1年に1回のガマンの日があと2日後に迫ってきました。
日光100㎞ウルトラマラソン。22,000円もかかる参加費に見合うだけの大会なのかまったくもって疑問しかなく、しかもわたしはウルトラマラソンが苦手。
でもランニングジャーナリストとしては第1回の大会には出ておきたいところですし、何よりも100㎞くらいは走れるのだということを証明しておきたいわけです。完走できないのであれば、体を着くつところからやり直し。
ちなみに日光100㎞ウルトラマラソンは、参加案内のパンフレットはPDFで自分でダウンロードする必要があります。その代わりと言っては何ですが、日光東照宮などの拝観券が同封されています。東武ワールドスクウェアの優待券とか。
全部活用すればかなりお得なんですが、いやそんなものはいいから参加費を安くすべきじゃないかとも思うわけです。後々レポートしますが、結局のところ地元との駆け引きでこの高額な参加費に決まったのでしょう。
どうやって地元にお金を落としてもらうか。その一部を参加費に含めてしまえということです。気持ちはわからなくはないですがお金の流れが露骨過ぎて……
最も嫌なら出場しなければいいんです。最終的に定員に達したということは、この価格設定で間違ってなかったということでしょう。参加者がそれに見合ったものと感じるかどうかは別として。
肝心のわたしのコンディションはというと、24時間マラソンの疲労がいまだ抜けきらず、さらにのどが痛いような状態。でもまったく走れないわけではないので、コツコツ行くしかありません。
注意しなくてはいけないが、前半の関門です。ウェルネスが運営するウルトラマラソンの傾向として、前半の関門が厳し目です。
最初の19.9㎞地点を2時間45分ですので、8分20秒/㎞のペースが必要です。それくらい余裕じゃないかと思うかもしれませんが、この区間も含め、28㎞くらいまではずっと上りです。しかもいろは坂まであります。
第1関門をギリギリで通過したら、次の第2関門までの13.8㎞は8分40秒/㎞です。次の区間は下りですが、7分/㎞ですと間に合いません。
鍵になるのは間違いなく上り。と言いたいところですが、このコースの鬼門は間違いなく下りです。25㎞以上も続く下り坂。ちゃんとショックを吸収できなければ、後半に膝か筋肉がぼろぼろになります。
残り15㎞になれば、あとは得意の気合と根性で乗り切れますが、さて下り坂をどう攻めるのか。
さらに悩ましいのは、100㎞の参加者がたったの1500人ということです。ずいぶんと寂しいウルトラマラソンです。この人数の少なさも価格の高さに影響していますが、観光地ということでそれ以上を認めてくれなかったのでしょう。
何が悩ましいかというと、孤立する時間がとても長くなるということです。
ウルトラマラソンは精神力がもっとも重要です。わたしのような豆腐のメンタルは、少なくとも視界に誰かがいないと「もういいや」となってしまいます。わたしが24時間マラソンを好きな理由は、孤立しないということにあります。
そうは言っても、後はもう走るしかありません。そのときのコンディションに合わせて微調整をしながらベストを尽くすだけ。焦って飛び出さないことと、どこかでリミッターを解除すること。
どうせ想定通りにならないのが、ウルトラマラソンの面白さでもあります。
第1回ということで、どれくらいのペースで走るのが正解なのかすらわかりません。だから、とにかく目先の1㎞をコツコツ走ること、それだけです。それを100回繰り返せば100㎞。フルマラソンと同じです。
時間は14時間もあります。14時間も走り続けていい日は、1年にそう何度もあるわけではないので、貴重な1日をムダにしないように頑張ります。
ここにきても、「楽しんで走ります」なんて言えないのは、やっぱりウルトラマラソンが苦手だから。これまでのウルトラマラソンの経験でも1度も楽しいと思ったことがなく、達成感もありません。
達成感に関しては、人生において一度も感じたことがありませんが。
いつも乾いてるんです。もっとできるんじゃないかという欲求による乾き。その乾きが満たされることは一生ないのかもしれません。東海道を走りきったときも、残ったのは安堵感だけで達成感はありません。
きっと今回100㎞を走りきっても、自分の未熟さを思い知るだけですし、気持ちよくゴールするなんてことは考えられません。完走した後のビールが格別なのは言うまでもありませんが。
今回は走り終えた日に帰る予定です。それができるのが日光100㎞ウルトラマラソンの魅力でもあります。早めに終われば、北千住あたりで焼き鳥とビールで喉を潤して帰ることができますが、ゴールが遅ければ直帰です。
焼き鳥とビールだけをモチベーションに、できるだけ早めのゴールを目指します。
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