仕事が楽しいのと楽しく働くは違うんだ【仕事への幻想は捨てるべきだ】

昨日の宿直仕事で、これから宿直を依頼するかもしれないという人の研修をしました。その研修中に「重松さんはこの仕事楽しいですか?」と聞かれたのですが、宿直の仕事もお店の仕事も楽しくてやっているわけでもなく、少し返答に困りました。

宿の仕事やお店の仕事は友だちから依頼を受けてサポートでやっているわけで、楽しいも何も依頼された内容の業務を、プラスアルファ少しくらい乗っけてやり切るだけのことです。そこに楽しいも何もなく、職人のようにただ積み重ねるだけ。

宿直として受け取ったバトンを、トラブルが起きてもきちんと解決して返すのが私の仕事。別に楽しくないというわけでもありません。昨日は宿に外国人の家族がやってきたのですが、そこの娘さんが少しだけ心を開いてくれて、話しかけてくれたりするなど、ちょっと嬉しいことは日々あります。

仕事は楽しくやるものというのはもちろんありますが、楽しくやるのと楽しいは違います。どこが?と聞かれると困るのですが、それを文章にするのがライターなのでちょっと頑張ってみます。基本的に作業というのは面白くもなんともありません。決められたことをやるだけですから。

それはクリエイティブな仕事でも同じ。求められている結果を出すために黙々と積み重ねる。何も楽しくありません。できることをやっているだけですし。そこに好きとか嫌いとかいう感情を挟み込むスペースはありません。それはライティングの仕事をしているときも同じ。

ただ、仕事そのものは楽しくなくても、仕事を楽しくやったり、楽しんだりすることは可能です。作業するだけが仕事ではありません。知らないことを学んだり、自分の言葉で語れるようになるために、アクションを起こすわけですが、それを楽しむことはできるわけです。

就職活動のときに「何をやりたいかを語れ」みたいなことを語る人がいましたが、今でもそういう人を見ると冷めた目で見てしまいます。そういうことを語る人で仕事ができる人を見たことがないから。仕事はやるべきことをやるだけ。夢とか目標とか関係ありません。

職場に行きたくなるように、楽しくすることはあります。だってそのほうが仕事の効率も上がりますし、気持ちよく働けるじゃないですか。楽しくワイワイやりながらも、手と頭の回転は止めずに、最大の成果を得るというのが理想。でも繰り返しますが、仕事が楽しいわけではありません。

やっぱり伝えるのは難しいですね。私の生き方の問題なのでしょう。やりたい仕事なんて何もありませんし、どんな仕事でもそれなりにこなせるから、仕事を選ぶなんてこともしません。職業に貴賎はないと言いますが、まさにそんな感じ。どんな仕事をしていても私は私なんです。

楽しい仕事はありませんが、楽しくない仕事はあります。もちろんこれも作業ではなく、職場環境などによって引き起こされる不満が積み重なっている職場です。勘のいい人は察してくれると思うので固有名詞は出しませんが、直近にも信じられないことが。

大事な情報が前日とか当日になって知らされる。そんな職場なんてあるの?と思うかもしれません。私も数ヶ月前なら信じていませんでしたが、今まさにそんな状況にいて楽しく働けていないわけです。もう信じられないなんて言ってられません。

世の中にはいろいろな人がいるのだなと学んだ3ヶ月間。これから私がどこに向かうのかはわかりませんが、ここでの経験が糧になるのは間違いありません。もっとも君子危うきに近寄らずということで、殻に閉じこもるかもしれませんが。

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