甲州街道ラン209キロを4日間で走り抜くことができましたが、大きなケガもなくあたり前のようにゴールできたのは、やっぱりそれを支えてくれたアイテムがあったからです。
灼熱の甲府盆地で熱中症にならなかったのは、わたしの体が他の人よりも強靭だったからではありません。わたしは走力もそれほどなく、体も決して頑丈なわけではありません。
ところが足りないものは補えばいい。それがランニングアイテムだとわたしは考えています。ランニングのアイテムを足し算で考えて、「利用すれば速くなれる」と思っている人も多いようですが、わたしの考え方とは少し違います。
ランナーにはそれぞれ強みと弱みがあり、ランニングアイテムは弱みを補うために使うのだというのが、わたしなりの考え方です。
それではどんなアイテムを利用したのか、実際につ利用したものについて紹介します。ただ、ほとんどが過去にこのサイトでも紹介したものですので、「またか」と思う人は読み流してもらっても構いません。
ORS経口補水塩タブレット
今年になってからの旅ランで必ず使っているのがORS経口補水塩タブレットです。タブレットタイプの経口補水液で、コンビニなどで購入したお水に溶かすことで、簡単に経口補水液を作ることができます。
汗をかきすぎた場合は、タブレットの量を増やすか水の量を減らすなどで、濃度を変えられるのがポイントです。また、他の経口補水液のように飲みにくいということもありません。
最初の2日間の水分は、ほとんどがORS経口補水塩タブレットです。さすがに3日目になると味に飽きてくるので、このタブレットで作った経口補水液とお茶などを持って走っていました。
こういうものは効果を表すのがかなり難しいのですが、結果論で言えば足をつることもなく、熱中症になることもなく完走することができました。じゃあORS経口補水塩タブレットがなかったら完走できなかったか。これは証明することができません。
ですので、人によっては気休めにしかならないかもしれませんが、少なくとも日光ウルトラマラソンでもこれを使って脱水症にはなっていませんので、わたしには効果があると思って使っています。
FRANK&MORRISのウェア
わたしはオシャレとは縁遠いタイプのランナーですが、そんな縁遠い世界の人たちが作ったランニングウェアブランドがFRANK&MORRISです。このサイトでも何回か紹介しているので、購入された方も多いかと思います。
今回もMESH SLEEVELESSが大活躍でした。
というよりもMESH SLEEVELESSとACTIVE SHORTSしかシャツとパンツは使っていません。毎日同じものを使っていました。MESH SLEEVELESSがものすごく涼しいことは以前の記事で紹介しました。
今回はその涼しさに助けられたのもありますが、さらに実感したのは「速乾性」と「消臭効果」です。
1セットしか持っていないので、野宿した日以外は洗濯をしています。パンツはじゃぶじゃぶ洗わずに、腰回りを軽く洗う程度ですが、スリーブレスはかなりしっかり洗っています。
手ぬぐいでしっかり脱水しているのもありますが、翌朝には普通に着れる状態になっています。さらに、洗濯できない日もありましたが、あれだけ汗をかいたにもかかわらず、匂いがほとんど発生しません。
これはFRANK&MORRISでも想定していないことかもしれません。全然臭くなりません。旅ランではウェアの匂い、体臭にはかなり気を使います。飲食店に入るときなどは特に。
でも今回はほとんど気になりませんでした。
ただスリーブレスを着たことで、腕全体がやけどに近い日焼けをしてしまいました。日焼けをしたくない人にはあまりおすすめできません。「夏は日焼けするもの!」そういう男らしさのあるランナーにおすすめです。
FRANK&MORRISオンラインショップ
https://frankandmorris.stores.jp
Itoitexの和紙布シリーズ
今回は旅ラン前にItoitexのインソールをマイロード靴総合設計の薄井さんからいただいたので、薄井さんの和紙布シューズと、さらにItoitexの靴下と合わせて着用しました。
五本指ソックスは履かないんじゃなかったっけ?そう思う人もいるかもしれませんが、わたしは別に五本指ソックスが嫌いなわけではありません。ただ、力の伝わり方が鈍くなるのでレースでは履かないだけです。
