自分の伝えたいことは伝わっていないと思いながら文章を書く

自分の伝えたいことは伝わっていないと思いながら文章を書く

わかりやすい文章を書くというのは、ライターならあたり前のことではあるのですが、この「わかりやすい文章」というのがなかなか難しい。ウェブサイトなどの記事を読んでいても文章がひどすぎて、内容がまったく頭に入ってこないことがよくあります。

会話ならきちんと伝えられるのに、文章にすると誤解されることが多くて悩んでいる人もいますよね。そこで、ここではどのようにすれば「わかりやすい文章」を書けるのかについて説明していきます。

主語をはっきりとさせる

ものすごく基本的なことですが、文章の基本は「主語+述語」です。これは小学校で習うことですが、日常会話においては度々「主語」が省かれます。

「一緒に買い物へ行きたい人いる?」
「私は行きたい」

この「私は行きたい」というのが「主語+述語」ですが、日常会話においては「行きたい」だけしか言いませんよね。これで誤解を生むことはありません。なぜなら主語がなくても「話し手+述語」という関係が成立しているからです。

文章でも、登場人物が2人もしくは3人程度ならまだいいのですが、それよりも登場人物が多くなると、主語がないと話が通じなくなります。会話の前提にあるのが共通の友人がAさん1人なら、次のような会話が成立します。

自分「(Aさんは)行きたいって言ってた?」
相手「(Aさんは)言ってた」

でも会話の前提にAさんとBさんの2人の友人が出てきていた場合には次のようなことが起こります。

自分「(Aさんは)行きたいって言ってた?」
相手「(Bさんは)言ってた」

会社の会議などで主語をすっ飛ばして話す人がいると、噛み合わない議論を延々としていることがよくあります。場合によっては「言った言わない」のケンカになることもあるのですが、それはここではおいておきましょう。

大事なのは「主語を入れないと伝わらないことがある」ということです。会話ですらそうなのですから、文章にするともっと誤解を生みます。書いた側は「それくらいわかるだろう」と思って書きます。でも、それは書き手の傲慢さであり、読み手に対する配慮が足りません。

小説なら「行間を読め」なんてことも言えますが、WEB記事で行間を読めというのは無理です。もちろん読める人もいますが、行間を読めない人もたくさんいるわけですから、そちらに合わせて書く必要があります。

文章は伝わっていないと思って書く

基本的に「自分の書きたいことは伝わらない」と思ってください。「いやいやそんなことない」と思う人は、この先は読む進めなくてもかまいません。きっとわかりやすい文章をすでに書けているのだと思います。もしくは伝わっていると思いこんでいるか。

  • 伝わっていないかもしれない
  • この書き方は誤解を生むかもしれない

この2つの感覚を持てるかどうか。これはライターとしての資質に関わる問題です。どんな文章を書くにしても、何かを伝えたいときには必ずこの意識を持って文章作成を進めなくてはいけません。

「話せばわかる」と言いますが、話しても書いても基本的には100%通じ合うことはありません。人それぞれに読解力も違いますし、立場も思想も違うわけですから、1つの文章に対して様々な解釈をされてしまいます。

「冬に富士登山をするのは危険」

こんな文章があったとします。富士山での滑落事故の記事を読んだばかりで、冬の富士登山を経験したことのない人は「なるほどその通りだ」と思うかもしれませんが、何度も冬の富士登山をしている人にしてみれば「こいつは全然わかっていない」となります。

「素人が冬に富士登山をするのは危険」

主語を入れるだけで、この文章に納得してくれる人が増えます。伝えたいことを誤解されるリスクが減ります。これでもまだ誤解を受ける可能性があります。

「軽装備かつ単独で、素人が冬に富士登山をするのは危険」

ここまで情報を付け加えれば、自分の考えが誤解を受けることなく伝わりますし、幅広く受け入れてもらえます。言いたいことは同じなのに、誤解されるかもしれないと思って情報を付け加えることで「わかりやすい文章」になります。

