シャラポアのドーピングを聞いて思うのは人間の欲深さと、本当の強さってなんだろうということ。
最近禁止薬物のリストに載ったメルドニウムを禁止になったことを知らずに服用していたということですが、そもそも禁止でない薬物を競技のためい使っていいのかという根本的な問題があります。
ランナーの中でも賛否が別れるロキソニン。わたしの場合は人が使うのは気にはしないけど、自分が使うことはありません。深い意味はなくなんとなくかっこ悪いから。
でもロキソニンがダメでコーラはいい?
アミノ酸系のサプリはどうなる?
こんなの言い出したらキリがありません。だからきちんとしたルールを作って「これは禁止薬物ね」という線引きをしたわけです。その線引きとして「ロキソニンはいいんだから使うよ」という人を否定はしません。(昔は否定してたけど)
トップクラスのアスリートは薬物を使用してでも「勝つことが正義」であり、禁止されていないのだから「あなたも使えばいいじゃない」という理屈はわからなくもない。
確かに禁止されていないものをどう利用しよと自由だと思う。それはある種の権利であり薬メーカーにしてみれば、ドーピングにならないけど結果の出る薬と懸命に開発した結果なのかもしれない。
わたしだって「この薬を飲めば圧倒的な文章を書けるようになるよ」と言われたら手を出してしまわないとは言い切れない。どうしても夜中に作業するときは背中に羽が生えるドリンクを手にしているわけだし。
人間は欲深いんです。
あれもこれも手にしたくなる。
どんな手を使ってもいま以上の自分が欲しくなる。
その心をどうやってコントロールすればいいのでしょう。超一流のアスリートでさえも薬を使う誘惑に負けてしまう。体を鍛えれば心も鍛えられるわけではないことは明らかです。
じゃあどうすれば、強い自分になれるのでしょう。 名誉や地位、お金ではないものを人生の最優先事項とするためにはどう生きればいいのでしょう。
ドーピングには縁のない生き方をしていますが、それは自分が強いからではない。いつだって欲望に負けてしまう自分がいます。
欲望に負けない自分をどうやって作っていくのか。これは永遠の課題かもしれません。
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