無事ハルカススカイランへのエントリーが完了しました。いきなり申し込みが始まるからちょっと焦りましたが、4日の0時から受付スタートということでしたので、分かっていても寝ていましたが。
一般募集が2100人ですので、最近の階段垂直マラソン人気を考えるとあっという間に埋まるかと思いましたが、2000人を集めるというのはわたしが思った以上に大変のようです(万里の長城マラソンは100人も集まりませんが)。
東京マラソンや大阪マラソンのような大都市マラソンがちょっと尋常じゃない集客力なのであって、やはりまだまだ階段レースはこれからということなのでしょう。
ただ、ハルカススカイランはフルマラソンとはまったく違った魅力があります。たった10分ちょっとに自分のすべてを出し切るというのはマラソンランナーからしてみれば短距離走のようなものです。
ただ、実際に10分走をしてみると分かりますが、10分というのは意外とクレバーなレース展開が求められます。最初から心拍数をレッドゾーンに持っていくと確実に後半でバテます。
かといってスピードを抑えていると力を出しきれないまま終わります。
ハルカススカイランの面白さは、心臓が飛び出るのではないかというくらいまで追い込んだときに感じることができます。「もう無理だ」と感じた状態をずっと維持する力が必要です。
こんなにも諦めるのが簡単なレースはありません。いつだって立ち止まることはできます。でもその気持ちを振り切って上り切ることにハルカススカイランの本質があります。
そこにはフルマラソンでは味わうことの出来ない快感があります。
今年はハルカススカイランにだけ照準を合わせていますので、ここで結果が出ないと悲しいことになりますが、順位はそれほど気にしていません。わたしは勝ちたいタイプの人間ではありませんし、才能に恵まれていないことは知っています。
大事なのはオールアウトするということ。ゴールした瞬間に目の前が真っ白になるくらい自分を追い込むことができればそれで十分です。
ただ、それだけでは別にハルカススカイラン向けにトレーニングをする必要はありません。もう一つ大事なのは、今の自分の限界を超えていくことです。
普通のマラソントレーニングをして参加したのでは、どうしても自分の力を出し切ることができません。頑張って駆け上がったつもりでも、どこかに力が残っています。
実際に初めての挑戦だった1回目は取材で走った2本目のほうがいいタイムでゴールしています。昨年はさすがに1本目のほうがいいタイムでしたが、取材で走った2本目もそれほど悪いタイムではありません。
そもそも2本目を走れるという段階でオールアウトしていないわけです。
階段を走っている最中は限界だと思っているけど、それは筋力的に限界なだけで、持久力にはまだまだ余裕があるわけです。今は持久力を落として筋力を上げるトレーニングをひたすら行っています。
足にだいぶ筋力がついてきて、フルマラソンでは錘にしか感じないような状態ですので、今はとてもフルマラソンをいいタイムで走ることはできません。でもトレイルではこれまでにない走りができています。
ここまでひたすらに筋トレの日々でしたが、筋力的にはある程度のところまできましたので、これからは実際に階段を駆け上がる練習を入れていきます。
エントリーできたことで、モチベーションはかなり高め。このタイミングを活かさない手はありません。ただちょうどいい階段があまりないという……1610段ですから同じ高さの練習コースはどこにもありません。
まずは身近な大山がトレーニングコースというところでしょうか。
せめて1000段くらいの階段があればいいのですが、ないものねだりをしても意味はありません。練習コースがないのはみんな同じ。そこは創意工夫で乗り切るとしましょう。
11月4日まであと121日。やれることをしっかりとやってスタートラインに立つとしましょう。288mの大阪のてっぺんで最高の笑顔をしたままひっくり返るために。
ハルカススカイラン
http://japan-verticalrun.jp
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