昨日のブログですっ飛ばして書いたけど、2日目にiPad miniを購入している。当初の予定では香港駅にあるIFCモール内にあるApple Storeで購入するつもりだった。ところがたまたま散歩することにした銅羅湾で、Apple Storeを見つけてしまったのだ。ガイドブックに書かれていた雑貨屋さんに行こうと思って歩いていたら、本当に目の前にApple Storeがあったのでびっくりだ。昨日書いた糖朝といい、香港は運命ではないけど引き寄せの法則が成立しやすい街なのかもしれない。必要としているものと引き合いやすい。風水的な何かがあるんだろうか。
Apple Storeは見つけたけど、まずは雑貨屋さん。そう思ってさらに道を先に進んだら、見覚えのあるあいつが、いやあいつらが立っているではないか。シャア専用ザクとガンダムが香港で向き合っている。実は事前そういうものがあるのだとは知っていたんだけど、香港に来たら完全に忘れていた。いや、これはテンションが上がる。香港人もガンダムやシャア専用ザクとの記念撮影をしている。どこに行ってもガンダム人気はあるんやね。香港の人たちが本当に楽しそうで、日本人として少し誇らしい気持ちになる。
肝心の雑貨屋は見つからず…いや、香港は移転が多い。実はこの旅で他にも数回、移転で見つけられないお店があった。昨日書いた、許留山もそう。ところが許留山は探していた雑貨屋さんがあるべき場所のすぐ近くに移転。人気が出てくると少しでもいい場所に移ろうとするんだろうね。最初は家賃も安くて、でも人の集まりにくい場所にお店を借りて、徐々に条件のいい場所に移っていく。日本にもそういうお店もあるけど、どちらかというと最初の場所に根付くのが日本流よね。日本以上に土地のない香港ならではの現象かもしれない。
さて、Apple Storeです。IFCモールのApple Storeは激混みだったけど、こちらはやや混みぐらい。端末に直接ふれる余裕がある。どこのApple Storeも共通だけど、1階は展示みたいな感じで、2階で購入できる。もちろん、1階でも購入できるけど、2階にはジーニアスと呼ばれるエンジニアがいるので、セットアップを手伝ってくれたりする。彼らは本当にフレンドリーで、おいらが英語を理解できなくても、iPhoneを使って翻訳してみたりと、なんとかしてコミュニケーションをとろうとしてくる。Appleは下降気味ではあるけど、こういうスタッフがいるうちはやっぱり他のメーカーとは違うと感じてしまう。
購入したのはiPad mini Cellular版 32GBの黒。本当は32GBも必要ないんだけど、売るときに32GBのほうが好条件で売れそうだからね。アクティベートのために箱を開けた瞬間、Apple Storeのスタッフ全員で拍手をしてくれる。気恥ずかしいけど、欲しかったものを手に入れたことを祝福してくれるのは純粋に嬉しいもんだ。小さなことだけど、小さなサービスがAppleのファンを作りだしている。おいらが先達広場で買わなかったのは、無機質なモノとお金のやり取りではなく、購入時のワクワク感を欲しかったからかもしれない。
香港は買い物を楽しむか、食事を楽しむかの街だと感じた。買い物は目的のものしか買わないおいらにはそれほど楽しくはないけど、銅羅湾のにぎやかな街を歩くのは楽しかった。食事は言うまでもなく美味しい。台北とはまた違った美味しさがここにはある。そして、意外と緑も少なくない。香港動植物公園と香港公園を散策したけど、ゆったりとした時間が流れていた。人が少ないのは香港の人たちにはあまり人気がない場所なんだろうね。香港人にはやっぱり高層ビルとネオンが似合うように感じる。
香港はおいらのライフスタイルとは真逆の世界だった。人工的なビル群に囲まれ、消費を楽しむ街。資本主義社会の象徴のような街じゃないだろうか。そういう感じがおいらと香港のあいだに大きな溝を作ってしまい、うまく溶けこむことができなかったような気がする。香港の人の幸福感というのと北京の人の幸福感というものはまったく違う。社会で成功することと人生の成功が一致しないのは北京で、一致するのが香港。香港はお金がなければ楽しみが半減するが、北京はお金がなくても楽しみはいくらでもある。どっちがいいというわけじゃなく、どっちと相性がよいかということだ。おいらは圧倒的に北京のほうが楽しい。それをわかっただけでも今回の旅は意味がある。
ただ1回の旅ですべてを理解したつもりはない。香港だけじゃなくてマカオにも行ってみたいし、深センも行ってみたい。それらを含めて初めてわかる香港の魅力というものもあるはずだ。でも、次に行くときは誰かを道連れにしたいな。1人じゃ食事のときに入れるお店も限られてくる。ホテルも高くつく。新しいiPad miniが発売されたらまた来るとしよう。そのときは行きたい人を募集するので、興味があればぜひ一緒にどうでしょう。
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そうね・海外でのひとり泊は割高!