御岳渓谷はおいらにとって自分を取り戻せる場所のひとつだ

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秋川渓谷と御岳渓谷。どちらも東京の西の端にあるきれいな川の流れる渓谷だ。この2つの渓谷は山1つ分しか離れていない。そして両方ともに多摩川につながる。正確には御岳渓谷を流れるのが多摩川で、そこに秋川渓谷を流れる秋川が合流する。兄弟のような渓谷だと思っていい。御岳渓谷にはこれまで2度ほど行ったことがあり、かなりのお気にい入りの場所になっている。秋川渓谷には行ったことがなかったので、どんなところなのか見に行ってくることにした。

ところが秋川渓谷では川に近づくことができない。修理から戻ってきたチェロキーで行ったんだけど、どこに行っても駐車場料金がかかる。1日がっつり川遊びするなら決して高くないんだけど、ちょっと川べりを散歩したいだけなので1000円は払えない。どこか川の近くに行けるかなと思ったけど、どこも有料なわけです。おいらはランチをしただけで、そのまま渓谷を楽しむことなく御岳渓谷に移動したわけです。

御岳渓谷は無料の駐車場がある。車を停めてのんびり散策ができる。一体この差はなんなんだろうか。

御岳渓谷は名水百選に選ばれている。だからというわけではないけど、ちょっと雰囲気が秋川渓谷とは違っている。川遊びしている人がたくさんいるのに、浮かれた感じはせずにむしろ大自然の中で人間を遊ばせてあげているというような懐の深さを感じる。逆に秋川渓谷はにぎやかだ。活気がある。でも俗な感じがしてしまう。御岳渓谷は特別な気が流れているように感じるのはおいらだけだろうか。

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単純に川遊びをするなら秋川渓谷のほうがいい。設備や環境が整っていて安心して遊べる。でも、おいらはそういうところに魅力を感じない。癒やしスポットとかパワースポットなんて言葉の遊びでしかないと思っているけど、エネルギーに満ちた場所というのは間違いなくある。御岳渓谷はおいらの知る範囲では東京でもっとも特別なスポットなんじゃないかと思える。そこにいるだけで傷が癒やされるような。

白州の尾白川や三島の柿田川なんかは同じようにおいらにとって特別な場所だ。伊豆なんかだと川じゃないけど、特別な場所というのがいくつかある。そう頻繁に行くことはないけど、本当に疲れたときに自分を回復させるために行きたくなる場所。そのひとつが御岳渓谷なのだ。

忙しすぎて自分を見失いそうになったとき、働き過ぎで元気が湧いてこないとき、御岳渓谷に行って川べりを散歩してみるといい。思い込みかもしれないけど、自分が正しい形になれるし、ちからもみなぎってくる。もちろん、それはおいらだけなのかもしれない。場所には相性があるからね。おいらにとっては秋川渓谷はそうでなかったけど、秋川渓谷を愛してやまない人たちもいるだろうからね。

大事なのは自分にとっての特別な場所を持っているかどうかということ。そういう場所があるのとないのとでは精神的な余裕も違ってくる。ぜひ自分にとっての特別な場所を探してみてはどうだろうか。

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