アディダスのランニングシューズがAmazonでたたき売り状態です。アディゼロボストンが3,991円なのを見てクリックしそうになりましたが、よく見たらワイドサイズでした。おそらく他のメーカーもかなり値引きをしているはずです。ナイキくらいでしょうか値引率が低いのは(ワークマンは値引きなし!)。
安くなっているのはそろそろ2021年モデルが出る予兆なのでしょう。ただでさえ在庫がダブついているのに、新モデルが登場となるとたたき売りになるのも仕方ありません。逆にランナーからすればこれはランニングシューズを安く購入するチャンスです。
でも型遅れってどうなの?と思うかもしれませんが、厚底×カーボンプレートの最新ランニングシューズでもない限り、わざわざ最新モデルを購入する必要はないというのが私のスタンスです。厚底×カーボンプレートは各メーカーまだ細かいチューニングの最中ですので、買うなら最新モデルがおすすめです。
ナイキは行き詰まった感じがあり、ヴェイパーフライNEXT%を買っておけば間違いありません。アルファフライやテンポNEXT%は、履く人を選ぶのでわざわざ市民ランナーが手を出すほどのものではありません。ナイキは販売戦略からして他社とは違うので、買うかどうかの見極めが難しいところです。
ケガをしないためのランニングシューズ「インフィニティラン」は旧モデルでもいいのですが、こちらもチューニングができていないので、最新モデルのほうがより高い効果を期待できます。ただ、旧モデルではダメかというとそうでもなく、格安で買えるなら全然ありです。
ランニングシューズは基本的に、1年くらいで劇的に変化するということはありません。厚底×カーボンプレートのように新しい技術が導入されると別ですが、スタンダードなシューズの「◯◯が10%向上」といったような宣伝文句は無視して構いません。スペック自慢をしなくてはいけないシューズは、大体たいしたことありません。
そんなアップデートした最新のランニングシューズだって、1年後には型遅れになるわけです。そんなに目に見えて毎回進化していたら、今頃世の中にはサブ3ランナーが溢れています。もう誤差の範囲でしかありません。むしろランニングシューズによってはサスティナブル志向になり、ポテンシャルを落としているものすらあります(どのシューズがそれかは言いませんが)。
最新のランニングシューズが必ずしも、最高のポテンシャルを持っているわけではない。モデルチェンジを行うたびに変化を求められるから、いじりすぎて性能を落としてしまうというのは決して珍しいことではありません。そんなことはメーカーもわかっていて、だからスペックを語るわけです。
ランニングシューズと自分との相性もあります。私はペガサス36を最高のオールマイティシューズだと評価していますが、ペガサス37は私の好みではありません。高く評価している人もいるので、シューズとしてのポテンシャルは高いのかもしれませんが、私には合いません。
誤解しないで欲しいのですが、ペガサス37を否定しているわけではなく、どんなに自分に合っているシューズでも、モデルチェンジがあると合わなくなることがあるということを言いたいだけです。だから、気に入ったシューズは値段が下がったところで買いだめしておくという人の気持ちもわかります。
ただランニングをストックしていても、いつかは新しいシューズに切り替えなくてはいけないので、基本的には買いだめはしません。自分にとって最適なランニングシューズをいつも探し続けています。もっともレビュー用にいただけるものが多いので自分で買うのは1年に1〜2足ですが。
ランニングシューズは消耗品ですし、最新のランニングを買う必要はないので型遅れを安く買うというのが消費者としては賢い選択だと思いますが、買いだめをするよりは、シューズ探しを楽しむほうがおすすめです。ランニングシューズは経年劣化もしますので、保管状態が悪いと履いていなくても劣化しますし。
目に見える形で壊れるのは2〜3年後だったとしても、劣化は徐々に進んでいきます。知らないうちにシューズ性能が大幅に落ちているなんてこともありますので、ランニングシューズは1年型落ちくらいがちょうどかと思います。もちろんお金に余裕があるなら最新モデルを買えばいいんですけどね。
私のように自由に使えるお金が限られていて、それでいてシューズを数ヶ月単位で履きつぶしてしまう月間走行距離が長いランナーに限ってのお話です。ランニングシューズに限った話ではありませんけどね。私は小説も文庫本派ですから。小説は経年劣化もしませんし(話題には乗り遅れますが)。
いずれにしても、最新だから優れているわけではなく、性能が上がっていても自分に合わないこともあるのだと覚えておいてください。だったら自分に適した性能の高い型落ち品のほうが圧倒的におすすめです。ただ、劣化はするので買いだめは程々にといったところでしょうか。
そう考えると2020年モデルが安くなっている今が買いどき……とか書いたら自分の財布の紐が緩みそうなのでやめておきます。履いてみたかったランニングシューズが安く売られているなら買うべきですけどね。いつもは買わないシューズを試すにはいい機会ですから。
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