12kmの壁:慣れと走力アップがもたらしたもの

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2月途中から2部練をしていて、最初は朝ランに5km、夕方には7〜8kmくらいの距離を走っていました。短いように思うかもしれませんが、それでも1日12〜13kmくらいになり、夕方ランの終わりにはヘロヘロになっていました。

よくそんな走力でフルマラソンを走っていたなと思うのですが、人間の体はすごいもので、今は朝に7.4km走って、夕方は12kmちょっと走っています。そして個々数日は夕方ランの終わりになっても体力に余裕があり、もう数キロは行けそうというくらいにまで体が戻ってきました。

つい最近まで右ふくらはぎの奥を傷めていたので、速く走る練習は一切していませんでしたし、12kmどころか10kmもきつい状態が1ヶ月以上も続いていました。それが12kmを余裕と思えるようになったのは、大きな進歩だと感じています。


私は日常の練習においては12kmというのがひとつの壁だと思っています。フルマラソンを走る人が12kmに壁を感じるのはどうなのかという意見もあるかもしれませんが、日常の練習で長い距離を黙々と走るのは思った以上に大変です。

体は走れても気持ちが疲れてきます。走っていて楽しくないのでフォームも乱れてくる。集中力も切れているので、「もういいや」と引き上げてしまうこともあります。ところが体が慣れてきて、走力も上がってくると12kmという距離に対して何も感じなくなります。

こうなってきてからがようやくスタートラインというか、自分のことをランナーだと言える気がします。別に自分以外の人をランナーだとかランナーでないだとか言うつもりはありません。そもそも自分以外の人がどう走ろうと興味もありません。走りを教えている人は別ですが。


12km走れると、20kmでも30kmでもその延長だと思えます。これは過去もそうでした。おそらくそれなりに体も絞れてきたら「12km」に対する感情がまったくなくなり、その距離がただ通過点になるのでしょう。そして、その日がやっとやってきたわけです。

まだ体重が56kg台ですので、サブ3.5ができるかどうかというレベルです。なので走力が戻ってきたとは思っていません。まだまだ次の愛媛マラソンを集大成にする準備もできていません。でも、やっとそのスタートラインに立てたような気持ちになっています。

ここからしっかりとトレーニングを積んでいくことができれば、間違いなく過去最高の走りができます。結果がどうなるかはわかりませんが、やるべきことをやりきったと思えるレースができるはず。問題はこの練習を継続できるかどうかですが。


毎日約2時間半の練習時間を確保しています。来月にはこれが3時間になります。1日は24時間しかないのに、起きている時間は18時間しかないのに、3時間も走ることに使うことになるわけです。そんな状態をあと10ヶ月も続けられるかどうか。

今でもときどき「時間がないから今日は休みに……」という考えが頭をよぎることがあります。そのたびに「この1年が集大成」と言い聞かせているのですが、その心理になったときに、大きな仕事の依頼などがあると気持ちが完全に揺らいでしまう可能性はゼロではありません。

ただ、走力が上がり12kmという距離にも慣れたところで、自分はランナーなんだという自覚が芽生えてきたので、余程のことがない限りやり抜くことができそうな気もしています。ここからは積み重ねる距離をゆっくりと伸ばすこと。来月には体重が55kg台になり、週間走行距離が160kmになっているのが直近の目標です。

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