと変化していた。これはちょっとした驚きだ。実はこの大和市、何かあるたびにお祭をしている。大和駅周辺で屋台が出るのは年に1,2回では済まない。もしかしたら1ヶ月に1回ぐらいのレベルで屋台が出ているのだが、いったい何をしているかは毎度謎だ。
先に言っておこう。この大和駅、決して大和市の中心にあるわけではない。たまたま相鉄線と小田急線の乗り換えがあるから少しばかり栄えているが、実際の中心地はひとつ北にある鶴間駅周辺ということになる。美味しい居酒屋さんもそのから北側に揃っている。ただこういったお祭りは大和駅前に大きな広場があるためにいつも大和駅周辺で開催される。
その年に何回も開催されるお祭りの中でもっとも賑やかなのがこの阿波踊りかもしれない。そもそもなぜ大和で阿波踊りなのだろうか。新参者のわたしはそのへんもわかっていない。ただわたしの知っている阿波踊りとはどことなく違うように感じる。まぁ踊りなんてものは踊り手の自由でやればいい。とにかく今年は踊り手が楽しそうで、見る側も楽しそうだった。
2年前のあのがらがらだった会場はいったいなにが
あったのだろう。もしあの状態から2年でここまで変わったのだとしたら運営者の腕がかなりすごいということになる。もちろんこの2年で担当者が変わったという前提だが。わたしは大きな変化よりも小さな変化の積み重ねを好むタイプなので、一気に流れを変えるやり方が苦手だ。一目惚れもなかなかしないタイプである。失ってから「あぁ好きだったかも」なんて……そんは話はどうでもいい。
大事なのは変わることができるってことかな。人もイベントも変わることができる。もっとよくしたいと思えたとき、それに関わる全ての人の想いが同じ方向に向いたときに流れは大きく変わる。わたしはそんな瞬間が大好きだ。想いをまとめられずに痛い思いしたことも数知れず。でも、やっぱりみんなで流れを作れたときの達成感は1人では味わえないなんとも言えない高揚感がある。
今日の阿波おどりはちょっと居心地が良かった。明日はピラティス帰りにもうちょっと長い時間楽しめるかな。生ビール片手に雰囲気を楽しみたい。
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