これからのお金の話をしよう【使わないこと、働くこと】

世の中がゆっくりと壊れていくのをただ眺めているだけ。万引をする人も増えるのでしょうし、30円しか持っていないという人が話題になっていました。誰もがそうなる可能性があるという考え方には同意できませんが、リスクはゼロではありません。

そうなる前に手を打つようにと、このブログでも口うるさく言っていますが、どれくらいの人に届いているかはわかりません。すべての人を救えるわけではないので、仕方ないと割り切ってはいますが、身近な人が壊れていく世の中に巻き込まれないで欲しいという思いはあります。

目次

お金はできるだけ使わないこと

以前もお話しましたが、今はもうお金を使って経済を回している状況ではありません。使ってもまだまだ余るという人は、身近な人のために使ったほうがいいとは思いますが、貯蓄もそれほどないという人は使わないこと。

わたしがお酒と甘いものをやめているのは、自律神経を安定させるためではありますが、経済的負担もばかにならないからです。1日合わせて330円だったとして、1ヶ月で1万円。12ヶ月で12万円ですので、決して小さな金額ではありません。

その12万円で生死の分かれになる可能性だってある状況です。

生活費がいつなくなるかは分かりません。会社員なら会社が倒産しても失業手当がありますが、数ヶ月分しか出ません。いま仕事を失うということは、収束するまで無職でいるということとほぼ同じ意味になります。そうなったときに、生き延びるにはお金が必要です。

だから必要以上に使わない。必要なところに使う分には仕方ありません。爪に火を点すような生活をしろとも言いませんが、できるならそれくらいしたほうが良い状況です。新しいiPhone SEが売れているようですが、買うのは今ではありません。

今は1円もムダにしてはいけないフェーズです。明日仕事がなくなって収入が途切れても生きていくためにお金は使わないという強い意思が必要です。

身近な人が職を失う可能性を頭に入れておく

もし親が働いていていたり、兄弟が働いている場合、その人たちが職を失うことをイメージしてください。それによって何が起こるかは人によって違いますが、まずその人たちを救う必要はあります。それが家族ですから。

それに対してどう救うとか、そこまで考える必要はありません。どのようにシミュレーションしても、想定外のことが起きるので考えるだけムダです。でも、そうなることを想定しておくのは大切なことです。いざというときに慌てずに対処できますから。

例えば社会人のお子さんがいる過程。子どもが職を失って実家に帰ってくるかもしれません。これはすでに起こっていることです。帰ってきた子どもを養うことができるのか。そして、社会復帰に導きことができるのか。よく考えてください。

家族で会議をするのもいいかもしれませんが、親の威厳が薄れるのでやり方には注意してください。場合によっては家を売らなくてはいけないなんてことも考えられます。こんなご時世なので買い手が見つかるとは限りませんが。

繰り返しになりますが生きていくにはお金が必要です。養う人が増えればそれだけ負担が大きくなります。それに自分が耐えられるように準備してください。できるできないではなく「する」です。共倒れになりたくなければ。

労働がないのに経済は回らない

経済を回すほうが大事という声もありますが、買い物してお金を払っていれば経済が回るわけではありません。お金は労働の対価として得るものなので、これだけ多くの人がテレワークという名の自宅待機になっている状況では、労働の総力が圧倒的に足りていません。

世の中に何も生み出していない状態で、今はまだ会社の体力があるからなんとか給料が振り込まれているかもしれませんが、利益が出ていない状態でそれが永遠に続くわけはありません。経済を回すために、いくらお金を出しても、働いていない、仕事がないから、自分のところにはお金が流れてきません。

そういう意味では、今も出社を必要としている会社や、テレワークでも忙しく働いているという人は多少は安心してもいいのかもしれません。仕事があるということは会社は利益を得ているわけで、きちんと給料も払えるわけですから。

ただ倒産は連鎖するものなので100%の安全はありませんが。とはいえ、いま実質的に何も仕事をしていない人よりは有利なのは間違いありません。こういう状況でも必要とされる仕事なわけですから。

問題は実質的に自宅待機になっているケース。会社が以前と同じように機能するようになるのが早いか、それとも資金が尽きるのが早いか。すでに資金が尽きた会社が出てきているのはニュースなどで目にしているかと思います。

自宅待機で何も生み出していないなら、正直なところ待機している場合ではありません。待機中に会社がなくなる可能性だってあるわけですから。会社以外で収入を得る方法を考えてください。それと同時にムダにお金を使わないこと。

株やFXなどには手を出さないこと

こういうときに株を買ったりFXをすることを勧める記事などが増えてきますが、絶対に手を出さないでください。このような投資や投機について多くの人が勘違いしている点があります。それは株やFXはただのゼロサムゲームであるということ。

景気や経済から未来を読んで利益を得ると思っている人は、まず間違いなく株でもFXでも損をします。これはただのお金の奪い合いゲームで、基本的にお金を吸い取られるだけです。それが早いか遅いかだけの違い。

このゼロサムゲームは経験とノウハウがものを言います。わたしたちが参入するのは少年野球チームがプロ野球チームに挑むような話です。勝てるわけがありません。もちろん運も左右しますが、上がるか下がるか50%の賭けで勝ち続けられる人なんていません。

こういう状況で稼ぐとなると、確かに投資や投機は魅力的です。それらの宣伝も巧みですので、華やかな未来を想像してしまいますが、宣伝は捕食される動物を狩場に誘い込むために行っています。合法的な詐欺みたいなもんだと思ってください。

この状況でやらなくてはいけないのは労働です。働いたものだけがお金が回ってきます。不労所得なんて言っている人の声を聞かないようにしてください。もちろん不労所得を狙って成功する人もいますが、99%は捕食される側です。

1円1円積み重ねてください。自分なりのやり方で。

まとめ

2ヶ月前くらい、わたしは経済を回すために買い物をすべきと言いました。でも、経済を回すためには労働が必要です。その労働ができていない状態でいくらお金を流しても、自分のところにお金は回ってきません。

労働できていないのは会社が悪いという考え方もありますが、誰の責任であろうと困るのは自分です。家賃を払えなくなったり、所持金が30円みたいな状態になったりしたくないならやることは2つ。

  • 出費を極限まで抑える
  • 働く

これだけです。働きたくても働けないと批判する人もいるのでしょう。「だったら勝手に淘汰されてろ」としか、わたしには言えません。群れがライオンに襲われているときに「逃げたくても逃げられない」個体を救う方法はありません。

「そうならないように国がなんとかすべき」それは正論ですが、いまは正論をぶつけ合っている場合でもありません。

いま目の前にある状況を冷静に判断し、生き残るために最善の手を尽くす。そのために自分なりに何をすればいいか考える。収束したらムダになる?人生にムダなことなんて1つもありません。それをムダにする人間がいるだけです。

目をそらしたいのかもしれませんが、お金のことを少しだけ真剣に考えてみてください。自分のために。自分の大切な人のために。

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