「月間走行距離なんて知りません」にわたしが込めた想い

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このブログの名前である「月間走行距離なんて知りません」としたのは思いつきだが、これでも一応わたしなりの想いを込めている。わたしに限らずそれなりに走る人は「月に何キロぐらい走るのですか?」と聞かれることが少ないくない。そういうときわたしは「知らへんよ」と答えている。事実わたしは自分の月間走行距離を知らない。

ランニングを始めたころ、わたしも他のランナーのようにひと月にどれ位の距離走ったかを気にしていた。当時始まったばかりのNike+とiPhoneを組み合わせで走行距離を記録していった。その後、裸足ランナーになっていく過程でわたしは一切記録を残さなくなっていった。

きちんとプロセスを踏んで練習をしていけば、月間走行距離なんて気にする必要もないし、大事なのはいまの脚の状態を把握していることなのだ。それに気づいてからこれまでに何キロ走ったかなんて何の意味も感じなくなっていった。そもそも毎日10km走っていれば黙っていても1ヶ月で300kmになる。

まれに月間走行距離が1000kmを超えたという人がいる。それはそれですごいなとは思う。毎日30km以上走るわけだからそうとう脚力が必要になる。なによりも時間が必要になる。それだけランニングと向き合えばきっとわたしなんかでは見えていない世界が見えてくるのだろう。

月間走行距離を計らないメリットとして無理して走ることがなくなるということがある。月間走行距離を計測していると「今月はまだこれだけしか走っていないから、今日は20キロ走ろう」という考え方におちいりやすい。月間走行距離がベースのランニングをしていると、いまの脚の状態がどうかではなく、過去の積み重ねを重視することになる。

これでは体の声を聞くことができない。距離が義務になるとケガをしやすくなる。月間走行距離を計測しなければ、今日どれだけ走るかは脚と相談しながらになる。自分の気分次第で予定を変えることもできる。走ることに変な縛りがなくなるのだ。ランニングがもっと自由になっていく。

ただ、これは黙ってても毎日走るようなタイプのランナーだからできることかもしれない。そうでないランナーは月間走行距離に目標を立てて、そこに向けて計画的に練習を積むのがいいのだろう。そして、毎日走ることが習慣になったら月間走行距離を気にしない走りに移行すればいい。

ランニングは100人いれば100通りのやり方がある。その中でわたしは月間走行距離を計らないし、気にもしないランナーというだけのことだ。ただ、もし走ることを義務のように感じ、走ることに疲れたら月間走行距離を無視することを試してもらいたい。もっともっと体の声を聞いてほしい。そうすれば走ることの楽しさを再確認できるようになるだろう。

月間走行距離に支配されてはいけない。月間走行距離はあくまでも好きなように走った結果でしかないのだから。

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