さがみ湖プレジャーフォレストで開催された「さがみ湖さくらラン」を走ってきました。距離は20kmの周回コースということで、目標なく走るのが嫌だったのもあり、久しぶりの裸足チャレンジです。ただ、プレジャーフォレストの路面がおそろしく荒れており、さらに私の勘違いもあってDNF。
いい経験になりました。ストップがかかったとき、悔しさよりも安堵のほうが大きかったのも事実。あんな凶悪な路面と戦えるほどの裸足スキルを持ち合わせていなかったのでしょう。ただ、自分なりには楽しんで走れたのでOK。やっぱりマラソン大会は楽しいものです。たとえDNFになっても。
圧倒的に凶悪な路面に四苦八苦
さがみ湖さくらランはプレジャーフォレストの駐車場からスタートして、1kmで50mくらいを駆け上がります。上りは好きなのですが問題は路面。スタート地点は駐車場というのもあって、路面が荒いのは仕方がないと思っていましたが、むしろ駐車場の荒い路面はまだ優しいほう。
私はこれまで色々なマラソン大会を裸足で走ってきて、鹿児島マラソンが最凶の路面だと思っていたのですが、鹿児島マラソンはまだ白線を踏むことができるのですが、さがみ湖さくらランは逃げ場がありません。鹿児島マラソンの厳しい路面が2.5kmのうち2kmくらい続くイメージです。
とにかく走れないわけです。もちろん、スタートからしばらくは耐えられるのですが、最近裸足になるのは公園のウレタン舗装されたランニングコースだけで、荒い路面を走っていないので、あっという間に足裏を消耗してしまいます。1周目が終わった段階で「これはやばいかも」と黄色信号が。
いま思えばこの段階でサンダルを履くべきでした。過信……まさにその言葉がぴったりです。でもサンダルを履くのは苦しくなってからでも十分です。この大会は3時間の制限時間。1周2.5kmのコースを20分で走っているうちは問題ありません。ただ、このとき私はすでに大きな勘違いをしていました。
それはまた後で話しますが、とにかく1周20分で走れなくなるまでは粘る。これが私の出した答えでした。痛くてもやっぱり裸足は私のアイデンティですから。痛いくらいで逃げるほど軟弱ではありません。
こんなところでも声を掛けてもらえる
ランニングの仕事に携わるようになり、どこに行っても声を掛けてもらえるようになりました。ありがたいことで、さがみ湖さくらランでも「いつも見ています」「頑張ってください」の声を掛けてもらえます。ただ、今回はこの声が私の判断を鈍らせます。
1周20分で走れなくなり、傾斜が厳しい場所では立っているのも難しい状態なのに、応援の声をもらうと、これくらいで裸足をあきらめたくないという気持ちが湧いてきます。こういうところが大人になりきれないところ。45歳のおっさんが大人になりきれないというのも気持ちの悪い話ですが。
声援は力になりますが、その力を正しく使えるようにならないと、気がつけば崖っぷちまで進んでしまいます。今回がまさにそれで、カッコつけた結果6周目には足裏が完全に消耗していたのに、まだ諦めず7周目も裸足で走ってしまいます。実はこの時点でゲームオーバーが確定していたとも知らずに。
そもそもこの日は、自分のコンディションもよろしくありません。3日前に200m✕10本というトレーニングを裸足でやったところ、9本目で疲労限界になりそこでジョグに切り替えましたが、時既に遅し。シューズを履いて帰ろうとしたところで、左ふくらはぎが攣ったようになりました。
攣っただけだと思っていたのですが、翌日も翌々日も回復しない状態でレース当日。歩くのに足を引きずっているような状態でのスタート。裸足のフォームもどこかおかしかったのでしょう。そんな感じで走ったから、足裏が売り切れるまでの時間がいつもよりも早かったのかもしれません。
3時間制限なのに2時間で足切りという罠
足の痛みが徐々に大きくなりましたが、3時間制限でしたので私の計算では残り1時間で5kmはなんとかなるとの判断。どうせなら最後まで裸足で走りきりたいじゃないですか。ところが、7周目が終わってあと1周というところでストップがかかりました。どうやら2時間で足切りが設定されていたようです。
それを見落としていた私が悪いのですが、でも3時間制限の大会で2時間に関門というのは完全に想定外。2時間30分ならわかりますが、2時間で関門ならそれは2時間30分制限のマラソン大会。いえ、文句を言っているわけではなく、そんなことあるの?と狐につままれたような……狐につままれた経験はありませんが。
でも安堵の気持ちが大きかったのも事実。もう1周あの痛みを耐えるなんて狂気の沙汰です。だからむしろラッキーだったような気がします。無理して走って、傷めたふくらはぎが悪化したら目も当てられませんから。走っているときに何回か危ない感じはあったので、無事帰ってこれてひと安心です。
初めてのコースや大会は、きちんと制限時間や関門を調べておかなくてはいけないという教訓。あわせて、きちんとロードで裸足練習をしなくてはいけないという反省。5月中に裸足の24時間マラソンを走るつもりですが、これから1ヶ月しっかりと足裏を鍛えていこうと思います。
再チャレンジはしない?できればチームで走りたい
残念ながらDNFとなりましたが、来年再チャレンジをするかと聞かれたら、現時点では「NO」です。私のスキルで2時間の関門を突破できるイメージが湧きません。ではランニングシューズを履くかというと、履いて何を目的に走ればいいのか。ただの退屈なランニングになるのは目に見えています。
そういう意味では、来年はチームで走るのがいいかなと。チームならシューズを履いて追い込んで走れます。走り終えてからプレジャーフォレストで遊ぶかBBQをして帰る。ただ、来年の状況がどうなっているかはわかりません。「走ろうよ」と声を掛けてもメンバーが集まるとは限りません。
参加者集めで疲れるくらいなら、やっぱり1人で裸足チャレンジ……いや、来年は2時間の関門が2時間30分の関門になってくれると信じています。それなら、足を鍛え直して再チャレンジできます。まぁ1年あるのでしっかりと考えることにしましょう。負けっぱなしは悔しいものですから。
いずれにしても楽しい1日でした。久しぶりに会った人もいましたし、やっぱりマラソン大会が好き。ただ、完走できればもっと気持ちよく楽しい1日になったはず。久しぶりに足裏を鍛えてみようかな。いや、いま始めたら息切れするのは目に見えているので、しばらくはまた安全な場所で裸足を楽しむとしましょう。
RUNNING STREET 365
日本一早いマラソンレポート「第1回 さがみ湖さくらラン」
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場所:国立競技場外周
参加費:2,000円(第1・3水曜日は無料)
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