文章を上手に書けるようになるには「圧倒的に書く」しかない

文章を上手に書けるようになるには「圧倒的に書く」しかない

このブログを少しテコ入れするつもりで、サイトのスピードテストをしたら、絶望的に遅いという結果になりました。これは小手先のテクニックでどうにかなるというものでもないので、WordPressのテーマから見直し、カテゴリも集約するなどの作業を行ってきました。

その過程で過去の文章に目を通したのですが、これがもうひどすぎて最後まで読み切ることができません。わたしは基本的にアウトプットをしたら忘れるタイプなので、自分の文章を読み返すことはほとんどありません。だから、過去の自分の文章を目の当たりにして愕然としたわけです。

いったい過去の自分と今の自分はどこが違うのか。文章力を向上させるために何が必要なのかという視点で、わたしなりの解釈を解説していきます。

良い文章の定義

そもそも良い文章というものはどういうものだと思いますか?

  • 読みやすい
  • 正しく解釈できる
  • 面白い
  • 引き込まれる
  • 納得させられる
  • 独自性がある
  • 新しい気づきがある

おそらくこのようなイメージを持つかと思います。これらすべて兼ね備えた文章を安定的に書ければ、おそらく芥川賞くらいは簡単に取れます。実際には書き手によってこのバランスに違いがあり、それが文章の個性となります。

ただ、すでに売れている作家や仕事を安定して請けられているライターの文章に共通するのは「読みやすい」「正しく解釈できる」という部分が備わっています。文章を生業にするのであれば、この2つについては必ず身につけておかなくてはいけない、ライティングの基礎や土台になる部分でもあります。

少しわかりづらいの図を入れてみます。

良い文章をイメージしたときに、多くの人が左のようなパラメータで考えるはずです。「自分は独自性があるのに読みやすくない」とか「正しく解釈できる文章を書くのは得意だけど、面白みには欠ける」と自己評価していますよね。

でも文章力というのは、実際には個々のパラメータがあるのではなく、「正しく解釈できる」「読みやすい」が土台になっていて、その他のパラメータが個性になります。この土台ができていないと、どんなに頑張っても良い文章を書くことはできません。

ちなみにパラメータは、とっさに思いついたものだけなので、実際にはまだいろいろとあります。ここで頭に入れておいてほしいのは、土台が大事だということです。

では、その土台はどうやって作ればいいのか。それについては次章で説明していきます。

土台はたくさんの文章を書いて作るしかない

どんなスポーツであれ、初心者はまず基礎づくりをします。その競技に適したカラダづくりを行って、さらに野球であればキャッチボールや素振り、サッカーであればパス練習を徹底して行います。

成功しているプロスポーツ選手で、ここをおろそかにしている選手はいません。ただ、この土台となる部分を作るのにはとにかく時間がかかります。マラソンであれば、カラダづくりに2〜3年はかかります。

ライティングも同じです。土台となる「正しく解釈できる」「読みやすい」は一朝一夕で身につくものではなく、とにかくたくさんの文章を書くしかありません。どれくらい書けばいいのか。

これは人によって違ってくるので、明確な数字を出すことはできません。わたしの場合には1日に2万文字を書くという生活を4年間続けてきました。実際には書けていない日もあるとして、それでも1000日には達すると思います。2万文字×1000文字で2000万文字です。

広辞苑が1500万文字なので、この4年間で広辞苑を完成させるくらい書いています。そこまですれば、ライターとして仕事を依頼されるくらいの土台は完成します。もちろん、土台がないとライティングの仕事ができないわけではありません。実際には書きながら成長していくことになります。

仕事を請けながら自分のブログなどでとにかく文字を書く。クライアントからのフィードバックを真摯に受け止め、読みやすい文章を書けるように試行錯誤する。もちろんコツはありますが、それについては別の機会にお伝えします。

実はライティングの仕事はこの土台さえあれば「書ける人」と認定してもらえます。むしろWEBライティングくらいなら、その他のパラメータは不要で、文章に個性がないほうが喜ばれます。WEBライティングは小説ではないので、書かれていることが正確に伝わればいいんです。

「SEOの知識が必要では?」と少しライティングをかじっている人なら思うかもしれませんが、提示されたキーワードがあり、そのテーマに沿ってわかりやすく書けば、自然とSEOを考えた文章が仕上がります。

徹底して土台づくりに時間をかけること。これだけは忘れないようにしてください。ここに近道はありません。本業があってそんなに時間を取れないという人もいるかと思いますが、ここは言い訳なしです。空いている時間はすべて文章を書く時間に使うようにしてください。

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本を読むことも大切

とにかくたくさん書くことが大事だとお伝えしましたが、それと並行して本を読むということも行ってください。本を読むというのは情報をインプットするということだけでなく、文体や文章のリズムを学ぶことでもあります。良質な文章にふれることで、それが自然と学習になります。

断言しますが、本を読んでいない人が「正しく解釈できる文章」「読みやすい文章」を書けることはありません。「文章力=これまで読んできた文章の量」です。異論はあるかもしれませんが、本好きで文章が下手な人はほとんどいません。

ただ、文章ならなんでも良いわけではありません。できるだけ上質な文章に触れること。質の低い文章をいくら読んでも文章は上手くなりません。むしろそちらに引きづられて下手になる可能性もあります。ただ、質の高い文章に触れるのは難しいことではありません。

すでに成功している作家さんの本を読めばいいだけのことです。どこの誰が書いたかわからないウェブの文章ではなく、きちんと文章力がある作家さんの文章を読むこと。本のいいところは編集者がついているということで、より読みやすくなるように作られています。

そういう本をできるだけたくさん読んでください。おすすめは小説ではなくエッセイです。小説も悪くないのですが、ハマってしまうと続きが気になってライティングのほうがおろそかになります。エッセイなら手軽に読むことができます。作家さんの頭の中を感じ取ることもできますし。

個人的には村上龍さん、村上春樹さん、浅田次郎さん、北方謙三さん、伊集院静さんのエッセイが好きでよく読んでいます。でも、これは時代とともに変化することなので、数年後には別の人のエッセイがいいと言っているかもしれません。あとは相性もありますので。

どうしても1冊紹介して欲しいという人のために、ライターを目指す人におすすめのエッセイをひとつご紹介しておきます。ベタではありますが、村上春樹さんの「職業としての小説家」は必読書のひとつです。読まれる文体やリズムを学ぶだけでなく、物書きとして生きるというのはどういうことなのかも学べます。

リンクを貼っておきますので、まだ読んでいないという人はチェックしておいてください。

まとめ

世の中にはものすごい文章力がある人たちがいます。でも、わたしを含めてほとんどの人はそのような才能には恵まれていません。だから徹底して良い文章を書くための土台を作り上げる必要があります。そのためのポイントは2つです。

  • たくさん文章を書くこと
  • たくさん本を読むこと

あたりまえのことですが、この2つを徹底しているライターさんは実はそれほど多くありません。自分なりに頑張っているつもりでも、1日に3000文字のブログを1本書いて「今日は頑張った」なんて思っている人もいますが、1日に3000文字なんて30分のジョギングをするようなもの。

やらないよりはマシですが、それで文章力が上がることはありません。人生のすべてをそこに注ぎ込むくらいの覚悟を持つこと。それを3〜4年継続すれば一生モノの文章力が身につきます。

石の上にも三年と言いますが、石の上に座っているだけでは成長はありません。とにかく書くこと。徹底して書くこと。そこに秘訣なんてないので、自分を信じて書き続けてください。

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