旅ランはレースではありません。むしろ力で走ろうとするのはNGですので、力が入りにくい五本指ソックスのほうが向いています。こういうものは使い分けが大切です。もちろん五本指ソックスでも問題なく走れるという人は、それをレースで履いても旅ランで履いてもかまいませんが。
今回は雨が降る可能性があり、雨が降らないにしてもかなり湿度が高くなることが予想される旅ランでした。こういう環境下ではシューズ内の湿度を下げるというのはかなり重要です。
そう考えたときに和紙布シューズ、ソックス、インソールというのは最高の組み合わせです。しかもわたしは幸運にも和紙布シューズを手にしています。
マイロード靴総合設計のシューズは、わたしにとってはニュートラルなシューズです。例えばこのシューズで1キロを3分台で走るのはかなり大変ですが、安定して4分30秒で走ることはできます。
普通のランニングシューズは疲労とともに扱いが難しくなりますが、このシューズではそういうことはありません。自分の正しいと思うフォームで走ることだけ意識しておけば、無駄な力を使わずに前に進みます。
レース用には向きませんが、最も頼れるシューズでしたので、209㎞の相棒に他のシューズは考えられません。
シューズの快適さは言うまでもありません。旅ラン中に建物に入る以外でシューズを脱ぐことはほとんどありませんでした。脱いだ瞬間によくある開放感というのもありません。履いている状態が不快ではないため、脱いだところで開放感は発生しません。
ただ、Itoitexの靴下は1日目で親指部がかなり薄くなってしまいました。何度も脱いだり履いたりしていれば、こうはならないのだと思いますが、1日で70㎞くらい履きっぱなしですと、こういうことも起こるのでしょう。
ただ、このあと破れそうで破れません。4日間でも破れませんでしたし、そのあと24時間リレーマラソンの雨の時間帯に履いていても破けていません。これが和紙布の強さでもあります。
でもいつか穴が空くのは避けられないので、近いうちに1足購入するつもりです。
レースでは履かなくてもリカバリーランなどでは必須です。最近は新色も出たようなのでちょっと何色にするか悩み中。
手ぬぐい
手ぬぐいは旅ランの必須アイテムです。いや、旅ランではなく普通の旅行でもわたしにとっては必須です。タオル代わりに使えますし、あまりに暑ければ首に巻いたり、頭に巻くことができます。
温泉に行ってもタオルは不要で手ぬぐい1枚あれば体を洗うのから、体を拭くのまで全部1枚で事足ります。
今回は、バックパックが首にあたって擦れるのを防止するために、ずっと首に巻いていました。そろそろバックパックを買い換える時期かもしれません。普通の男性用サイズですと、ちゃんとフィットせず走るとブレてしまいます。
わたしはなぜ手ぬぐいがランナーに普及しないのか、かなり不思議に感じています。マラソン大会の参加賞などにもかなり向いていると思うのですが、手ぬぐい派はどちらかというと少数派です。
ちょっと騙されたと思ってオシャレな手ぬぐいを1枚くらい購入してみてください。一度使い出すと手放せなくなります。タオルなどの荷物がかさばって困るという人は、手ぬぐいおすすめです。
ambieのイヤフォン
旅ランはどうしても走りが単調になることがあります。そういうときに音楽やラジオを聞くのがいいのですが、旅ランに限らず、ランニング中に耳を塞ぐのはかなり危険です。公園などの確実に安全な場所ならまだいいのですが、テレビCMなんかで町中をイヤフォンをして走る映像があるのですが、あれはかなり問題です。
そんなランナーに最適なイヤフォンがambieです。これについては旅ランの記事内でも少し触れましたが、実は出発直前に音を出す部分の部品を紛失しました。
急いで注文したら、翌々日には届きました。今回は標準の色と別の色の2色を購入して、ちょっとデザインとして遊びを入れています。写真の緑色がそうなのですが、かなり目立ちます。
音楽を聞いていても自分の足音がちゃんと聞こえますので、これはかなりおすすめです。ただ、音質にこだわる人にはあまり向いていないアイテムです。BGMつきで走りたいという人はぜひ参考にしてください。
amazonでも購入できますが、なぜか定価の倍くらいの値段がします。購入はambieのサイトを利用しましょう。
ambient
https://ambie.co.jp
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