城ヶ島-江ノ島ランをやってきた。【7時間で30kmでしたが何か?】

昨日は三浦半島の城ヶ島から江ノ島までのランイベント。16時で終了としたこともあり、結果的には江ノ島に届かず鎌倉でゴールとなりました。でもいいんです。ゴールは必ず達成すべき目標ではなく、走ることの楽しさを再確認できれば。そのために大事なことは、美味しいものを食べること。私のランイベントはランよりも食事がメインです。

今回は予定していたお店が日曜日休みという失敗があったものの、ちょっとびっくりするレベルで美味しい海鮮丼をいただき、おやつはマーロウのプリン。そして打ち上げは鎌倉ですべてが美味しい炉端焼き。食べ物に関しては完璧な結果になりました。私は美味しい店に出会う確率が高いほうですが、今回の当たり具合は今日からの運勢が悪くなるのではないかと不安になるレベル。

トータルの走行距離は30kmなので、あまり走ってない人には厳しく、しっかり走り込んでいる人には物足りない距離。でも、がっつり食事とおやつを食べるランイベントは日本広しと言えども、そう多くはないはずです。ランイベントによってはコンビニ飯で済ませることもありますら。でも、私は美味しいものは人を呼び込むと信じています。ランの基本は食事にありです。

なぜここまで食べ物にこだわるようになったのかは分かりません。食いしん坊だという自覚はありますが、ランイベントでの食べ物へのこだわりは、きっと食べれれば何でもいいというタイプの人には理解してもらえないかもしれません。でも、万里の長城マラソンも含めて、人の記憶に残るのは美味しい食べ物。だったらいいお店を見つけて、そこで満足してもらいたい。私だけかもしれませんが、これは自分が引けないことのひとつ。

もちろんランもしっかりとしました。もうかなり前に日本1周をしようとして三浦半島を走りましたが、その頃の自分は世間知らずのランナー。広い視野もなく、ただ走っているだけでしたが、今は同じコースでも見えるものが違います。今回のように前に急がないならさらにいろいろと見えてきます。もっとも記憶力が人類史上最底辺レベルなので、同じコースでも新しい気づきがあるのは私だけかもしれませんが。

ただ日本1周をするときと進行方向が違うのもあり(そもそも日本1周は途中で辞めています)、見えてくる景色がまったく違います。三浦半島から見る伊豆半島や相模湾の美しいこと。神奈川に長く暮らしているのに、ここまで見事だと気づいたのは今回が初めて、それを感じられる余裕もどこかにあったのでしょう。ただ、美しさがまずありき。私はそれに反応しただけ。

この景色を見たことがあるのか、それとも知らずに生きるか。別に見なかったからといって損をすることもありません。知らなければ損をすることも得をすることもありませんから。でも、その存在を知ってしまったら、なかったことにはできませんし、見れてよかったと思うはずです。少なくとも私はこの日に見た景色をしっかりと記憶に刻みつけました。記憶力が弱いので、どこまで覚えているかはわかりませんが。

旅ランの面白いのは美味しい食べ物に出会えることもありますが、その瞬間に出会えない景色に立ち合えることにあります。海も山も空も、同じ状態にあることは絶対にありません。常に変化していて、美しさも変わり続けます。だから最高の瞬間に出会えるのは奇跡であり、それでいて必然。神様はその景色の持つ本当の価値を感じられる人にしか、その景色を与えることはありません。だから圧倒的に美しい景色を目にすることは、これ以上ない喜び。

この体験を1人でも多くの人にしてもらいたいのですが、私のランイベントは参加者が少ない。私の宣伝力不足なのが最大の理由ですが、宣伝をする気がないというのが最大の理由。もし10人20人集まったら収拾がつきませんので6人くらいがちょうどいいわけです。多くても8人といったところでしょうか。それ以上になると、私にもそれなりの覚悟が必要になります。

私にそれだけの覚悟はありません。単純に身近な人たちにランニングの楽しさをもっと深く知ってもらいたいだけ。フルマラソンを走れる能力をもっと有効活用してもらいたい。その想いでランイベントを開催しています。ただ、宣伝する気がないのでこれからも小規模なイベントになるとは思います。それはそれで自分の色なのかなと思います。ランイベントのプランナーはたくさんいますが、その中で個性的なランイベントを作り出す。

それに対してどれくらいの人が共感してくれるかどうか。これが私にとっての大きな指標のひとつです。ただ数値にならないから、自分が満足できるかどうか。今回は100万点ではありませんが、参加者や地元の人たちに救われたランイベント。こんな素敵なことが続くなら毎週でもやりたいところです。今回参加してくれた人にはただ感謝しかありません。1人ならそもそも走っていませんし、一緒に走る人がいるから気づくこともあります。

ランニングは孤独なスポーツです。そこを拒絶するだけの材料を私は持ち合わせていません。だから旅ランで人のつなが深くなっていくと、シンプルに羨ましく感じます。でも、自分は自分のできることを積み重なるだけ。来年にどれくらいのランイベントを開催できるかはわかりませんが、できることならこれは上手く継続したいところ。私がランナーでよかったと思える数少ない瞬間ですし、「美味しい」のひと言が私のモチベーションを上げてくれますので。

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