最も裸足に近く最も裸足ではない「NIKE FREE HYPERFEEL」レビュー編

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ようやく購入できた「NIKE FREE HYPERFEEL」。お店で感じたあの変な感覚が走りにどう影響するのか、実際に走ってみた感じをレビューしてみようと思います。ただし、先週24時間マラソンがあり、雨で途中中止になったとはいえ85キロ走ったあとなので足への疲労が残っている状態です。足への疲労の影響なのか、それとも「NIKE FREE HYPERFEEL」の特性なのかいまいち区分けできないところもあるので、参考程度に読んでもらえればと思います。

まずはフィット感。これまで履いたシューズの中で最高のフィット感はvibram fivefingersのSEEYA LS。これについで良いフィット感だったのがNIKEのFLYKNIT RACERです。SEEYA LSは肌の一部になったのではないかと思うほどピタッと裸足に吸い付きます。FLYKNIT RACERは調子がいいときはシューズを履いていない感覚になります。もちろんソールは感じますが、アッパーを感じなくなる時があるのです。

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NIKE FREE HYPERFEELはというとスキー用の靴下を履いた感じです。これはNIKEの想定通りなんだと思います。靴下をイメージして足首周りが靴下のようなゴムになっています。アッパー部はNIKE FREE FLYKNITと同じ構造だと考えて良さそうです。この部分に関しては好き嫌いが分かれるかもしれません。おいらの場合はまったく違和感はなし。靴擦れするかなと思ったのですが、足にフィットして動くことがないので靴擦れは発生していません。ただ夏場はムレてしまって嫌かもしれないです。

さて、実際に走ってみた感じはというと…とても評価が難しい。まずこれは間違いなくNIKE FREEの血統だと考えていいでしょう。とにかくスピードが出ない。力がすべてシューズに吸収されていく感じがします。地面からの力も足の力も。頑張って足を動かしているのに全然前に進みません。だからといって、このシューズを否定するわけではなく、スピードを出して走るのとはコンセプトが違うだけのことなのでしょう。

NIKE FREE HYPERFEELを一言で表すとすれば「高負荷トレーニング用シューズ」という表現が合うのかもしれません。スピードは出ませんが、筋肉にかかる負担はハンパありません。シューズのせいなのか疲労のせいなのか今とのころ10キロ走るのが精一杯です。それ以上になると太ももがパンパンになります。このシューズを履いて練習を続ければかなりの走力が身につくような気がします。

そういう意味では記録を狙うレースなんかでこれを履くのは無理かなと考えています。最初は24時間マラソンなんかに適しているかとも思ったのですが、疲労感がすごいのでそれも無理でしょう。

このシューズをオススメできるのは初心者ランナーとサブ3を狙うランナーです。

初心者のシューズ選びは非常に重要です。最初のシューズを間違えるとケガをして2度と走る気が起こらなくなることもあるでしょう。おいらは初心者こそソールの薄い軽量シューズを勧めているのですが、このNIKE FREE HYPERFEELはソールは薄くないですが、どういう理屈かはわからないけど、かなり裸足に近い感覚で走れるので、じっくり足を作ることができます。そしてこのシューズはランニングフォームがブレないのです。意図的にぶらそうとしても体の軸が正しい位置に戻ってくるのです。

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もっともその力が太ももをパンパンにさせる要因のひとつなのですが、とにかく正しいフォームで走れます。サブ3を狙うランナーに向いているのはやはり高負荷ということでしょう。走りながら筋トレをしていると思っていいでしょう。NIKE FREEをトレーニングに使うのと同じです。短い時間で足を鍛えることができるので、練習時間のとれないけど記録は狙いたいというランナーにはぴったりでしょう。

NIKE FREE HYPERFEELは間違いなく裸足系シューズと言えます。ただし、vibram fivefingersとは対局にある裸足系シューズです。vibram fivefingersはいかにしてシューズをナチュラルな裸足そのものに近づけるかということを目指しているのに対して、NIKE FREE HYPERFEELは科学的に裸足と同じ状態を作り出しているシューズと言えます。それもかなり裸足に近い状態になっています。裸足で走った時と同じような疲労感ですし、足裏の痛みが発生する場所も同じです。あえて違うところがあるなら、スピードが出ないというところだけでしょうか。

スピードが出なくて距離も走れなくてもどかしいですが、このランニングの難しさと向き合える感覚は嫌いじゃないです。vibram fivefingersも走るのが楽しいですが、NIKE FREE HYPERFEELも負けていません。

今シーズンはこのNIKE FREE HYPERFEEL中心でトレーニングを積んでいこうと思います。とくに11月までは脚作りの時期なので、NIKE FREE HYPERFEELはぴったりです。脚作りが終わるころには普通のシューズと同じスピードを出せるようになっていれば、今シーズンでのサブ3達成が現実味を帯びてきます。

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