新型コロナウイルスへの意識を変えるタイミング

18時前の新宿発山手線。久しぶりに人がおしくらまんじゅう状態になっているのを見る。ゆっくりとだが、以前の東京へと戻りつつあるのを感じる。表参道の人気店には行列ができ、歩道には人が溢れ、もはやどこにもソーシャルディスタンスの概念などない。

ところがテレビのバラエティ番組では、いまだに透明な板で芸能人を仕切っている。安全のためには仕方ないことだとは思うのだが、こんな状態をいつまで続けるのだろうかとも思う。茶番とまでは言わないが、多くの人はもう新型コロナウイルスを何とも思っていない。

感染拡大当初、満員電車をどうするのかがひとつの問題になったが、満員電車でクラスターが発生したという話は聞いていない(わたしが知らないだけかもしれないが)。少なくとも、マスクをして会話を控えていれば危険ではないのは明白で、それでいて致死率も低い。

以前から言っていることだが、恐怖心を抱いてしまった人は時間が解決するのを待つしかない。そういう人たちは被害者であり、非難するべき相手でもない。お化け屋敷やジェットコースターが怖いのと同じで、そういう人に「大丈夫だから」と声をかけることは無意味だ。

ただ、気を使いすぎるのはそろそろ終わりにしてもいい。街に人が戻ってからすでに2週間以上経過しているが、爆発的な感染拡大は起きていない(新規の感染者数は減ってもいないが)。だから、動ける人から動き始める。お金があるなら、必要な人のために使えばいい。GO TO トラベルでもイートでもいいし、欲しいものを買うのでもいい。

スポーツブランドはどこも苦しい状態にある。シューズもウェアも売れない。特にランニング関係は壊滅状態で、メーカーによっては新モデルの開発が止まる可能性もある。いや、すでにストップしているアイテムもあるのだろう。ランニングシューズでは厚底系は開発を進めるのだろうが、定番モデルをこれまでと同じようには開発できない。

ペガサス37もアディゼロジャパンも大量に在庫があるのだろう。アシックスやミズノだって対岸の火事ではなく、新しい時代の流れを読んで人員整理もしなくてはいけないだろう。もうたくさん作ってたくさん売る時代ではない。そろそろ悲鳴をあげるメーカーが出てきてもおかしくない。

そういうメーカーを個人が救うことはできないが、みんなが購入する流れになればメーカーもひと息つける。わたしがニューバランスのランニングシューズを定価で買ったのは、ほんの少しでも売り上げに貢献したかったから。募金は好きではないので、買って応援というのを選んだ。

ニューバランスに恩があるわけではない。たまたま魅力的なシューズを出していたからニューバランスを選んだだけ。いくら応援になるからといって、欲しくないものを買うほど愚かでもない。反対に欲しいものがあるなら、躊躇せずに買う。ランニングアイテムに限らずに。

ご存知のとおり、わたしは貧乏なのであれもこれもは買えない。自分の生活を圧迫するような買い方は絶対にしてはいけない。ただ、3月と決定的に違うのはきちんと稼げる未来が見えているということ。少なくともウーバーイーツが撤退するまでは、ライティングとの二刀流で余裕のある生活できるし、投資したものへの返済もできる。

来月は京都と長崎に行く。京都は忌中だが先に入れていた予定なので楽しんでくる。長崎は中止になった長崎平和マラソンの日程で3泊4日。もう鶴巻温泉でじっとしているのは終了。賛否はあるかと思うが、自分のできる範囲で経済を回すのに協力するつもりだ。12月はまだノープランだが、東北かまだ行ったことのない場所へ。

旅はわたしの活力であり、生きる理由でもある。カメラを片手に美しい景色や街並み、その瞬間を切り取りに行こうと思う。そうなるとカメラもレンズも欲しくなり……がんばって働くとしよう。フリーランスとして過去最高益なのは間違いないから、税金の支払いで泣かない程度には残しつつ、欲しいものを手にするとしよう。

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