春から開催しているウルトラマラソン練習会ですが、今回は8月分が後ろに押されて9月開催となってしまいました。8月はまだ暑いからと、先月の箱根越えランと同じく短い距離に設定しました。
ところが蓋を開けてみると、なんと最高気温は25℃前後。ただの快適なランニングになってしまいました。
ただ、今回は過去最大の参加者でした。スタート時には8人で、途中離脱もありながら2名途中参加もあったので、合計人数はなんと10人。1年前の今ごろは1人で黙々と走っていたんですが、人生は何があるかわかりません。
今回のメンバーにはこの半年で、旅ランの楽しさを知った人や、その人たちの情報発信で興味を持った人など、いろんなタイプの人がいます。
世の中には様々な練習会がありますが、このウルトラマラソン練習会は、ちょっと変わっているのかもしれません。ランチは必ずお店に入って食べますし、いちいち立ち止まって撮影します。
今回は東横線ランで、渋谷から横浜中華街までですので、東横線が21駅でみなとみらい線が5駅。全部止まっていますので、1駅1分のロスでも26分のロス。
普通のウルトラマラソンの練習会は、できるだけ止まらずに長い時間、長い距離走ることを目指します。この練習会はコンセプトがそこにありません。「人間は毎日60㎞走ることができる」がこのイベントのコンセプトです。
毎日60㎞走ろうと思うと、自分を追い込むようなことをしてはいけません。走ることが日常になる。そう考えると、昼ごはんはちゃんと食べるしかありません。
スタートは渋谷のハチ公前。ベタすぎる集合場所ですが、そこはちょうど東横線の入り口前。
ケガや練習不足でスピードと走力に不安があるメンバーがいるので、のんびりスタートです。まず目指すは代官山。今回初めて東横線の一つひとつの駅周辺を走りましたが、東京と神奈川の格差はものすごいものがあります。
東横線でも東京にあるうちはいちいちオシャレです。高架下にセンスのいいお店を集めて、オシャレ感が漂っています。これが神奈川に入るとただの住宅地を通過している電車に変わります。
東横線というだけでオシャレなイメージを持っていたのですが、どうやらそれは自由が丘や代官山といったイメージが強かっただけのようです。
順番がかなり前後してしまいますが、一番の驚きは田園調布でした。高級住宅街なのはもちろん知っています。でも足を踏み入れたことはなく、今回が初めての田園調布。その一角に入った途端、みんなの声が小さくなります。
そこにはちょっと行儀よくしなくてはいけない雰囲気が漂っています。あんな街で育ったら、まったく別の人間になりそうです。きっとわたしの人生ではずっと縁のない場所かもしれません。
今回は裸足ランナー仲間が1人参加していましたが、多摩川を越えるまではシバーチ(ワラーチではない)を履いていましたが、神奈川はずっと裸足で走っていました。
東京のオシャレさは、裸足を拒絶する何かがあったのかもしれません。裸足ランナーは意外とそういう空気感に敏感です。裸足ランナーは空気を読まずに我が道を行く系だと思われていますが、みんなが思っているより繊細です。
時間はさらに前後しますが、最初の休憩は自由が丘。本当はシャレたカフェに入りたかったんですが、まず午前9時半には、そういうお店はやっていません。チェーン店でないカフェは11時オープンが基本。
亀屋万年堂の総本店もクローズしています。ただ、駅前店はオープンしていたので、そこで1回目のおやつ休憩。ただし、今回はおやつ休憩はこれだけ。
約1㎞で1回撮影休憩が入るので疲労感が少ないため、大きな休憩が必要ありません。長い時間走るコツは上手に休憩を入れることですが、今回はまさにそれでした。
ちなみに亀屋万年堂はこのあと何度も出てきます。東横線の駅にはもれなく支店があるんじゃないかと思うほどの出現率。最初に「めずらしい〜」と言っていたのはなんだったのか。
東横線ランは意外と小さなアップダウンがあります。わたしは2日前に行ったスクワットの影響で、この小さなアップダウンにかなり苦しめられます。スクワットするたびに筋肉痛になるのはそろそろ何とかしなくてはいけません。
ペースは6分半/㎞〜7分半/㎞。それほど速くはないのに実はついていくのがいっぱいいっぱい。
そして武蔵小杉を超えたあたりから、お腹と背中がくっつきそうになる空腹感。日吉で限界を感じて、「綱島で食事する」宣言。もちろん綱島なんか行ったこともなく、どんなお店があるのかはわかりません。
