「彩湖リレーマラソン2019×MEDIFOAM ITEN」参戦レポート

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かなりコンディションがいい状態で、今シーズン最終レースの彩湖リレーマラソンを走ってきました。グルテンフリーの影響で体にはキレがあり、わたしにしては珍しくモチベーションも高い状態です。。

そして、足下にはMEDIFOAMのレースシューズ「ITEN」があります。つい最近1キロの自己ベストを更新したシューズですので、間違いなく走れるシューズです。

とはいえ、実際に走ってみなければ、本当の状態がわからないのがマラソンの難しさ。しかも、リレーマラソンですので必要以上に気負ってしまいます。繋いだ襷の重さは、優しさに欠けると言われているわたしでもわかります。

5人1チームで、わたしは最終走者。責任があるアンカーと言いたいところですが、わたしがアンカーを選んだのは大会の写真を撮りたいため。本気で走るレースでも、仕事を忘れないのはいいのか悪いのか。

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ただ、他の人の走りを見ることができますし、撮影のために会場を動き回れば体もほぐれます。

この日は空が青く、絶好のレース日和だと思っていましたが、開会式が近づくにつれて、河川敷ならではの強風が吹き荒れるコンディション。じっとしていると、体温が奪われてしまいます。

5キロの短いレースでは、あらかじめ心拍数と体温を上げておかないと、体が温まったころにゴールしているというようなことになりかねません。なので写真を撮りながらも、しっかりとウォーミングアップをします。

そういえば、最近はフルマラソン前にウォーミングアップしなくなりました。フルマラソンは長丁場ですので、心拍数を上げる必要もなく、走りながら温まるのが理想。あくまでも「わたしの場合は」ということですが。

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みんなが順調に襷を繋ぎ、いよいよ自分もスタートラインへ。緊張していたのかもしれません。最近使っている鼻テープをするのを忘れていました。ゴールするまで気づきませんでした……こういう心拍数の上がるレースでこそ効果が期待できるのに。

ただ、シューズのフィッティングは忘れません。MEDIFOAMのシューズは相性はいいものの、わたしの足型とあっていないため、かなりしっかりとフィッティングしないと、レスポンスの遅れが気になってしまいます。

わたしがスタートする少し前に、別チームで参加していた宮ヶ瀬湖24時間マラソン仲間がスタートしましたので、そこに追いつくことを襷を受け取ってからの最初の目標に設定しました。そして、第4走者から襷をもらい5キロの旅が始まりました。

競技場から出た瞬間に、強烈な向かい風。本来ならペースを落とすべきところですが、気負っていたのでしょう。一気にトップギアに入れてしまいました。1キロも進まないうちに、「これはまずい」と感じて、ギアを2段落とします。

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シューズが軽いというのも、スピードを上げすぎた原因かもしれません。軽いシューズはいきなり回転数を上げられますが、必要以上に上がってしまうというデメリットもあります。もっとも、これはわたしの技術不足ですが。

1段落としにしないのは、明らかに心拍数が上がりすぎていたためで、まずは落ち着いて心拍数を落とさないと、最後までスピードを維持することができません。合わせてフォームの乱れも直します。

1キロから2キロまではアップダウンがありますので、それにも備えなくてはいけません。

最初の1キロのラップが3分49秒。この程度で息が上がるのは不本意ですが、それが自分の現在地。思ったほどに走れていない自分を受け入れて、方向転換します。

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意識するのは前に追いつくのではなく、丁寧に走ること。

上り坂は1歩を小さくしてピッチを上げ、下り坂はストライドを伸ばす。フラットな部分でも、いつもよりややストライドを長めにして、心拍数が上がらないように心がけます。着地はフラットにして、MEDIFOAMに全体重を預けます。

2kmのペースは4分3秒とかなり落ちましたが、自分の意思で落としたわけですから、焦る必要はありません。とにかく、きれいに走ることだけを考えました。

面白いもので、追うのを止めれば追いつくもので、2キロの段階で前を行くラン仲間に届きました。

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得意の上りで追い抜くことができ、そこからは気持ちも楽になりました。最初の1キロはとても長く感じましたが、そこからの1キロがとても短い。足取りもかなり軽く、辛いのは心拍機能だけ。足はまだまだ頑張れそうです。

3キロ通過時のラップが3分58秒、調子が上がってきたた次のラップは3分51秒と、追い風にも乗って快調に飛ばします。フォームも着地も安定感があり、失速することもなさそうです。MEDIFOAM特有の反発力を活かした走りもできています。

残り1キロで橋を渡るために最後のアップダウン。

その手前で、ちびっ子に「頑張って!」と応援されれば、気持ちが入らないわけありません。やや前傾姿勢にして、最後の坂を一気に駆け上がりました。表情は苦痛に満ちていますが、そういう状態も嫌いではありません。

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いや、1人で走っているなら、苦痛からは逃げ出してしまうかもしれません。

でも、退路がないのがリレーマラソン。橋を駆け下りて、再びの向かい風の中を、受け流すように走ります。しっかりと地面からの反発力を受け取って、足を回転させます。

そして、18分56秒でゴール。

5キロのレースで18分台を出したのは初めてのこと。ただしGarminに表示されているのは4.8kmの値。200mを走るのに40秒かかると思うと、実質は19分台。それでも、ここ最近にはないタイムではあります。

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物足りなさと達成感が同時にやってくるという不思議な感覚。

きれいに走れたという自負と、もう少し走れたのではないかという思い。最初から、上手くMEDIFOAMに乗ることができていれば、あと10秒は縮められたはずです。最初の1キロをうまくまとめられなかった部分に悔いが残ります。

リベンジは1年後に行うとしましょう。今度は堂々と18分台で走れる体づくりをして挑みます。

わたしの体はまだまだ進化の途中です。まだ上のステップに上がることができると信じていますし、結果もついてきています。やり方は間違ってないはずですので、大事なのは自分なりのやり方を継続すること。

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とりあえず、今シーズンのレースはこれで終了です。まずは1週間だけ体を休ませて、また厳しいトレーニングに取り組むとしましょう。

ちなみにMEDIFOAMのITENですが、やっぱりいいシューズです。キロ4分前後で走るなら、最高の相棒になってくれる1足。ただ惜しいのは、わたしの足型にフィットしないということ。それでも、これだけのタイムで走れれば文句ありません。

着地でこれほど安定するシューズはなかなかありませんので、花蓮太平洋縦谷マラソンも愛媛マラソンも、おそらくこのシューズで走ることになるでしょう。

長い距離を走ったときでも快適さが続くのか、かなり楽しみにしています。もちろん、シューズに頼るのではなく、自分自身をしっかりと鍛え挑みます。


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