「敗北のない競技 [ 土井雪広 ]」はサイクルロードレーサーの土井雪広さんが自転車を始めて、ヨーロッパで活躍するまでの話を書いたもの。違う分野だけど、すごく参考になりました。
その中で日本ではサイクルロードレースの観戦の文化がないことを悲しんでいましたが、そういえばトレイルランニングも欧州では観客が多いけど日本だと観客はほとんどいない。
日本に観戦の文化がないかというと、そうでもなくプロ野球やJリーグは数万人の人が応援に行きます。レースを見ないかというと、F1はいまだにシートが埋まりますし、箱根駅伝なんかは東京から箱根までの沿道を人が埋め尽くします。
でも陸上の全日本選手権では基本的に陸上関係者ぐらいしか会場には来ません。陸上ファンというのはあまり耳にしませんよね。
ひとつは世界と比べてのレベルの低さが理由なのでしょうが、レベルが低いだけが問題なら東京マラソンにあそこまで人が集まる理由を説明できません。
わたしは「魅せるランニング」についていま考えています。ランナー以外がわざわざ見に来たくなるようなレース。マスコミが来なくても見に来た人が興奮して周りの人に「すごかった」って伝えるようなレースはできないか。
しかもそれをひと月に1回開催して1シーズン10レース程度やってみたい。F1のようなポイント制。
もちろんまだ頭のなかだけにしかないけど、ただ走るだけではない、ゲーム性のあるレース。実はもう構想はほぼできあがっています。あとはどこで開催するか、どうやって観客を呼ぶか。どう収益化するかなどの問題。
それとは別に、やっぱりレースを観る文化を作りたい。例えば5月15日に飯能で開催される飯能ベアフットマラソンのアジア選手権。これは間違いなく「見て楽しい」レースのひとつです。
こういう大会にどうすれば人を呼べるのか。わたしは主催者でもなんでもないので、人を呼びたいのかどうかすらわからないですが、この大会は欧州のトレイルレースのような、地元の人のお祭にできる気がします。
市民マラソンの世界は、次のステップとして「観に来てもらう」に力をそそぐ時期です。場内アナウンスやお祭りのような会場の雰囲気。その前に宣伝ですね。
大掛かりなものは必要ありません。地元の人たちへの地道なアピールと、参加者が協力して「観て面白いから見に来て」と宣伝する。会場では陽気に応援できるように、飲食のブース。
いきなり100人も直接レースに関係ない人を集めるのは大変ですが、継続していけば「観る文化」が根付きそうな気はします。何度も言いますが、自分の大会ではないので何かできるわけではありませんが。
ただ集客はしてみようかなと。ぜひ1人でも多くの人に飯能ベアフットマラソンを観に来てもらいたい。トップのハダシストたちは魅せる走りができる人たちです。会場に足を運ぶだけの価値はあります。
5月15日飯能に集まってください!キッズの部は10時スタートです。
普段わたしのペタペタした走りしか見たことない人は、トップハダシストたちの尋常じゃない走りに度肝を抜かれるはず。ぜひ飯能ベアフットマラソン観戦をスケジュール帳に書き込んでおいてください。
飯能ベアフットマラソン・裸足ランアジア選手権
大会詳細:http://www.hadashirunning.jp/blog/2016/05/201605155.php
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