裸足ランナーが選ぶ「おすすめランニングシューズベスト5(2016年度版)」

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裸足ランナーとして昨年した昨年のクリールシューズトライアル2015。今年は裸足ランナーでありながら、マイロードの重心を意識した和紙布シューズを提供してもらったことで、さらに研ぎ澄まされたであろう足の感覚。

自分の足が各メーカーのシューズに対してどのような評価をするのか、期待してクリールシューズトライアル2016に向かいましたが、期待を遥かに上回る感覚と、体験をすることができました。

おすすめランニングシューズを紹介する前に、ひとつだけはっきり言っておきます。

シューズトライアルに参加しないのは、裸足ランナーであってもシューズランナーであっても、こんなもったいないことはありません。なぜみんながこのイベントに参加しないのか、不思議で仕方ありません。

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さて、シューズトライアルでわたしが、気になったシューズ、おすすめしたいシューズですが、正直今年はかなり難しかったというのが正直なところです。

足の感覚が鋭くなったことで、シューズの個性が明確に感じられ、特にサブ3やサブ3.5を目指すシューズはどれを履いても面白いという結果になりました。

ちなみに昨年1位にしたニュートンのディスタンスは履いていません。4時間あったのですが、24足履いたところでタイムアップ。個人的にはonのシューズも苦手ですので履いていません。

一応、昨年同様に順位をつけますが、おすすめ順位というよりはわたしが驚いた順位と考えてください。

目次

5位 ビブラム V-Run

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昨年はビブラムの参加がありませんでしたが、今年は2種類のVFFでの参加でした。いまさら履く必要もないほど好きなシューズなのですが、このV-Runは一味違います。

V-Runはソールに横向きの溝を入れることで、しっかりとした厚みを維持しながら、より高い屈曲性を実現したシューズです。

このシューズの何がすごいかと言いますと、指の骨の動きが一本一本伝わってくることです。薬指の中足骨がどのような状態にあるかまで伝わってきます。この感覚はおそらくトレイルで最大限に発揮されそうです。

これはトレイル用に1足欲しいですね。速く走るのには向いていませんが、自然に走って4:10/kmくらいまでは簡単にスピードを出すことが可能です。


ビブラム V-Run
定価:¥17,800
楽天市場:Vibram FiveFingersビブラムファイブフィンガーズ V-Run / 16M3101

4位 ヨネックス セーフラン SHR800XM/L

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ランニング初心者で、膝に不安がある人がシューズを選ぶなら、わたしはまず間違いなくこの一足を推します。初心者でなくても、膝に不安があるならヨネックスのランニングシューズは要検討です。

セーフラン SHR800XM/Lは走るギブスといった感じで、このシューズを履くと膝が完全にシューズによって制御されてしまいます。ですので中級者以上が履くと「走りにくい」と感じると思います。

それでもこのシューズをおすすめしたいのは、ランナーの多くが膝の痛みに悩まされているからです。その膝の故障の問題に真っ向から立ち向かうヨネックスの姿勢を素晴らしいと感じたことにあります。

ヨネックスはこれからランニングシューズメーカーとして、もっと注目されていくべきメーカーです。



3位 アンダーアーマー スピードフォームスリングライド

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これはシューズのフィット感やナチュラル感を感じたのですが、最も驚いたのがアンダーアーマーの担当者のフィッティング技術でした。最初は自分で履いて、そのまま走っていたのですがアーチのサポートが強すぎるという話をしたところ、「履き方が良くない」とのこと。

その担当者に任せてシューズの紐を締めてもらったら、わたしの足にはさっき履いていたのとまるで別物のようなは着心地のシューズがありました。完璧なフィッティングです。走りも完全に変わります。

履き方を変えるだけでシューズがここまで変わるなんて思いもしませんでした。担当者に弟子入りしようかと思ったほどの衝撃でした。

アンダーアーマーは実は少し前から気になっていたシューズなのですが、今回の試履で確信しました。アンダーアーマーのシューズはナチュラルな走りを助けてくれる1足です。



2位 ブルックス ハイペリオン

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何もしなくてもスピードが出るシューズです。ただし、シューズとしての安定感は最悪です。膝もブレますし、絶対に体に悪いシューズですが、信じられないくらいスピードが出ます。

担当者の方に「これでサブ3いけるのでは?」と言われましたが、こんなシューズ履いたら間違いなく「今日は調子いい」という勘違いをしてハーフくらいで潰れます。

それでもわたしもサブ3を狙うランナーの1人です。速く走りたいというランナーとしての欲望には抗えません。

なぜこのシューズがここまでスピードが出るのかはまったくわかりません。力を入れなくても、BOOST以上の推進力が生まれるのですが、その推進力はBOOSTよりもナチュラルですので、体の動きを変える何かがあるのかもしれません。

スピード狂のためのランニングシューズ。それがブルックスのハイペリオンです。ただやはりこのシューズは体を壊す可能性があります。おそらく多くのランナーが膝を故障するのではないでしょうか。

それでもやはりこのスピードは魅力的です。



1位 カルフ FLUID4

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ランニングシューズの革命です。このシューズはとんでもないシューズです。カルフのシューズはテコの原理を利用して推進力を生み出すのですが、そのときに体の上下のブレを大幅に抑えてくれます。

上下のブレがなくなると、速くなるのは当然ですが、とんでもないことに目の前の景色が完全に変わります。ランニング中の景色がまったくブレることなく、美しいまま目の中に入ってきます。

それはまるでテレビカメラで撮った映像のように滑らかで、走ることが楽しくなります。

そしてスピードも知らないうちに上がっています。単純に0:15〜0:20/kmは変わってきます。フォームとしては何も変わっていないのに、スピードが出ます。

でもやっぱり、その視界の美しさは一番の驚きです。これを履いて大自然の中を走れたらどんなに楽しいことでしょう。時間がなくてもうワンランク上のシューズを試せませんでしたが、このシューズが今回のイベントで最大級の驚きを与えてくれました。



番外 セムコ コンパクト一本歯下駄

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最後にもうひとつ。完全に番外編でシューズでもないのですが、シューズに取り付けるタイプの一本歯下駄です。これ、ものすごく楽しいです。安定感も高くどんどんスピードを上げることができます。

履いてみる前は「捻挫したらどうしよう」なんて考えていましたが、履いてみたら捻挫なんてしようがないほどの安定感。ただし、それはわたしに合っていただけで、他の人はそこそこ不安定感を感じていたようです。

遊び感覚でトレーニング出来るということですが、そこそこ体幹ができている人なら、もしかしたらトレーニングにはならないかもしれません。集中力を高めるトレーニングにはなるかもしれませんが。

ただ、楽しく走れるアイテムという意味で番外として紹介しました。

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