加賀藩の早道飛脚足軽は500kmを5日で走っていた

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ハルカススカイランに向けての体づくり。ひたすら地味な練習をして、毎日のように筋肉痛に悩まされてきましたが、なんかそこから抜け出したようです。

昨日は1kmを3:29とそこそこのペースで走った後に、10分間のステップジャンプ。目標としていた1100回を上回る1119回。途中で何回か休んだので後はこれをノー休憩にするだけ。1200ステップを目標に再設定しました。

トレーニングに限ったことではありませんが、初めはなんでもびっくりするようなスピードで成長しますよね。マラソンだって、レースに出れば出るほどタイムが縮むのですが、突然どこかで収束します。

仕事なんかもそうなんだと思います。新入社員のころは空っぽだから、どんどん吸収して能力が上がっていく。でも、あるところまで行くと成長曲線に伸びがなくなり、いつしか惰性で進めてしまう。

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惰性はわたしが嫌う言葉のひとつですが、惰性があるから人間は余裕ができるわけで、ある面では決して「惰性=悪」でないことを理解しています。あくまでもわたし個人の問題として、惰性が嫌いというだけのことです。

さて、ステップジャンプでの体づくりは、ここまで驚くようなスピードで変化してきましたが、おそらくここらへんが収束点です。最初は650回しか飛べなかったのに今は1100回以上ですから、70%近く伸びていることになります。

よっぽどひどい体をしていたのか、それともトレーニングの効果があったのか。こればっかりは分かりませんが、数日前に裸足仲間と走っているフォームの動画を撮ってもらったのですが、わたしだけ足がめっちゃ短い。

いや、短いのではなくて太いんです(短いのもありますが)。わたしの足だけ、明らかにランナーのそれとは違います。筋肉が付いてきたという意味ではある意味成功です。

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この筋肉がフルマラソンでは邪魔になるわけですが。

そしてウエストがベストから8cmも増えています。腰回りに筋肉を付けているので、こちらも当然の結果なんですが、ウエスト76cmというのは過去最大の値かもしれません。

理想のウエストサイズの計算式があるそうで、男性の場合は「身長×0.43=理想のウエストサイズ」だそうです。わたしが161cmですので69.23cmだそうです。ちなみに女性は「身長×0.38=理想のウエストサイズ」。

約7cmもオーバーしています。礼服のパンツはきっと履けません。しばらく誰も結婚しないでください……

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わたしはなぜか細いというイメージを持たれていますし、体重が55kgあると言うと驚かれます。基本的に筋肉や脂肪が付きやすい体をしています。虚弱だったので高校までは筋肉も脂肪も少なかったのですが、社会に出てから成長期が来て…

そういう意味では、わたしはマラソン向きの体ではありません。ランニングの世界においても持ちタイムは練習量に見合ったものだとは思っていません。実は得意なのは瞬発系だったりします。

それはともかく、ハルカススカイランに向けての体づくりをした結果、明らかにランナー体型ではなくなってしまいました。最もわたしの狙いはスマートなランナーではなく、江戸時代の飛脚です。

飛脚や昔の日本人はナンバ走りだったみたいなことを言われ、さらに「これがナンバ走りだ」みたいなことを語っている人がいますが、ナンバ走りを見たこともないわたしには、そんなことを断言する勇気はありません。

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話が逸れました。ナンバ走りかどうかはともかく、江戸時代の飛脚は500kmを5日で走っていました。これは金沢にある足軽資料館で紹介されていたものですが、実際に記録に残っています。

東海道の飛脚はリレー方式ですが、加賀藩の飛脚は早道飛脚呼ばれる足軽が行っていましたので、リレー方式ではないはずです。リアルに5日で500km。夏には加賀藩の氷を江戸に毎年送っていたという記録もあります。

氷は2割くらいに減っていたそうですが、氷が溶け切る前に到着したわけです。足軽飛脚は5日よりも早く着けば褒美をもらえ、遅れたら運賃が減らされるとのこと。

すべての飛脚ができたわけではないのでしょうが、今ほどは道が整備されていません。峠を幾つも超えなくてはいけません。それを当たり前のように5日で走ったわけですから、今とはまったく違う走り方があって当然です。

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それがナンバ走りだと言われていますが、大事なのは走り方の名前ではなく、実際にそれができるのかどうかということです。わたしのランニングに対する探求の原点はそこにあります。

そして、当たり前のランニング体型になってもそこにはたどり着けないという確信はあります。

ハルカススカイランに向けての体づくりと言っていますが、5日間500kmで走り続ける体や走り方を見つけたいという思いが根底にあります。体に秘められた無限大の可能性を信じたいというわけです。

ですので、太い両足とウエストも、探究心の結果だと思っておくことにします。ただ、体型があまりにも恥ずかしいので、今年は水着になれそうにもありません。なる予定もないのが不幸中の幸いですが。


飛脚走り-そうか、こんな走りがあった
著者:田村 雄次
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