手放したものをもらってくれる大学時代からの友人の家に遊びに行った流れで、池袋にあるかき氷専門店「HACHIKU」に連れて行ってもらった。そのお店をやっている人が知り合いの娘さんということらしい。
聞いた話の又聞きになるので、どこまで正確な話かはわからないが、その娘さんはかき氷のお店を開くために、日光のかき氷屋さんで修行をして、なおかつかき氷のシロップの素になるフルーツについて学ぶためそのための修行もしたのだとか。
その2つの修行により、良い氷と良い果物を手に入れるコネクションを持った彼女は満を持して池袋にかき氷の専門店をオープンしたのだ。
おどろくほど戦略的な挑戦だろう。自分の夢をかなえるために戦略的に未来を描く。これからはこういう生き方が成功者の主流になっていくのだろう。わたしの「思いつきで会社を辞める」という行為は戦略性とは正反対である。
自分の人生をイメージして、そこにたどり着くためにいま何をすべきか、次に何をすべきかを考える。そして道筋を整えて行動をする。これからの人たちは間違いなくそうやって成功していく。成功に偶然の成功はない。
もちろん、思い通りにならないことのほうがきっと多いのだろう。それでも軸をぶらさず、道筋が見えているから多少の理不尽さにも耐えられるのだろう。彼女にとって挑戦とは無謀なことではなく描いたイメージを淡々と形にすることなのだろう。
そうなってくるとわたしのような直感型は最悪な状況になる。旧人類が棍棒を手に、最新兵器を持った新人類に向かっていくようなものだろう。映画であれば旧人類が勝つ未来も待っているのだが、人生は映画ではない。
わたしもこれから自分がやろうということに対して、ある程度のビジョンは持っている。成功する姿までもイメージ出来ている。ただ、それらが戦略的でないため、ひとつひとつのビジョンがギャンブル性を含んでいる。
こちらも戦略を持って挑めばいいのかもしれないが、40歳手前でそれができていない人間が、これからいきなり生き方の舵を切ったところで船はバランスを崩し転覆してしまうだろう。
一人ひとりがもっと戦略的に生きることができればこの国は大きく変わるような気がする。仕事だけじゃなく、恋愛もそうだし、家族もそう。生き方そのものの戦略をしっかり描いて、自分の方向性を明確にする。
こういう自分でありたいからそのためにいま何をすべきか、次に何をすべきか。本当に成功できるかどうかは昨日も書いたが結局は運でしかない。ただ、戦略を持っていれば成功の確率を格段に上げることができるはずだ。
「素敵な人と出会い、いずれ家族を守るために、いまは恋人も作らずにひたすら力をつける」「いずれ世界を舞台に活躍するために、いまは中国語、英語、スペイン語、フランス語を勉強する」「将来独立して働くために、いまは多くの職場で人脈を広げる」
そういう若者が増えてきているならこの国はここから面白くなるだろう。わたしも負けてはいられない。典型的旧人類として、出来る範囲の戦略性と、新人類にはない直感とで夢に向かって突き進むとしよう。
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