自転車専用レーンと歩行者エリアに分かれている歩道があって、歩行者エリアが十分に確保されているのに、自転車レーンを歩く人が一定数います。それでいて、自転車が追い抜いたり、向かいからやってきたときに迷惑そうにするのですが、そういう人たちの思考がどうなっているのか気になります。
単純に自転車専用レーンだと気づいていないだけなのか、それとも世界が自分中心で動いているのか。どちらでもいいですし、別に自転車専用レーンに入るなと言ってるわけでもありません。人間をコントロールするのは難しいものなんだなと、当たり前のことを思っただけ。
マラソン大会が再開されても、それに参加してもらうために人を動かすのも簡単ではないことは、今のマラソン大会の状況を見れば明らかです。それぞれが乗っているレールから別の方向に誘導するためには、それだけ魅力のある何かを用意するか、心を動かすだけの言葉が必要になります。
昨日はアシックスのイベントで豊洲まで行ってきたのですが、そのイベントはちょっと悲しくなるほど参加者が少ない状態でした。バーチャル駅伝のリアルフィニッシュ会場だったのですが、私が滞在した2時間半の間にやってきたランナーの数は10人にも満たないくらいでした。
イベントのコンセプトは悪くありませんし、人気のランチューバーさんもいて、もっと盛り上がるような雰囲気があったのですが、まさかのそんな状態で、どうやってレポート記事を書くか頭を悩ましています。人が集まらない原因はいろいろ考えられますが、簡単に言えば人をコントロールできなかったわけです。
参加したくなるようなアナウンスができていたのか、豊洲という不便な場所にまで来たくなるような仕掛けがあったのか。いろいろ楽しいことがある中で、バーチャル駅伝のリアルフィニッシュに足を運びたくなるように、ランナーの心を動かすことができなかったわけです。
マラソン大会も含めて、ランニング業界は人を動かすことの重要性を見落としているのではないかと思うことが増えました。マラソン大会が定員割れしているのに対して、短い距離のレースを充実させるみたいな話をしていて、いまだに場を用意すれば人が動くと信じている。
マラソン大会そのものもそうですね。これまでは何もしなくても人が集まっていたので、場を用意するだけ。そこに人を呼び込むための行動をほとんどしていません。まったくしていないわけではありませんが、基本的に興味を示してくれた人向けにしかアナウンスをしません。
もうそれで人が集まる時代ではなくなりました。走るモチベーションを高めるため、走りたくなってもらうために、心を動かす仕掛けが必要で、それをした大会から人が戻ってくるのでしょう。具体的に何をすればいいのか、それは大会側が考えることなので、私があれこれ提案しても仕方ありません。
最も簡単な方法は、影響力のある人と組むことです。ただ、今回わかったのは現時点のランチューバーではインフルエンサーになり得ないということです。アシックスの運営はインフルエンサーとして期待したのかもしれませんが、今回の条件では彼らが呼べるのは数名程度。
森脇健児さんでもマラソンにおける集客力はそれほどありません。ランチューバーさんもラン芸人も、エンターテイナーとして「見られる」存在であって、視聴者の心を動かせるわけではないのかもしれません。表現は適切ではないかもしれませんが、消費されているだけ。
RUNNING STREET 365もそうなのかもしれませんが、心を動かすことを意識した記事を配信し続けたら、唯一無二の存在になれるかもしれません。文字にはそういう力があることを何度も経験してきたので、きっとできるはず。もちろん簡単なことではないですが、チャレンジする価値はありそうです。
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