坂道トレーニング21kmの壁【激坂最速王決定戦2020@箱根ターンパイク】

無補給だったのが安易すぎたのか、それとも力不足か。激坂最速王決定戦2020@箱根ターンパイクに向けてのトレーニングで、とりあえずレース距離の27kmを坂道でトレーニングしようと思ったものの途中で見事に撃沈。これでは家までたどり着けないと感じて切り上げたものの、21kmであえなくストップ。

残り1kmをほぼ歩きのようなペースで帰ってきた。慢心?それは否定できない。もっとできる子だと思っている。才能がないことは知っている。身体能力の問題ではなく、賢さという部分が消えてしまった感じがある。長くレースをしていないから、感覚が鈍ったのだろうか。

27km走ると決めたら、たいてい上手にペース配分をして、必要に応じて補給もしながら走るのだが、今回は明らかにハイペースだったのに自分を抑えようともしなかったし、いま思えば補給すべきだったのに、走っているときにはエネルギー不足になっているなんて思いもしなかった。

これが本番でなくて良かった。

激坂最速王決定戦2020@箱根ターンパイクからゼッケンが送られてきた。ゼッケン番号は1825番。ピストンの部の後ろから2番目のブロックなのだが、後ろから大勢を追いかける形になる。前には1,800人ものランナーがいる。どれくらいでゴールできるかはわからないが、1,000人くらいは抜いてみたい。

これが慢心というやつか……

それはともかく、参加案内には給水所が3ヶ所あると書かれている。往復だから6ヶ所。まさか11月の箱根で熱中症になることはない。問題はエネルギーなのだが、おそらくエイドには水しかない。ということは食べ物を持って走る必要がある。平坦な27kmなら補給なしでいけるが、山だとやはり21kmで壁にぶち当たるだろう。

通常のフルマラソンでも、30−35kmくらいでエネルギー切れを起こす。これがわたしのサブ3を阻んでいる原因のひとつだが、標高差があるとエネルギー切れはもっと速くにやってくる。体脂肪で走ればいいと思うかもしれないが、下り坂はキロ4分を切るペースになり、体脂肪では供給が間に合わない。

下り坂を走り切るには糖のエネルギーが必要になる。問題は何を持って走るのかということになる。タイムを狙わないなら頂上の折り返し地点でのんびりおにぎりでも食べたいところだが、走ると決めたからには写真を撮るとき以外は全力でいきたいところ。

そもそも山頂で食べたのではエネルギー供給として間に合わない。13.5kmの下り坂だから、おそらく1時間もかからずに下山できてしまう。ということは山頂についた段階で糖として血中に取り込んでおく必要がある。そう考えると摂取するべきものが見えてくる。

短時間で吸収できる糖だから、理想は単糖類で妥協して二糖類といったところだろうか。単糖類はブドウ糖、果糖が該当する。ブドウ糖のタブレットを持つか果物を持つか。普通に考えればブドウ糖を持つべきだろう。探してみると簡単に見つかるのでもしかしたら薬局で売っている可能性がある。

これを数粒持って走り、山頂の手前1kmくらいから補給すれば、きっと下りでエネルギー不足を起こすことはない。反対に上りこそ体脂肪を使いたいところなのだが、上りはパワーが必要になる。結局高低差のあるコースを走る場合は糖エネルギーが必要になってくる。

こうやって頭で考え始めると、自分らしさを取り戻しつつあるのを感じる。わたしは直感派と理論派のハイブリッドタイプのランナーだ。理論的に考えて、それを直感で実行する。結果が伴っていないのがなんとも悲しいところだが、このスタイルを変えるつもりはない。

できれば、もう1度ブドウ糖補給でのトライアルをしたいところだが、さすがにもう時間がない。レースは11月21日だから、残された時間はあと8日しかない。ここで20kmを超える走りをしても、レース本番に疲労が残ってしまって、良い結果を出すことはできない。

ぶっつけ本番ということになるが、理論的には間違ってはいない。あとは本番に21kmの壁を感じることなく走りきれれば成功。失敗しても失うものはないのだから、自分の仮説に基づいてテストするだけ。これが正しければ、フルマラソンでの失速も防げる可能性がある。

問題はマラソン大会がしばらくないことだが、年末の東西対抗東海道53次でも活かすことができる。伝えていなかったが、今年もランナーとして走ることになった。なんと今年は東西それぞれに3人のランナーがいる。大会を盛り上げるためにもいい走りをしなくてはいけない。

東軍は初日か2日目に箱根越えが待ち受けている。激坂最速王決定戦2020@箱根ターンパイクでの経験が必ず活かされることになる。いかにして元気な状態で27kmを走り切るか、これが大きな試金石になる。とはいえ、あとはベストコンディションで望むだけ。

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