誰かが困っていることを解決するだけでいい【信頼の掴み方】

銀座三州屋エスコンフィールドHOKKAIDO店のTwitter投稿がプチバズリしました。ドリンク専用レジを作ったという投稿が現時点で370リツイートで、7.5万回表示されています。フォロワーが10人とかその程度のアカウントの小さな投稿だったのですが。

エスコンフィールド内に自販機がなく、みんなドリンクだけ欲しい場合にも飲食店で購入することになります。そのことだけなら別に問題ないのですが、試合開始前はどの飲食店も長蛇の列で30分待ちはあたり前の状態にあります。

たった1杯のビールを買うのも30分待ち。それに対する不満の声をチラホラ聞いていて、それはさすがにおかしいというわけで、銀座三州屋エスコンフィールドHOKKAIDO店のレジを、ドリンク専用として提供したわけです。

もちろん、そうすることで三州屋の利益も増えます。三州屋はキッチンもホールも手が足りておらず、当初はレジ2台で稼働してみたのですが、配膳が崩壊してしまったのでレジを1台にしていました。そうなると回転が落ちるので、売上目標を達成できないという大きな課題も発生していました。

これを改善するために、レジカウンターのレイアウト変更を行うことにしたのですが、そのときにドリンクを買えずに困っている人がいるという声を何度も聞いていたのを思い出したわけです。だったら余っているレジをドリンク専用にすればいいと。

レジ担当者がそのままドリンクを作ればオペレーションを崩壊させることもないので、社長と料理長に提案したところ即実行することに。このスピード感が銀座三州屋のいいところ(営業終了後の仕事が増えましたが)。

ドリンク専用レジを設置した初日はそこそこ効果があったので、これは継続できそうだということで翌日にTwitter投稿したというのが大きな流れ。そしたらちょっと信じられないくらいリツイートしてもらえたということです。

なので「お客さんの困った」と「銀座三州屋の困った」を解決するために、ドリンク専用レジという解を見つけ出したというのが今回の裏側の話です。絵に書いたような「Win-Win」の構図なんですが、いずれ他の店舗も真似るんだろうとは思います。

真似てくれないと困りますし、むしろファイターズが全店舗に推奨すべきことです。そうなると銀座三州屋の強みがなくなりますが、今回のリツイートで「エスコンフィールドHOKKAIDOに三州屋あり」を宣伝できたので、私たちはすでに恩恵を得ています。

あれもこれも欲張るのはビジネスとして1番よくないことです。私は三州屋をエスコンフィールドHOKKAIDO内で存在感のあるお店にしようと考えており、それを実現するには自分の取り分を減らしてでも、全体の利益を考えた行動をとる必要があります。

根こそぎ稼ぎたいなら「自分たちさえよければいい」という考えでいいのですが、それでは周りから嫉妬されるだけ。むしろ稼いでないのに、周りのために一生懸命になっているくらいのほうが愛されるお店になります。

ライバルに愛されるお店っていいじゃないですか。困ったときには助けてもらえますし。そのためには「困った人を助ける」というスタンスが大事。問題はそれを銀座三州屋内でどう徹底していくか。私だけ孤軍奮闘している状態にならないように、みんなを巻き込めるようにいろいろ考えてみます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次