裸足チャレンジ第2弾は富山で開催された黒部名水マラソン。名水百選にも選ばれている黒部の町をランナーが駆け抜ける。裸足チャレンジなのでわたしは当然裸足。そして距離は42.195キロ、フルマラソンです。30度を超える気温のなか、裸足でどう走り抜くかが今回のポイントです。
過去に数回裸足のフルマラソンを完走していますが、前回出たのが1年半以上あいだが空いている。これがひとつ目の不安要素。そして、予報では29℃の気温。気温そのものよりも路面が熱せられて熱くなることがもうひとつの不安要素。実はもっと大きな不安要素がありました。万里の長城マラソン以降、左ひざの状態がよろしくない。はっきり言えば、シューズを履いて走ることができないレベル。さぁどうなるか。
路面に関していえば、気温は予報を上回る31℃まであがりましたが、天候は曇りだったおかげでそれほど熱くなく、問題なく走れました。そして左ひざはなんともありません。これが裸足の凄さ。シューズを脱ぎ捨てれば痛みはゼロになる。これこそがわたしが裸足で走る最大の理由です。
コースは最初の10キロがフラット、次の10キロが100mのゆるやかな上り。そして折り返して次の10キロが緩やかな下りで、残りがフラット。鬼門は下りの10キロ。裸足のフルマラソンはスピードよりも、レースマネージメントが重要です。頑張りどころを間違えると最後の5キロで地獄を見ます。
河童+万里の長城ハッピ+裸足で走りましたが、注目を浴びたのは裸足。ランナーからも注目してもらえましたが、黒部の人たちの声援が半端ない状態です。裸足に驚いたあと、心配してくれる人や声の限り声援をくれる人。さまざまな反応でしたが、すべての声が力になります。
裸足ランの大変なところはこの声援。裸足ランナーは決して歩いてはいけません。裸足ランナーは決して弱音を吐いてはいけません。声援を送ってくれる人たちが心配するから。声援に最大限の笑顔で応えます。
肝心の走りはと言うと、さすがに全日本裸足選手権の疲労が抜ききれず、体が重い状態でスタートしました。コースがとても裸足向きの路面だったことが救いです。とにかく今日は粘りが大事と言い聞かせます。20キロあたりから足裏が敏感になっていくのがわかります。折り返してからは下り。河川敷なので少し路面が荒れています。ペースが明らかに落ちています。本来なら歩いたほうがいいのですが、声援が大きすぎて歩けません。それでも粘りの走りで35キロを突破します。
ここまでくれば完走は見えてきます。36.5キロのエイドで、米粉のパン、ラーメン、ソフトクリームで補給してラストスパートです。声援が一段と大きくなります。残り2キロの私設エイドでホタルイカをいただいて、さらに力が湧いてきます。もうゴールしか見えません。
4:47:43
平凡なタイムですが、これがいまの自分の精一杯。力を出し切れました。そしてなによりも足裏に傷ひとつありません。過去の裸足でのフルマラソンではいつも水ぶくれができていたのに、今回はきれいなまま完走できました。スピードが遅かったからか、走りが上手くなったのかはわかりませんが。
今回、納得のいく走りができた最大の要因はやはり地元の人たちの声援です。これほど温かい声援はそうそうありません。そして何よりも地元の人たちがこのお祭りともいえるマラソン大会を心から楽しんでいるように見えます。黒部を含め富山の人たちは本当に親切で一生懸命です。ボランティアの人たちも楽しみながら一生懸命。町全体の一体感が素晴らしい大会です。
ぜひ他の裸足ランナーにも走ってもらいたい。そして、黒部名水マラソンを楽しんでもらいたい。チャンスがあればまた黒部に戻ってきたいと思える大会。かなりおすすめです!
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