現段階でワクチン接種なしで台湾旅行するのはおすすめしない理由

今回の訪台では日本国内でPCR検査を受けた上で陰性証明を発行しました。これによりワクチン接種なしで台湾に行って帰国したわけですが、レアケースとはいえ同じように台湾や他の国に行きたいという人もいるかと思うので、私がどのようにしたのかを書いておきます。

結論から言えば、同じことは2度としたくないんですが、なぜそう感じているのかも含めて解説していきます。台湾に行きたいけど、ワクチンを3回以上打ってないという人は、ぜひ参考にしてください。もちろん台湾に行ったことは1ミリも後悔してません。

目次

日本に入国するのにワクチン証明か陰性証明が必要

まずは基本的なことから。台湾に入国するのに特別な手続きは入りません。入国後7日間の自主防疫が必要ですが、あくまでも個人レベルでの判断になります。4回分の家庭用簡易抗原検査キットが配布されるので、それで陽性になっていたら観光はできませんが、検査結果の追跡はありません。

台湾では電車やバス、タクシーに乗ることができますし、台湾の友人と食事をするのもOK。要するにこれまでとまったく同じ状態で、普通に観光を楽しめます。ところが問題は日本への入国にあります。日本への入国にはワクチンの接種証明か陰性証明が必要になります。

3回以上ワクチンを接種しているなら、何の心配もいりません。証明書を発行してもらい、できれば紙ベースで持っておくと安心です。このためワクチンの接種証明があれば、何の不安もなく日本と台湾を行き来できるわけです。航空券が高いという問題がありますが。

ワクチンを接種していない場合には、台湾出国前72時間以内にPCR検査を受けて、陰性証明を発行しなくてはいけません。これがないと台湾の空港でチェックインするときに弾かれます。ただし、このPCR検査は日本で受けても構いません。もちろん72時間以内ですが。

日本国内でPCR検査を受けて台湾に行く流れ

中国語を理解できて、会話もきちんとできるなら、台湾でPCR検査を受けるという選択肢もあります。ただ私は中国語を話せないし、台湾で陽性になったら困るので、滞在時間は短くなるけど日本で検査を受けました。帰国便が12月19日の12:35発でしたので、金曜日の13:35以降に検査を受ける必要があります。

検査はチームメディカルクリニック新宿を使いました。羽田空港にも検査施設があるのですが、そこで発行される陰性証明だと日本入国に使えないケースもある(使えたという人もいる)ようなので、リスク回避で確実に審査に使える陰性証明を出してくれるクリニックを選びました。

ちなみに日本入国に必要な記載事項は次のとおり。

  1. 氏名
  2. 生年月日
  3. 検査法
  4. 採取検体
  5. 検体採取日時
  6. 検査結果
  7. 医療機関名
  8. 交付年月日

空港でできる木下グループの検査だと交付年月日がないので、ルール的にはNGなんだそうです。実は私が検査を受けたクリニックもこの要項をすべて網羅しているわけではありませんでした。なんと検査時間が未掲載。検査日しか記載されていません。これはかなり焦りました。

VISIT JAPAN WEBの審査も通らない可能性がありますし、台湾の空港職員がNGと判断する可能性もあります。それを踏まえて、検査当日の流れを読んでください。

16:00 PCR検査
19:00 検査結果の送付(MySOSアプリ)
19:10 VISIT JAPAN WEB申請
21:00 羽田空港到着後仮眠
03:00 起床後申請結果の確認

まず検査結果が出るのが3時間後。ここで陰性だったのでまずは安堵。でもここで検査時間が記載されていないことに気付きます。こうなるとVISIT JAPAN WEBの申請が通るかどうか不安で仕方ないわけです。弾かれても文句は言えませんので。

ただどれくらいで承認されるのかもわからないので、空港で腹を括って仮眠。起きたら無事審査通過していてのでことなきを得ましたが、まだ帰国するときのチェックインでNGになるリスクが残っています。とはいえ、もう手の打ちようがないので出国しました。

陰性証明書に不備があると空港でのチェックが不安になる

台北マラソンを終えた翌日に帰国するわけですが、これはもうちょっとしたギャンブル。空港職員に提示した陰性証明書には、PCR検査を何時に受けたか書いてないのですから。実際に陰性証明書がNGで韓国から帰国できなかった人もいたそうなので、可能性はゼロではありません。

結果的には問題なくチケットを発行してもらえましたが、もしかしたら担当者が違うとNGとされていた可能性もあります。私はただ運が良かっただけで、普通に考えたらというか、ルールに従えば手元にあった陰性証明書には不備があり、帰国できなくなるはずです。

ちなみに空港で検査をしている木下グループの陰性証明書(パスポート番号入り検査結果通知書)には、きちんと検査時間の記載があります。ただ、すでに書きましたようにこちらは交付年月日がないので、厳密にはNGとなります。

なんで日本の検査なのに、日本に入国するための陰性証明書として使えないのか、まったく意味がわからないのですが、現実としてそうなっている以上は仕方ありません。ただ、はっきりしているのはチケットが発行されるまで生きた気がしない状態になるということ。

私が把握している限り、都内で完全な陰性証明書を出してくれるクリニックは下記の2つだけ。

いずれも検査費用が3万円以上します。これはかなり悩ましいところですよね。他にも検査をしているところがありますが、検査結果をすぐに出してもらえなかったり、日本の入国には使えないフォーマットだったりして、台湾旅行にはとてもおすすめできません。

ワクチン未接種なら台湾旅行はやめたほうがいい

最初にお伝えしましたように、私はPCR検査を受けての台湾旅行は2度としないつもりです。今回は友だちとの約束だったので、いくら費用がかかっても、どんなリスクがあっても「行く」しか選択肢がなかったので無理をしました。

もしPCR検査で陽性だった場合には、旅費がすべて無駄になりますし、そもそも確実なPCR検査は3万円以上かかります。それを回避するために安い検査を受けたら、帰国するまでずっと不安を抱えることになるので、心から旅を楽しめません。

そこまでして行く理由があるなら、私が止めるような話ではありません。でもワクチン接種が2回済んでいるならPCR検査というギャンブルを受けるよりは、3回目を接種しておくほうが賢明です。ただ、どうしても受けたくないという人もいるでしょうから、その場合は訪台を諦めたほうがいいかと思います。

台湾がなくなるわけでもありません。しかも今はサーチャージも高く、円安なので台湾での買い物も思った以上にお金を使います。もっともお金と時間に余裕があるなら、台湾でPCR検査を受ければいいだけなので、絶対にNGではありません。

ただ、ワクチン接種をしていない人にも門戸が開かれた感じがあっても、実際には簡単ではないというのが現実です。繰り返しますが、私は運が良かっただけ。そして、かなり不安を抱えながらハードルをひとつずつクリアしていきましたが、こんな思いをしてまで海外旅行する必要はないかなと。

中国人が来日できるようになったタイミングで、陰性証明が不要になるのは容易に想像がつきますし、それはもう遠くない未来なのは間違いありません(中国が台湾侵攻しなければ)。そう考えると、もう少し待つというのが正解かなとは思います。

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