でもこのウルトラマラソン練習会で、食事を外したことはありません。こういうときに食いしん坊レーダーがフル回転してくれます。
綱島で食いしん坊レーダーに引っかかったのは「魚鉄食堂」。普段は居酒屋のようですがランチ営業中。
今回もこれが大正解でした。わたしはアジフライをこよなく愛するのでミックスフライ定食。でも、みんなが注文しているものを見て、選択を誤ったかとちょっと焦ります。どれも明らかに美味しそうです。
特に上握り寿司が1080円で10貫+巻物。いや、間違いなくそれでしょう。
もちろんミックスフライ定食も美味しかったですよ。ランニング中でなければ、ごはんとお味噌汁おかわりしてましたね。まぐろのカマなんか頼んでたら、ご飯が絶対に足りないですから、自分のお腹にはミックスフライがちょうどです。
ランニング中に揚げ物もよっぽどおかしい気がしますが、食べたい物が体が欲しているものです。
「なんで美味しいお店がわかるの?」とメンバーの1人に聞かれましたが、勘としか言いようがありません。ただ、お店の外観で美味しいかどうかはだいたいわかります。いや、美味しくないお店がわかります。
美味しくないお店は外観がどこかチグハグしています。落ち着いた雰囲気のお店にしようとしているのに、安っぽい幟が立っているようなのはアウトです。安っぽい幟がNGなのではなく、お店にマッチしていないものを置く感覚がNGなんです。
これに関しては、またいずれ書くとしましょう。
綱島からはひと駅分散歩です。お腹がはちきれそうになるくらい食べたメンバーもいますので、いきなり走ったら体に悪いじゃないですか。そうでなくても眠たくなる時間帯なのに。散歩中に万里の長城仲間が1人合流。
妙蓮寺で2人が離脱。自分の好きなタイミングで離脱できるのも、東横線ランのいいところです。
横浜がそろそろ見えてきたというところで、全体のペースがやや上がります。先頭を引っ張っていたはずなのに、同じペースで走っていたらいつの間にか最後尾。頑張りたくても筋肉痛で足が上がりません。
反町で、もう1人の万里の長城マラソン仲間が加わって中華街を目指します。
裸足で走り続ける1人を見て、裸足ランに興味を持っていた参加者ともう1人が横浜駅から裸足ランに切り替えました。横浜駅を裸足で走る3人。でもあんまり違和感なしです。わたしの感覚がおかしいのかもしれませんが。
東横線ランは横浜で終わり、ここからはみなとみらい線ランです。ちょっと退屈するかと思ってましたが、横浜マラソンのスタート地点や、帆を広げた日本丸、ランドマークタワーなど意外と見どころがいっぱい。
家がすぐそこという1人がみなとみらい駅で離脱しましたが、その後はあっという間に中華街駅に到着です。
わたしのGARMINでは32.9㎞、6時間55分57秒です。ランチタイムが45分くらいあったこと、1駅ごとに止まっていたことを考えればこんなものでしょう。さすがに33㎞ですと余力が残りますが、その余力は打ち上げ用に。
せっかくの中華街ですので、まずは恵びす温泉で汗を流して中華街のお店へ。
さすがに中華街はリサーチゼロで、いいお店を見つけられる気がしません。悩んでも仕方ないということで「テラス席ありますよ」の一言に誘われて「七福」へ。
残念ながら目の前にある関帝廟は工事中。でもテラス席のちょうどいい空気感が走った後には心地よく、会話も弾みます。料理ももちろん美味しかったのですが、ちょっと北京の味が恋しくなりました。
中華街の料理はやっぱり日本人向けで親切です。どうやらわたしは、あの不親切でごちゃごちゃした中国の味が好きになっていたようです。
でも中国好きとしては中華街にもっと来たほうがいいかもしれません。自分の好きなお店を2つか3つくらい作って、かわいい中国人の店員さんと会話を楽しんで…これは蛇足。
中華街でもお腹いっぱい食べて、今回の東横線ラン完了です。ごちそうさまでしたをするまでがウルトラマラソン練習会です。
さて次回が問題です。秋マラソンシーズンに入って、思うように予定を組めません。3連休初日ですが一応10月7日の予定で考えています。ちなみに9月10日は大山トレラン練習会です。
どちらも興味がある人はぜひ参加してください。わたしとSNSなどでつながっていないなら「お問い合わせ」ページから連絡ください。
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