直前の大会中止は困るけどSNSなどに怒りを吐き出すのは違うかなと思う【自分の土俵を作る】

緊急事態宣言によって直前になって中止を決めたマラソン大会や競技会があったようです。おそらくマラソン大会だけではないですよね。様々なイベントが無観客にしたり、開催を中止や延期したことと思います。参加者も主催者も理不尽に感じているかもしれません。納得もいかないことでしょう。

でも、それを感情むき出しのままSNSなどに投稿するのは違うかなと。TwitterやFacebookといったSNSだけでなくブログも含めて、発言を公開しているという意識が低い人が少なからずいるようで、いまだにSNSを上手く使えていない人も多いのかなと。

もちろん一般人がどのように発言しようと自由です(ある程度の節度は必要ですが)。言葉にしないと伝わらないということもありますし、旗色を明確にするというのもいいでしょう。でもSNSにそれを上げてどうなるというのでしょう。国の偉い人が見て「間違った判断をした」と思うわけもないのに。

しかも大抵の怒りの声は、自分視点でしかありません。もしかしたら仲間は賛同してくれるかもしれませんが、ほとんどの人には自分勝手な人だと思われるだけで、自分にとってマイナスしかありません。コアなファンだけ集めればいいというのであれば別ですが。

ある程度の発言力がある人にとって、SNSというのは諸刃の剣です。不特定多数の人が見ているわけですから、不用意な発言には気をつけなくてはいけません。どんな人がそれを読み、何を感じるかをイメージして書く必要があります。絶対にそうしろというわけではありませんが、そうしないと自分自身が損をします。

そもそも人生なんて、ほとんど思い通りになるものではありません。自分以外の人間が70億人もこの地球上で過ごしているわけです。全人類と対抗する必要はないにしても、基本的には自分以外の人のほうが圧倒的に多く、それぞれの理想のために動くわけですから、自分の理想が通ることなんてほんのわずかです。

上手くいかないことと上手に折り合いを付けて生きていく。むしろ、思い通りにならないことを楽しむのが人生。もちろん私の考え方なので、それを強要するつもりはありません。でも、そう考えれば随分と生き方が楽になります。だって、思い通りにならないことにイライラしなくなりますから。

ところが、現代は誰もが主張できる時代になっています。その主張に賛同を得られれば、世の中の流れを作り出すことだってできます。だからどうしたというのでしょう?自分の主張が通ったとして、それが本当に自分にとっていいことなのか。その瞬間は良くても長い目で見れば損をすることも多々あります。

主張が1度通ってしまうと、そのやり方が正しいと思いこんでしまって同じことを繰り返す。その結果、徐々に人が離れていくことはよくあります。ネガティブな言葉や誰かを批判する言葉は、私たちにとって気持ちのいいものではなく、むしろ不快感を与えてしまいます。

マラソン大会やイベントが中止になったとき、国や運営者に対して唾を吐く人と、そこからすぐに切り替えて「時間ができたから◯◯しよう」と前を向いている人、どちらが好まれるのか言うまでもありません。決まったことに対して文句をつけるのは、自分自身が精神的に未熟であることを晒すだけです。

納得がいかないなら、自分が運営すればいいだけのこと。他人の用意した土俵で相撲を取ろうとして、その土俵が使えなくなったことに怒りをぶつけるのは違うかなというのが、私なりの考え方です。使えないなら自分で土俵を作ればいいんです。走れる場を自分で作ればいい。

大会や記録会を取り上げられたくないなら、どこかに土地を買って、ランニングパークを作ってしまえばいいんです。未来というのはそうやって切り開いていくもの。もし自分の主張が正しいのなら、ちゃんと支援してくれる人が集まります。怒りのエネルギーをポジティブに活用できる大人でありたいものです。

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