登山から勝負は始まっている「第12回富士山頂プロレス」

登山から勝負は始まっている「第12回富士山頂プロレス」

富士山頂プロレス。それはもうキン肉マンの世界を超えているのではないかと思うほど、クレイジーで魅力的な戦いが行われるイベント。私は撮影部隊として4回目の参加でしたが、今年はこれまでになく「富士登山」の重要性を感じる戦いになりました。

富士山頂プロレスはその名前の通り、富士山頂で開催されます。このため選手はもちろんスタッフも山頂に到達しなくてはいけません。私がリバースしながらも山頂まで根性だけで登頂したのも、そこに立つことがひとつの義務だったから。

選手はそんな苦しい富士登山を追えてから、さらにリングのない山頂の岩場で戦うわけです。苦しいとかしんどいとか言っている場合ではありません。ただ、私自身が苦しんで登頂したから、プロレスラーがいかにすごいかをより実感することになりました。

Advertisement

12時30分新宿駅集合

富士山頂プロレスのためにはまず、富士山に向かわなくてはいけません。山頂に立つことが義務ですので、ここは選手もスタッフも協力しあうことになります。今回はシングルマッチなのでレスラーが2名、スタッフが3名、そして観戦者として同行したのが3名。

出場選手は富士山頂プロレスチャンピオンの大和ヒロシ選手と挑戦者の浅川紫悠選手(2AW)。そしてレフリーをこのブログでもクレイジーランナーとしておなじみの、三州ツバ吉さんが務めます。おなじくブログにときどき出演してくれているなべくんと私が撮影部隊。

12時30分に新宿に集まり、そこから足柄サービスエリアで休憩後、水ヶ塚公園の駐車場に向かいます。このプランからわかりますように、いわゆる弾丸登山になるのですが、山頂でプロレスをしようという人にそれをとやかくいうのは野暮というもの。

水ヶ塚公園を出発したのは3時30分過ぎで、登山開始は4時15分。私は仮眠する時間がなかったので、車移動の間に眠らせてもらいましたが、ほとんどみんなずっと起きていて、実質的にほぼ徹夜状態で山頂を目指します。

富士山頂プロレスの戦いは登山から始まっている

私のコンディションが最悪だったのは昨日のブログで書きましたが、今回は見事なくらい周りに置いていかれます。特に速いのが大和選手で、酸素の薄さなんて気にすることなくガンガン登っていきます。ただし、上手いのはしっかりと休憩しているということ。

プロレスラーは体の強さも重要ですが、きっと大和選手のようなクレバーさを備えていることも、活躍するためには重要なのかもしれません。大和選手はこれで富士山頂プロレスは3回目というのもあり、過去2回の経験を存分に活かしているように感じました。

一方の浅川選手も淡々と登っていたように見えたのですが、初めての富士登山ということもあり、実はかなり苦しかったのだとか。でも苦しくても、平気な顔をしているように見せる。これもプロレスラーに多くの人が惹かれる理由なのかもしれません。

こういうところから、富士山頂プロレスの戦いは始まっている。私自身も酸欠状態で苦しみながらも、そんなことを感じつつ山頂を目指しました。

Advertisement

大々的に告知できない難しさ

今回は登山の前半部分が順調だったのもあり、三州ツバ吉さんが10時過ぎに開始と登山中にtwitterで告知。そこからスピードが落ちたのもあり、11時30分開始に変更。ところが実際に登頂した時間が11時30分で、そこから会場になるエリアに移動しました。

10時過ぎという告知を信じて待っていてくれた人もいたらしく、その人は結局開始を待てずに下山。他にもゴングがないなどのトラブルもあり、こういうところはしっかりとしなければいけない課題として残ってしまいました。

結局、試合開始(撮影開始)したのが12時47分。観客は一緒に上がった人たちだけという状態。一方でtwitterではトレンド入りするなど、かつてないほどの盛り上がり。生配信などできたら、ちょっと面白いことになるかもしれません。

ただ、富士山頂でプロレスラーが遊んでいるというスタンスなので、あまり大事になるのも避けたいところ。観客が多くなって、登山客の迷惑になったら、管理者に「もうやらないでください」と警告される可能性だってあるわけで、大々的にできないのが富士山頂プロレスの悩ましいところ。

大和ヒロシ選手が2度目の防衛に成功

試合の内容については、8月29日21時30分からニコニコプロレスチャンネルで動画が配信されるそうなので、そちらを視聴していただきたいのですが、結果だけを簡単にまとめておくと、540秒で大和ヒロシ選手が足四の字固めで勝利。2度目の防衛に成功しました。

浅川紫悠選手は最初から酸欠状態で苦しく、さらに溶岩のリングに苦しめられた格好になりましたが、何度も大和ヒロシ選手に立ち向かう姿には心を打つものがありました。極限の状態でさらに1歩を踏み出す。これが富士山頂プロレスの素晴らしいところ。

ただ、言葉にすると全部陳腐になってしまいます。この面白さは富士山を登って観戦するからこそわかるものがあるので、興味がある人はぜひ来年の8月6日に富士山頂に来てください。きっと心がアツくなるのを感じられるはず。

そして来年はもっと注目をされる可能性があるということで、三州ツバ吉さんに実行委員会を作ろうという提案をしています。今は三州さんの頭の中にあることを現場で状況判断しながら実行していますが、そうではなくしっかりとした準備をしようかと。

告知も含めて、すべての準備を計画立てて行う。そのうえで失敗することもあるでしょうが、もう12回も続いている富士山頂プロレスが、ここから大きく羽ばたくためのステップとして、縁の下の力持ちの役割を担ってみたいなと。

というわけで、来年はさらに面白い戦いが見られるはずですので、繰り返しになりますが8月6日の12時過ぎに富士山頂に集合お願いします。細かいことは決まり次第ここでも告知していきますので、スケジュールの確保だけよろしくお願いします。

RUNWAY練習会開催中

効率のいい体の使い方を中心とした練習会を毎週水曜日に日比谷で開催しています。記録が伸び悩んでいる人や、ケガをしにくい走り方を身に着けたいという人のための筋トレ&走り方講座中心のトレーニングを行っています。

日時:毎週水曜日19時〜20時30分
場所:国立競技場外周
参加費:2,000円(第1・3水曜日は無料)
申込:こちら

LIFEカテゴリの最新記事