日光100kmウルトラマラソンの参加費22000円は妥当か

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先に言っておきますが、決して日光100kmウルトラマラソンの参加費が高すぎるという苦情を申し立てたいということではなく、マラソン大会の参加費について考えるいいきっかけになるかなと思って記事を書いています。

まず、本日から日光100kmウルトラマラソンのエントリーが開始しました。世界遺産を走るということで非常に注目度が高い大会だったのですが、事前の予定通り参加費が22,000円+手数料込みで23,000円以上の参加費がかかります。

日光100kmウルトラマラソンの運営を行うのがWellnessです。Wellnessは受益者負担の原則を掲げている運営会社ですので、ある程度参加費が高くなるのは分かっていたのですが、同じWellnessが行う飛騨高山ウルトラマラソンの参加費は18,000円です。

小さな例ばかり出しても仕方ありませんので、全国のウルトラマラソンの参加費を見てみましょう。

日光100kmウルトラマラソン 22,000円
飛騨高山ウルトラマラソン 18,000円
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 18,000円
サロマ湖100kmウルトラマラソン 17,000円
四万十川ウルトラマラソン 18,000円
壱岐ウルトラマラソン 15,000円
沖縄100Kウルトラマラソン 18,000円

日光100kmの参加費だけが飛び抜けていることがわかります。2万円あれば台北に行って美味しい小籠包を食べて返ってくることが出来ます。北京までの往復航空券も購入できます。

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もちろんそんな比較に意味がないのはわかりますが、2万円あれば何ができるのかということをリストアップすることは決して意味のないことではありません。

SIMフリースマホ ZenFone 2 17,400円
ダイソン ハンディークリーナー 20,587円
なだ万 個室で忘新年会プラン 宴 20,000円
海南航空 羽田北京往復 20,000円
ハダシスト 家賃+共益費 20,000円

2万円というお金は何かをしようと思うには十分過ぎる金額だということがわかります。逆説的に言えば、日光100kmウルトラマラソンにはそれだけの価値があるということになります。

物の価値基準は人それぞれですが、少なくとも日光100ウルトラマラソンはこの金額に見合うだけのサービスを提供してくれるということになります。

だとすれば22,000円の参加費は参加者目線で考えれば決して割高ではありません。四万十川や飛騨高山よりも2割以上も高くなるだけの何かがそこにはあるということです。

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反対に運営側からしてみると、マラソン大会が増えすぎて、スポンサーがお金を出してくれなくなっているという現実があります。自治体もそれほどお金があるわけではありません。

マラソン大会で赤字を出さないことは大会の運営という意味では絶対視すべき時代になっています。以前は赤字が出ても自治体やスポンサーが補ってくれていましたがいまは違います。

そして今回は第1回大会というのもあり、やはりスポンサーも様子見になってしまうのでしょう。大会を成功させるためには22,000円というのはギリギリまで頑張った結果なのだと思います。

これをどう判断するかは参加者に委ねられます。ここまでマラソン大会が増えると、市場原理が働くことで参加費が高い大会は間違いなく敬遠されます。いくら運営側が受益者負担の原則を唱えても、参加者にしてみれば知ったことではありません。

他に安い大会があるのですから、納得しなければそちらを選べばいいだけのことです。

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いくらなだ万の忘新年会が2万円で高いと言っても、その金額で利用する人がいるわけですし、それを高いと思うならもっと庶民的なお店で忘新年会をすればいいだけの話です。

とはいえ、フルマラソンの横浜マラソンで参加費16,000円で、かなり批判を受けているのも事実で、横浜マラソンはいまいち盛り上がりに欠ける大会になっています。16,000円払って東京マラソンほどの魅力を演出できていないのですから当然といえば当然です。

結局、高い安いは参加者が判断します。そして継続していくことができるのかどうかが決まります。今回の日光100kmウルトラマラソンの22,000円を参加者がどう判断するか、その行方が楽しみです。

ちなみに個人的な考え方ですが、トータルコストを考えたときに、それほど高くはないかなという想定をしています。なぜなら日光で開催ならその日のうちに帰ることができるためです。

実際にどうするかはわかりませんが、1泊分の予算は浮きますし、レンタカーをすれば車中泊ということも辛くない時期です。むしろ7月ならレンタカーもなしで野宿だってできる季節です。

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交通費だって他の場所に行くと馬鹿になりません。秦野から日光まで往復したところで、鈍行を使えば8,000円もかかりません。そして何よりもアーリーエントリーがあります。

アーリーエントリーは1月19日まででノースフェイスの大会オリジナル ディプシーカバーイットと倭文銘木箸、そしてピンバッジをもらえます。ピンバッジはともかく、この3点合わせると5千円くらいの価格になります。

欲しいものをもらうわけではありませんので、得をしているわけではありませんが、それを考えればまあ妥当な金額かなと思います。できればそんな特典を外して3000円でも引いてもらいたいところですが。

宿は1万4千円以上になるため、宿を使わずに車中泊か野宿で参加します。そうするとどうでしょう。トータルで考えればなんとか許容範囲です。アーリーエントリーは徐々に特典が減りますので、第一弾でエントリーしないとかなりもったいないことになります。

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むしろアーリーエントリー第一弾以外で申し込みをするメリットはほとんどありません。

で、なんやかんやでわたしはエントリーしたわけです。第1回大会ですし、昨年の夏に日光街道を走った縁もあります。とにかく完走できる力をつけて、1回で卒業を目指します。

かなり素晴らしい出来事でも起きない限り、来年以降に参加することはないでしょう。様々な点を総合的に判断して今年はGOサインを出しましたが、来年以降はどう考えてもNGです。

リタイアしたらリベンジも考えますが、それは後から考えることで、今は完走して宇都宮で美味しい餃子をつまみながらビールを飲んで帰ることしか頭にありません。

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もっとも来年以降開催されない可能性すらある大会ですので、とりあえず1回は走っておこうと思います。走っておけばよかったとならないようにするためにも。

さて、みなさんの目には22,000円の参加費はどう映るのでしょう。

その答えは今年の夏7月2日のスタートラインでわかります。まさか参加者が少なすぎて開催しないなんてことはないはずです。100kmの1500人の募集に対してどれくらいのランナーが集まるか楽しみです。


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