「3種目耐久レースin所沢」(2日目)8時間を走りぬく自信となる

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3種目耐久レースin所沢の2日目。朝の6時半から受付開始で8時スタート。とうぜん自宅からは間に合わないので、前日夜は地下プロレスを堪能して、夜中まで仲間と呑む。大会中なんですけど…なんて無粋なことはいわない。呑むときは呑む、走るときは走る。

絶対に起きれないと思ったが、新宿のカプセルホテルできちんと6時前に目が覚めた。この時点でわたしにとっての勝利だろう。8時間で何キロ走るかだなんてどうでもいい。会場に向かえたらそれで十分だ。

それでも体調が万全ならこれから起こるであろう8時間を楽しみにできたのだが、無理して完走したフルマラソンの影響で起きたときからすでに膝が痛む。喉の腫れもひいていない。

正直1mも走れる気がしない。

とはいえ、カプセルホテルでうだうだしてても仕方ないので、西武新宿線に乗り込み、再びの航空公園へ。

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航空公園駅では多くのランナーが下車している。3種目に出場しているのは150名前後なのだが、8時間耐久だけ出るという人が500〜600人といったところだろうか。

35℃近い気温の中、おかしな人たちがわんさか集まるのだ。

足の状態を考えて1周でも走れればいいやと思ってスタートした。当然だがほぼ最下位。わたしの後ろはストックを使わないと歩けないランナーが1人。膝は最初から絶不調だ。

それでも8時間もあるのだからマイペースで走ることにした。止めるのはいつだってできるのだ。足がNGを出すまでは、いやNGを出しても本当に動けなくなるまで走るのがわたしのポリシーだ。

ペースは8分半/km。歩くよりは速いが、わたしより遅いランナーは皆無。同じように3種目出ている人たちもそこそこのスピードでわたしを次々と周回遅れにしていく。

まずわたしを最初に苦しめたのは睡魔だ。走っていたら突然眠気が襲ってくる。当然だろう。フルマラソン走った夜に4時間半ぐらいしか寝れていない。

ところが、「もう無理だ、寝よう」と決意してエイドに戻ってくると眠気が覚める。なので新しい周回をスタートするのだが、半周回ったあたりでやはり眠くなる。そんなことを繰り返して5時間手前で限界。

道端で5分程度、エイドで10分程度の睡眠を入れる。8時間の間でしっかり休んだのはこれだけだ。

眠りから覚めると今度は足裏痛がやってくる。ただでさえ薄いソールのビブラムファイブフィンガーズを履いているのに、部分的に削れ過ぎて一番薄いところで1㎜もない。足裏への刺激とともに、路面の熱さが伝わってくる。

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もう、足裏の熱さで立ってることもできなくなったことろで靴下を投入。裸足ランナーとしては一番避けたい選択肢だが、走れないのではどうしようもない。ビブラムファイブフィンガーズに靴下。だいぶみっともない。

それでも靴下を履いてからは一気に回復。ほとんど歩くことなくゆっくりとながらゴールを目指し始めた。この時点でなんとかフルマラソンの距離が見えてくる。

高校野球の地方予選が同じ敷地内で行われている都合で前日とコースが変わった結果、フルマラソンと同じ13周走ればフルマラソン以上の距離になる。目標をロックオンすればあとはそこに向かうだけ。

何人ものランナーに声をかけてもらいながらゴールを目指す。全身が痛む状況で、ここからは本当に気力の勝負。熱さと疲労で真っ直ぐ走ることもままならないが、気持ちだけで引っ張りつづける。

8時間走、42.809km

結果だけ見れば悲惨なものだが、ひさしぶりに自分を出し切ったレースになった。これ以上の記録は出せる気がしないし、少し寝たとはいえ最後まで走りきったことが大きな自信となった。

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また来年もこの大会に出るかと聞かれると悩んでしまうが、もっと万全の状態もしくは裸足力を高めた状態で望んでみたい大会であることは間違いない。真夏にこれだけの走り込みができたことは決してマイナスではない。

わたしの力はこんなものではない。もっともっとやれるはずだ。

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