神話の国、宮崎を旅してみた(その2)

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青島太平洋マラソンを終えて、電車で向かった先は延岡。そして延岡から1時間半バスに揺られて高千穂へやってきた。マラソンと同じくらい、いやそれ以上に楽しみにしていたのが高千穂だ。高千穂峡の写真を見たとき、その美しさの虜になってしまった。その高千穂峡が今回の旅の最終目的地だ。

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高千穂に到着したのはすでに夕方遅い時間。ここから観光というわけにもいかないので、まずはホテル『欧風宿 ぶどうの樹』にチェックインし、そこから高千穂神社の夜神楽を観に行くことにした。夜神楽は里毎に氏神様を印加にお招きして、夜から朝まで三十三番の神楽を一晩かけて奉納する、神事だ。

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高千穂神社ではその三十三番のうち四番を365日楽しむことができる。これは日本神話の知識があればあるほど楽しめる。中国人の観光客が数名いたがどこまで楽しめたのだろうか。こういうところに来ると自分の教養の薄さを痛感するが、その思いが努力に繋がる。わたしももっと日本神話を学ばなければいけない。

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高千穂神社からホテルに戻る途中、空を見上げたら、満天の星空がそこにある。人生でここまですごい星空を見たことがない。流れ星も見たいだけ見ることができる。もしかしたら、この日だけが特別だったのかもしれないが、どれだけ特別でも都会では絶対に見られない星空が高千穂にあるのは間違いない。

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翌朝は6時に起床して、国見ヶ丘からの日の出を拝みに行く。ホテルから約4キロの距離は朝のジョギングにちょうどいい。ずっと登坂だが、走れないほどきついわけではない。ちょうど体が暖まるぐらいの速度で走りつづけたら、東の空が徐々に明るくなっていく。そして国見ヶ丘の展望台でちょうど朝日が上がってくる。星空とはまた違った神々しさがある。

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高千穂を訪れたなら絶対に行っておくべき場所のひとつが天岩戸神社と、天の安河原だろう。天岩戸神社は建速須佐之男命を恐れた天照大御神が隠れたとされる天の岩戸はある。ここは写真撮影ができないのだが、遠くから見る天の岩戸は唯の崖ではない、雰囲気のある岩場になっている。神話といえども何百年も祀られ続けると本物になるのだろうか。

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天の安河原は天の岩戸にこもった天照大御神をどうにかして表に出すために八百万の神々が相談したとされる場所だ。何がすごいって、神話の世界がこうやって実在することがすごい。初日のみそぎ池もそう。昨日今日にできたものではなく、何百年も言い伝えられてきたものが実在するのだ。

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そして最後、この旅のメインは高千穂峡になる。そもそも高千穂に憧れたのは、この高千穂峡を写した1枚の写真にある。パワースポットとして有名な高千穂峡では、この世のものとは思えない絶景がわたしを待っていた。時間の都合で駆け足で見るしかなかったのだが、1日そこにいても飽きないぐらいの見事な景色がある。

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もしここが天の国だと言われれば、疑うことなく信じてしまうぐらい特別感がある。とにかく美しい。きっと初夏に来ればもっとも美しい状態を楽しめるような気がする。秋ならば国見ヶ丘から雲海を見ることができる。きっと1年中、違う顔を見せてくれるのが高千穂の魅力なのかもしれない。

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実質、半日しかなかった高千穂観光だったが、それだけでも十分すぎるほど楽しめた。まだ行けていない場所が数多くある。それは高千穂だけでなく、宮崎の知らない場所がまだまだあるのだろう。これはもう、これから何度も訪れるしかないだろう。プロ野球選手のように春先にトレーニングキャンプをするのもいい。

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来年の青島太平洋マラソンにはぜひとも参加したい。そしてまた宮崎の違う顔を見てみたい。もっと違うマラソンに出るのもいい。ソラシドエアのようなLCCをうまく活用すれば東京から大阪に行くよりも安く宮崎に行くことができる。ちょっと気軽に宮崎へ。もはや宮崎に行かない理由はどこにもない。

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