失った栄養成分を正しく補給できれば走り続けられるという仮説

商品紹介のためにマグネシウムについて調べたのだが、わたしたちランナーが意識して摂らなくてはいけない栄養素を1度リストアップしなくてはいけないような気がしてきた。マグネシウムが必要だということは軽く認識していたが、不足しがちということやランナーが食事ですべてを補うのは難しいとは思っていなかった。

そして何よりも、マグネシウムが足りてないことにはコンディションだって整わない。トライアスロンをする選手には、そんなの当たり前となっていることだが、ランナーの共通認識になっているかというとそうでもない。むしろ、ほとんどのランナーは「何を言っているのだ?」という感覚だろう。

マグネシウムについてここで語るつもりはないが、このように走ることで失われやすい栄養素というのがあり、それを積極的に補わないからランナーの寿命が短くなるのではないかというのが、今回の推測になる。そう、ランナーに限らずアスリートは短命になりやすい。

わたしたちの体は、自己修復能力を備えているが、膝周りのように回復しない部分もある。さらに心臓というのは一生のうちで心拍数が決まっているとも言われている。わたしたちの体は基本的に消耗品で作られている。そしてその消耗品は食べ物で補わないと、どんどんと劣化していく。

夏に走って、大量に汗をかいたあと、水分補給をしない人はいないだろう。だが、ランニングをした後にマグネシウムを補給する人はあまりいない。マグネシウムどころかミネラルが全般的に不足しているのに補給しない。これが回復を遅らせているのは間違いない。走る前と走った後で体内にある栄養成分の量が変わっていなければ、ランナーは疲労はしない。

それは極論だし無理なことは分かっている。だからといって補給しなくていいという話にはならない。どこまで補給できるかはわからないにしても、走って失ったものは補わなくてはいけない。だが、何が失われて何をどれくらい補給しなくてはいけないかを、総合的かつ科学的に提示してくれるサイトを見たことはない。

おそらく、あるのだろうとは思う。わたしが疑問に感じているくらいだから、それを研究する人だっているはずだ。大学の卒論レベルの内容だと思う。後で少し論文を漁って見るとしよう。だが、生理学なども合わせて学ばないと理解できないような気もする。残念ながらそこまでの時間はない。

失われたものをいかにして補給するか。実は以前からこれは課題としていることのひとつ。旅ランのように1日60km以上走るとなると、体の状態を変えないことが求められる。疲労しないように走るのもひとつだが、積極的な補給を心がければ疲労も少なく、一晩眠れば翌日もまた気持ちよく走ることができるはずだ。

わたしはずっとそれを探している。経口補水液なども取り入れているし、旅ランでは食事をとても大切にしている。わたしがランイベントでランチタイムを入れるのはそのためだ。「食べたら走れない」では、ジャングルやサファリでは生き残れない。ジャングルやサファリに取り残されるような人生を送ることはないだろうが。

とにかくまずは食べることが大切で、次に「何を食べるか」が重要になってくる。その「何か」は言うまでもなく、走って失ったものだ。だから、失ったものがわかればそれを含んだ食材を使った料理を食べればいい。おそらく、食べるタイミングも重要になる。運動直後の30分がゴールデンタイムのように、最適な補給のタイミングがある。

これはフルマラソンでも同じだ。適切なタイミングでグリコーゲンを補給してやれば、30kmの壁など感じることなくゴールを目指せる。ただ、実際にはグリコーゲンだけでは不足なのだ。何が必要なのかはこれから追い求めていくが、これが体系的になって市民ランナーにとっての当たり前の知識になると、日本の市民ランナーレベルはさらに上がるだろう。

何を食べるべきかというのは、もしかしたら本にできるかもしれない。物語にすれば読みやすいし、興味を持ってもらえるはずだ。これは2021年にやり遂げるテーマとして悪くないだろう。売れるかどうかはわからないし、わたしにはやや高いハードルだが難しいほうが燃えてくるタイプ。真剣に取り組んでみるとしよう。

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