平常心を保って自分の走りをすることが最高の結果につながる

 

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冬季オリンピックの競技を見ていると、いかに平常心を保つかがとても重要なことがわかります。緊張して動きが悪くなるのも、アドレナリンが出て動けすぎるのもいけません。

「自分のジャンプ」「自分の滑り」このフレーズを何度耳にしたことでしょう。

スポーツで結果を出すならアドレナリンが出たほうが良さそうですが、冬季オリンピックの競技の多くが精細さを求められるせいか、心の状態が波打たないことが理想なように感じます。

でもそれは実はマラソンでも同じなのかもしれません。最近のマラソンはランニングシューズをいかにして履きこなすかでタイムが大きく変わるようになってきました。

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特にナイキのヴェイパーフライ4%は、走り方を重視するシューズですので、最後まで同じフォームで走ることが結果に繋がります。このため、ランナー同士で競い合うというよりは、自分の走りに集中することが求められます。

「それはトップランナーだけじゃないの?」そう思う人もいるかもしれませんが、マラソンで結果を出すには、最初から最後まで同じスピードで走れるのが一番です。同じスピードで走るには、集中して同じフォームを維持しなくてはいけません。

ところが、市民ランナーの半数以上がスタート時にスピードを上げすぎてしまいます。

わたしは最後尾からスタートすることが多いのですが、最後尾でキロ7分くらいで走っていると、本当に一番後ろに完全に取り残されてしまいます。キロ7分というのはフルマラソンで5時間2分24秒で完走できます。

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ところが、ほぼ全てのランナーが、これ以上のスピードで最初の1kmを走ります。そしてこう思うのです。「今日は調子いい」と。

調子がいいわけがありません。完全に場に飲まれているだけです。マラソン大会というシチュエーションに舞い上がって、いつも以上の力を出してしまったわけです。

そして、言うまでもなく後半失速します。後半ならまだいいのですが、10kmも行かないうちに失速する人もいます。そういう人たちは、結局「自分の走り」ができていないわけです。

いや、もっと厳しいことを言えば「自分の走り」を知らない状態でマラソン大会に出ています。

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もちろんどんな状態でマラソン大会に出ても構いません。自分の走りなんて知らなくても完走できますし、自己ベスト更新だってできます。でも、そういう人はいずれ記録が伸び悩みます。

全てのレースが行き当たりばったりですので、うまく調整できたときはいいのですが、そもそもどういうときが調子がいいのかも分からないため、とりあえず過去に良かったときのタイムで突っ込んでしまいます。

当たれば自己ベスト更新、はずれれば大失速。博打のようなマラソン。

若いうちはそれも経験だと思いますが、40代50代になってくるともう少し大人の走りをしたいところです。自分の狙ったペースで走り、多少の踏ん張りが合っても狙ったタイムに落とす。ベテランの走りとでも言えばいいでしょうか。

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実際に、60代になってサブ3を達成するランナーもいます。わたしたちは、これくらいの年齢になって初めて自然体でスタートラインに立てるのかもしれません。

でも最初から、自分の走りを意識して練習やレースに挑めば、何も60歳になるまで待つ必要はありません。

意識するのとしないのとでは、結果が大きく変わります。意識してすぐに改善されるものではありませんが、小さなことの積み重ねが、1年後2年後に大きな差になります。

実はそういう積み重ねの差が、オリンピックに出るような人と、わたしのような凡人との大きな違いなのかもしれません。ただ漫然と1日を過ごすのか、目的意識を持って1日を過ごすのか。

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わたしも少し前までは「努力は裏切らない」と思っていました。でも本当は「正しい努力は裏切らない」なんですよね。無駄な努力をいくら積み重ねても、あっという間に崩れてしまいます。

そして、レース本番になったら、とにかくいつもの自分でいること。緊張しないのはもちろんのこと、舞い上がって自分をコントロールできない状態を避け、自分らしさをスタートからゴールまで保つことです。

そういう意味では、今年の愛媛マラソンは21kmで変なスイッチが入って自分を見失ったのが失敗でした。

わたしもまだまだ修行の身。ただ、今回のオリンピックでは、心をフラットな状態にすることの大切さに気づけましたので、ここからワンステップくらいは上がれそうな気がします。

問題はそれを発揮する場が、今年のハルカススカイランか秋の万里の長城マラソンまでないということだけですが。


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