走ることが嫌いな人に走る楽しさを伝えること

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日本人のすべてがランナーになったらどんなに面白いだろう。そんなことを考えています。

プレミアムフライデーのイベントとして浅田真央さんと浅田舞さんの2人と走れるイベントの取材をしたのですが、さすがの集客力というか、やはり影響力のすごさを感じずにはいられませんでした。

浅田真央さんはホノルルマラソンに挑戦するということで、彼女が走ることでファンの方の中に「自分もやってみよう」と思う人もいるのかもしれません。

ホノルルマラソンにエントリーすれば、あこがれの浅田真央さんに話しかけることもできるわけです。

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スタートラインに立てば有名人も一般人も1人のランナーでしかありません。憧れの人と同じ場所に立てるというのはファンからするととてつもなく魅力的なことなのでしょう。

わたしが唯一平常心で向き合うことができないのが森脇健児さん。彼のラジオ番組で育ったようなわたしは、森脇健児さんと一緒に走れるなら、喜んでノコノコ出ていきます。

ランニング界はこういう流れを上手に活用すればいいのになと感じました。このことに関しては明日のRUNNING STREET 365の記事にするつもりですので、これ以上は触れません。

ただ、わたしは日本国民がみんなランナーになればいいのになとは思っています。

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もちろん極論ですし、健康上の問題などで走れない人がいることは重々承知しています。でも例えば会社の構成員のうち8割以上がフルマラソンを完走すれば減税する制度などを導入すれば、ちょっと面白いことになります。

30歳以上の個人でもかまいません。フルマラソンを完走した翌年は、所得税が1%下がるとしたらどうでしょう?

財源は?賢い人たちはすぐにそう言いますが、みんながフルマラソンを走るようになれば、医療費が相当削減されると思います。もちろん皮算用ですし、整形外科だけが忙しくなるという問題も抱えてしまいますが。

なぜ、そんなことを言うのか。

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以前にもお伝えしたかもしれませんが、少なくとも職場から家までは何があっても自分の足で帰れるようになるべきだとわたしは考えているからです。

東日本大震災のとき電車が動かなくなって駅に寝泊まりした人、かなりいるのではないでしょうか?

わたしは妊婦だった姉のことが心配で、横浜から鎌倉まで走りましたが、途中で何人ものランナーにすれ違いました。自分の足でなんとかして家に戻って家族に会いたい。

ランナーであればそれができます。家までの距離が何キロかわかれば、どれくらいで帰れるかもわかります。

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何かあったときに自分の足で移動できる。全国民がそうなったら、この国はきっと変わります。走るという基礎ができていれば、どんなスポーツでも強豪国に入ることができるはずです。

ただ、この走るということが強制であってはいけません。あの意味のない強制的な授業のマラソンのせいで、走るのが嫌いになっている人の多いこと。なぜ苦しみながら速く走らなくてはいけないのか。

そもそも走ることの技術もろくに教えることなく、ただ「走れ」と命令する体育教師。苦しみぬくことで成長できると信じ切っているスポ根がはびこる部活の世界。

確かに苦しみの向こう側には喜びが待っています。でも、誰もがその苦しみを乗り越えられるわけではありません。苦しみがただの苦しみで終わる人のほうが圧倒的に多いのに、無理に走らせる。

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そうではなくて、もっと走ることの喜びを教えるのが学校であり、走ることで正しい体の動きを教えるのが部活であるべきです。

ただ、そんな愚痴をこぼしても意味はありません。学校教育は100年経ってもランニング嫌いな人間を量産し続けることしかできません。

だったら、自分で走ることの楽しさを広めていこうかなと思います。

これまでわたしは、ランナーにばかり目を向けてきましたが、ランナーでない人が「自分も走ってみようかな」そう思えるような情報発信も増やしていかなくてはと考えています。

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自分の周りにいるランナーでない人、元ランナーだった人。そういう人たちが、走り出したくなるような言葉を投げ続けていくこと。これは物書きとしてのひとつの役割なんじゃないかと思います。

わたしは浅田真央さんや浅田舞さんのよう、いるだけで人を惹きつける魅力あるタイプの人間ではありません。でも、わたしには言葉があります。親が授けてくれた伝える能力があります。

走ることが嫌いな人に走る楽しみを知ってもらうこと。

別にレースなんかでなくてもいいんです。フルマラソンなんか走れなくてもいいんです。自分だけの大切な時間として走ることを楽しめる人が増えてくれるといいな。そんなことを考えています。


ムリなくはじめられる 楽しいランニング
著者:鈴木 清和
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