ランニングを教えるのは本当に難しいことを再認識しました。
今日はランニングのコーチを引き受けたのですが、自分が試行錯誤してたどり着いたことは伝えやすいのですが、最初からできていることを伝えるのは本当に難しい。
裸足王子こと吉野剛さんがランナーに教えているのを見たり動画を見たりすると、難しいことをさらっと言ってて、なるほどそういう方法もありかと思ったものの、僕にはあまり向いていないようで。
わたしがきちんと体の動きを教わっているピラティスのmiyako先生は、とにかく丁寧で細かい部分までチェックしてくれるので、わたしも基本的に人に教えるときはそのスタンスです。
いまはトレーナーとして人のフォームを見たら「どこが悪いのか」は見えるようになってきました。ただ、なぜそうなるのかは瞬時に答えは出せません。
そして肩甲骨と足の動きの連動にいたっては、どうすればいいのかを伝える方法が見当たりません。肩甲骨がうまく連動できていないのは伝えられますが、じゃあどうすればいいか?
ここからがまったくできていないわけです。
プロのトレーナーの人たちは明確な答えを持っていて、そこに導いてあげられるんでしょうか?それともそれっぽいことを言って濁してしまうのか。
それを仕事にしているのだから濁すということはないでしょうけど、たとえば肩甲骨の連動というのは「こうやって」っと言って「できました」というものではないので、どう伝えているのかすごく気になる。
東京マラソンのEXPOでは「もっと肩甲骨を動かしたほうがいい」とアドバイスされたけど、肩甲骨をきちんと連動させて動こすことができる人はかなり限られます。
なのでアドバイスとして「もっと肩甲骨を動かしたほうがいい」は正しくないわけです。まぁわたしは天才だからできましたけど。
これは何もランニングに限ったことではありません。誰かが何かを教えるとき、どうすれば言いたいことが伝わるのかというのは教える人の一生のテーマかもしれません。
そしてわたしはようやくその入り口に立つことができたわけです。
これまでは教えることもあまりなかったから「伝わらない」ということが発生しませんでした。これから教える機会が増えていくと「伝わらない」ことが増えていくのでしょう。
ただ、これは本当に難しいことです。
なんで学校でランニングの基本を教えないのだろうかと本気で不思議に感じます。徒競走とかマラソン大会とかするのに走り方は教えないわけです。
鉄棒や跳び箱のように教えるべきじゃないかと思うのですが・・・
教えられる人がいないのか、それとも重要だと思っていないのか。どちらでもいいですがきっと多くの人が自己流で走りを身につけているのがもったいない。
もっとも学校が「走るの嫌い」の悪の枢軸ですから(学校の先生のみなさん、すみません)、そんなことしてくれるわけありませんが。
少なくとも陸上部以外の人も、基本的な体づくり、走りのフォーム作りは陸上部でベースを作ったら、その部活は圧倒的に強くなると思うのですが、陸上部に対して期待しすぎ?
まぁそれとわたしが教えるのがあまりうまくないというのは関係のない話であって、学校が悪いとか言うのは責任逃れにもなっていないひどい話。
とりあえずいますべきことはできるだけ多くの人に走るのを教えて経験値を高めていくことかな。
自分の体とは違って人体実験しながらというわけでにはいかないので、難しくはありますが実験台になってくれる人がいれば声をかけてください。
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秋にはそれなりに教えられるようになっていたい・・・万里の長城マラソンにも出てくれた石田淳さんの「教える技術」も読まなきゃだな。
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