万里の長城マラソン後は青島でビールをたらふく呑んでくる

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万里の長城マラソンに向けて運営側としても着々と準備を進めている。やり残した感もあるが、とりあえずはエントリーも無事終えて今年は43人の日本人が万里の長城を駆け抜ける。まだ仕事は残っているが、これで5月1日を乗り切れば忙しいのは一度落ち着く。そしてわたしの中国バカンスとなるのだ。

万里の長城マラソンを終えたあと、わたしはせっかくだからと他の都市も周るようにしてる。2年前は瀋陽で、昨年は上海と杭州だった。どちらも多くのことを体験し、歴史を感じることも出来た。瀋陽で満州国に触れることが出来たのはわたしの宝物だし、杭州で行った岳飛廟はずっと忘れないだろう。

万里の長城マラソンの準備でいっぱいいっぱいになり、そして自分自身も万里の長城を走る。どこまでも自分を追い込んだあと、マラソンとは関係ない中国の歴史に触れられるのはわたしにとって至福のときと言っていい。準備の合間を縫って、今年はどこに行こうかと悩む時間も楽しかったりする。

そして今年は青島に行くことにした。万里の長城マラソンにも参加し、今年の年始に東海道を並走してくれたラン仲間の勧めもあったのと、航空券が思いのほか安く手に入るようだったので即決。ただ海鮮がメインだから大人数で行ったほうがいいよというアドバイスを聞き流し、当然のごとく一人旅。

青島は清代末期にドイツ軍が駐留していた地域なので、ドイツ風の建物が多く残っている。そして誰もが知る青島ビールの生産地だ。ドイツ軍がいたことからもわかるように、この地でビールづくりが始まったのは言うまでもなくドイツの影響だ。そしてその後、日本が統治することになっていく。歴史的にも興味深い場所だ。

そういうところで何をするわけでもない。もちろん青島ビールはいただくが、そういう場所に行ってただ歩く。昔の人を偲んだりはしない。ただただ今の青島を歩くだけ。それだけでわたしはリフレッシュできるはずだ。中国の街は歩いているだけでなぜか楽しい気分になってくる。独特のリズムというか空気感というか。とにかくわたしには合っている。

そうやって毎年中国の各地を訪れて、中国の今を自分の中に取り込んでいく。北京ですら行くたびに違う顔を見せてくれる。たった数ヶ月で大きな変化があったりする。そんなダイナミックな国や人々をネットの情報だけでわかったつもりにはなりたくないしなるべきではない。

万里の長城マラソンから戻ってきたら始めるつもりな大きなことがある。戻ってきたら寝る時間もないほど忙しくなるだろう。その前の束の間の休息。たっぷり青島ビールをお腹に詰め込んで戻ってくるとしよう。

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