無駄を削ぎ落とさなくてはいけない

自分の考えを正しく伝えるには、主語を含めて情報をできるだけ付け加えることが重要だとお伝えしましたが、残念なことに情報はできるだけ少ないほうがわかりやすい文章になります。

「言っていることが違う」と思うかもしれませんが、ここを理解していないと「何を言いたいのかわからない文章」が仕上がってしまいます。

  • 誤解を受けないための情報は必要
  • なくても問題ない情報は不要

文章をある程度書けるようになってくると、文章に尾ヒレが付き始めます。WEbライティングの仕事を受けると、「5000文字」といった文字指定があり、その文字数をクリアするために、どうでもいい情報を付加しがちて、気がつくとそれが習慣になります。

どうでもいい情報も、きちんと整理してあればいいのですが、情報が多くなればなるほど誤解される文章が仕上がります。例文をあげてみましょう(我ながら見事な駄文です。この駄文を考えるのに10分かかりました。)。

「βカロテンの仲間であるリコピンの多く含まれたトマトは体にいいので、私は美容のために毎日1個食べています」

※リコピンに美容効果があるかないかは、ここでは無視してください

誤解を受けないように主語を明確にして、情報もできるかぎり盛り込んでいます。でも、どう読んでも駄文ですよね。もしそう感じないなら、ライターは辞めた方がいい。

「トマトには美容効果のあるリコピンが多く含まれているので、私は毎日食べています」

文章としてはこれで成立します。「βカロテンの仲間」「体にいい」「1個」という情報を削ぎ落としています。この文章が正解というわけではなく、これくらい情報を削ぎ落とさないと、伝えたいことが霞んでしまうという話です。

どうしてもそれらを伝えたいなら、別のセンテンスとして書きましょう。そちらのほうが文字数を稼げますし、読みやすくなります。

センスに不安があるなら文章作成アドバイスツール【文賢】を使う

わかりやすい文章を書くにはバランス感覚が大切です。必要な情報を取捨選択しなくてはいけませんし、自分で書いた文章に対して「わかりやすい」「読みにくい」などを客観的に判断するセンスも問われます。

とはいえ、最初からセンスがある人なんてどこにもいません。だから誰かから習うのが1番なのですが、独立してライティングをしているという人は、上司や先輩がいるわけではないので、どうしても独学になります。

そういう人におすすめしたいのが、文章作成アドバイスツール【文賢】です。詳しいことは文賢のサイトをチェックしてもらったほうが伝わると思いますが、文賢では次のことができます。

  • 読みやすさのチェック
  • わかりやすさのチェック
  • 不快語のチェック
  • 日本語の誤用チェック
  • 誤字・脱字のチェック
  • 環境別の見え方チェック

良い文章を書くために様々な方向から指摘してくれるツールで、すでに多くの企業で採用されているツールでもあります。初期費用10,800円+月額料金1,980円かかりますが、納品する文章の推敲もできますので決して高い金額ではありません。

自分の文章力に自信がないという人は、このようなツールもあるということも覚えておいてください。リンクを貼っておきますので、ぜひチェックしておいてください。

まとめ

わかりやすい文章を書くのは簡単なことではありません。でも、わかりやすい文章を書くポイントを意識して書き続ければ、ウェブライターとして仕事をいただけるレベルには到達します。

  • 誤解を受けそうな文章には主語をつける
  • 情報を不足なく盛り込む
  • 無駄な情報は削ぎ落とす

情報を不足なく盛り込みつつも削ぎ落とすという部分は、センスを問われますし、ライターの個性を出す部分でもあります。このため、わたしはその感覚は自分で時間をかけて身につけるしかないと思っています。

とはいえ、すでにライティングの仕事をしていて、そんなに時間をかけられないという人もいると思います。そういう人は上記でご紹介した「文章作成アドバイスツール【文賢】 」を活用するのもおすすめです。

いずれにしても、大事なのは自分の言葉が相手に届いていないかもしれないという危機感を持ち、常に伝わりやすさを意識することです。その気持ちを忘れずに継続していけば「いい文章を書きますね」と褒めてもらえる日が必ずやってきます。

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