祖母のお葬式で島根に行ってきた帰り、久しぶりに広島を観光してみた。厳島神社まで行きたかったのだが、お色直し中らしく断念。原爆ドームと広島平和記念資料館、広島城、縮景園などをめぐる修学旅行のようなコース。実際に小学校のときの修学旅行は広島で、広島平和記念資料館にも行っている。
その後、大人になってからも1度だけ広島平和記念資料館に行っているのだが、ほとんど記憶にない。それに加えて展示内容も大きく変わっており、見応えのある内容だった。ただ気を抜くと感情移入してしまい、体の震えが止まらなくなりそうなので、あまりひとつの場所に留まりすぎないように気をつけながら。
しばらく展示物を見ていたら、この場所が苦手だったことを思い出す。心拍数が必要以上に上がってしまうし、とてつもなく大きな恐怖感に襲われてしまう。最初はわたしが幼かったからそう感じたのだと思っていたが、大人になってからの方が恐怖心は明らかに大きくなっている。
今も思い出すだけで、腹の底がグッと重たくなる。だったら書かなければいいのだが、伝えたいことがあるからここで終わらせるわけにはいかない。戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさを語りたいわけではなく、もし1度も訪れたことがないのであれば、GO TO トラベルキャンペーンを使って広島に行ってみてはどうだろうかという提案。
広島で何を感じるかは人それぞれだろう。学んで欲しいなんて、偉そうなことを言うつもりはない。でも日本人として生まれ、この国で生きていくのであれば1度は見ておいた方がいい。1945年の夏に、この国で何が起きたのか。格安で広島に行けるわけなので、これはいい機会だと思う。
鳥居がお色直し中とはいえ厳島神社もあるし、瀬戸内海の美味しいものがたくさんある。広島平和記念資料館や原爆ドームとだけでは気が滅入るし、テンションが上がらないかもしれないので、美味しい情報も伝えておこう。広島のお好み焼きのお店「ねぎ庵」は、広島のお好み焼きが苦手なわたしがあっという間に平らげた激旨店だ。
ねぎ庵公式サイト:https://negian.owst.jp
店舗がいくつもあるみたいだが、わたしが行ったのはサンモール店。東京にお店を出して欲しいと思うほど美味しく、ビールが進む。これを食べに行くためだけに広島に行ってもいいと思う。もしかしたら、ねぎ庵よりも美味しいお店があるのかもしれない。自分の好みのお店を見つけるのもいいだろう。
このブログを読んでくれている人の多くがランナーで、そうなるとフルマラソンが離島でしか開催されていない広島にはなかなか行く機会がないかもしれない。でもマラソン大会がない今だからこそ行くチャンスではないだろうか。秋の宮島を気持ちよくランニングなんて魅力的な遊び方もできる。
わたしは11月に長崎平和マラソンを入れており、中止にはなったものの、そのまま観光をするつもりで飛行機も宿も確保している。長崎も原爆が落とされた場所で、中学校の修学旅行で訪れている(なぜか記憶はほとんどない)。せっかくだから関連施設に行こうかと思っていたところに、広島に行くことになったのは、偶然か必然か。
スピリチュアルのようなものは信じていないタイプだが、神様のちょっとしたイタズラ、もしくはヒントなのかもしれないとは思う。すべての事柄には必ずつながりがある。わたしが今日、ウーバーイーツの配達をしているのも過去からの流れで決まっていたこと。そして、この先の未来もきっと決まっている。
だから何もしなくていいというわけではなく、今の積み重ねに未来があるなら、今を全力で生きようという話し。そして、正しく積み重ねることを心がけてはいる。そのひとつが被爆国であるという事実から目を背けないということ。きちんとその歴史を知り、自分なりに考えること。そのことが自分の未来を変えることになるだろう。
それくらいインパクトがあるのが広島の広島平和記念資料館だ。
GO TO トラベルを使ってどこかに行きたいけど、どこに行くかで迷ってるなら広島と長崎を選択肢に入れてみてはどうだろうか。まだ行ったことがないなら、きっと何かを強く感じることになるだろう。それは必ず自分自身の糧になる。たまにはそんな旅もいいのではないだろうか。