「3種目耐久レースin所沢」(1日目)リタイアしなかったことだけが収穫

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真夏の2日間で5kmとフルマラソンと8時間耐久を行うという完全にクレイジーな大会。それが「3種目耐久レースin所沢」。苦しいレースになることは想定していたが、ここまでとは思わなかった。日本国内でこれほど厳しい大会はなかなか見つからないだろう。

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もっとも厳しさの半分は自分の責任でもある。飛騨高山ウルトラマラソンで傷めた右膝は完治どころか悪化が進むばかり。そのうえ先週雨のなか2日間走ったことで喉の腫れが最悪な状態。

喉は本当にどうしようもなくて、市販の薬を使って一時的にしのぐことにしたのだが、効き目が弱いのか腫れがひどすぎるのか、しっかり噛まないと食べ物が喉を通らない。

なので今回のテーマはいかに膝に負担をかけずに2日間を乗りきれるか。

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会場は所沢の航空公園。5kmのスタートは午前9時なのだが、問題は10時スタートのフルマラソン。5kmを早くゴールできれば休憩も十分取れるが、早すぎても消耗が激しくなる。

膝の心配もあるので、とにかく心拍数を上げ過ぎないペースで走ることにしてみた。自然な呼吸で走れるスピード。4分半/kmといったところか。周りは思ったよりも心拍数が高めだが、気にしないようにする。

シューズはビブラムファイブフィンガーズ。このコースと気温で裸足は無理。

23分26秒。ほぼ狙い通りにゴール。少し余裕を取り過ぎたかもしれないが、ここで膝を消耗する訳にはいかない。

10時のフルマラソンスタート時にはちょうどいい体温に落ち着いたので、気持ちよくスタート。午前中の涼しい時間に少しでも距離を稼いでおきたいと思い、全体は6分/kmで最初の2時間は5分半/kmでの設定。

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気温の上昇とともにスピードも落ちてきたが概ね計算通り。ところがトラブルがやってきたのは26km過ぎたあたりから。膝の熱を取ろうと、膝に水をかけ始めたところで痛みが再発。どうも冷やしてはいけなかったらしい。

激痛に耐えかねて、膝を伸ばそうとストレッチをしたところで、太ももの裏側にさらなる激痛が発生。右足を動かすことさえできなくなってしまった。この時点でわたしはリタイアを決意した。走るどころか歩くことさえ出来なかったのだ。

それでも自力でスタート地点には戻らなくてはいけないので、ゆっくりと歩きながら進むことにした。

もう終わりにするつもりで測定ラインを超え、エイドで補給して水分も補給したところで、前を向くと道が続いている。応援に来てくれるラン仲間が来るまでは歩いておくかと思い、ここでのリタイアは回避となった。

右足がまったく使い物にならなくなったが、これは先週経験済みなので慌てない。それに見合った走り方をすればいいだけ。10周目もなんとかクリアしたとことにラン仲間登場。

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ところがなぜかここでわたしの闘争心に火がついた。仲間が見ているところでリタイアはしたくなかったのかもしれない。とにかくあと3周だし、時間に余裕もあったのでわたしは再び進み始めた。

最終的には5時間15分07秒でゴール。ひどい結果ではあるが、ここでリタイアしていたら、リタイア癖からの脱却ができないので、完走したことが何よりも良かった。おそらくリタイアしていたら2日目のスタートはなかっただろう。

急に上がった気温の影響もあるのだが、とにかく膝の状態が悪すぎたのがまずかった。まずはこの膝を治さなくてはならないだろう。そして何よりも無理して走ったことで2日目に悪影響ばかり与えてしまった。

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こういうときどうするのが正解なのかはわたしにはわからない。ただ、無理をしないという選択肢はない。そんなことするぐらいなら最初から走ったりはしない。部屋に閉じこもって安全圏から抜けださなければいい。

そういう意味ではわたしらしい走りの出来た初日だろう。うまくいかなかったからこそ得られる経験もあるのだから。

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