蚊取り線香の使用を数日で止めた理由【ナチュラルなものが必ずしも体にいいわけではない】

最近は心を穏やかにするために、できるだけナチュラルなものにこだわっていました。衣類は綿素材のものに切り替えており(ランニングでは化学繊維ウェアですが)、おやつにも果物を食べるようにするなど、小さな変化を色々と重ねています。

その流れで今年はスプレー式の防虫剤ではなく蚊取り線香を選びました。ところが、蚊取り線香を使い始めてからどうも調子がよくありません。毎日計測している自律神経のステータスもギリギリ基準値を維持していますが、本来ならもっと高くなるはずなのに上がりません。

もしかして、蚊取り線香というやつはわたしの体に合っていないのではないかと考えて調べ始めました。その調査結果をまとめてご紹介します。

目次

蚊取り線香の煙はタバコよりも空気を汚す

最初に見つけたのは1977年の論文「タバコ・蚊取り線香・線香による空気汚染」というものです。あまりにも古い論文ですが、大阪市立環境科学研究所の出したものでわかりやすかったので参考にしました。

この論文によると蚊取り線香が1時間に出す粉じん量は約175mgで、蚊取り線香は7時間持続するので1225mgの粉塵が排出される計算になります。タバコの副流煙の粉塵が1本あたり15mg程度ですので、81本ものタバコを吸われたのと同じ計算になります。

調子が悪くなって当然です。

別の研究でも、タバコ75〜137本と同量のPM2.5と51本分のホルムアルデヒドを排出しているという調査結果も見つかりました。

すべての粉じんを吸い込んでいるわけではないので、実際の被害はもっと少ないにしても喜ばしい数字でないのは明らかです。この数字を見たときに、蚊取り線香はもう使うまいと決めて、まだかなりの数が残っていますが捨てることにしました。

懐かしい匂いがして、リラックスできるのかなと思いましたが、換気も適当にモノを燃やしているのですから体に良い訳がなかったのです。蚊取り線香は屋外で使うにはいいのですが部屋で使うものではなさそうです。

ナチュラルなものが体にいいとは限らない

そもそも蚊取り線香を選んだのは、スプレー式の防虫剤の匂いが苦手だったからです。でも、それを使わないと蚊に起こされてしまうので、渋々使っていました。どうせ使うならナチュラルなものがいいはずと思って蚊取り線香にしたわけです。

そもそも蚊取り線香がナチュラルなものなのか、少しだけ疑問を持ちつつもきちんと調べもせずに。

わたしが購入したのは結果的に人工的な蚊取り線香で、とてもナチュラルではなかったのですが、昔ながらの天然除虫菊を使った蚊取り線香も大同小異といったところでしょう。原材料に問題がないものでも燃焼すればPM2.5が発生するのは中国から学びました。

あの国の大気汚染に木炭が影響していることは多くの人が知っているとおりです。木炭はナチュラルなものですが、その粉じんは言うまでもなく体にいいわけではありません。こうやって冷静になればわかるのに、ナチュラルは体にいいという思い込みというのはなかなか恐ろしいものです。

ただ、世の中には蚊取り線香を勧めている専門家もいます。リスクのある液体蚊取りよりは天然素材の蚊取り線香を使いましょうと。どこに視点をおいているかによって見えているものが違うのでしょうが、専門家が大丈夫といえば大丈夫なわけではないのも、わたしたちはここ最近は毎日のように学んでいます。

最新技術を使った蚊取り機器

昔ながらの蚊取り線香がNGだとすれば、スプレー式もしくは液体蚊取りを使うしかなさそうですが、そもそも虫を殺す効果があるものを部屋に撒くというのはどうなのか。いや、蚊取り線香でも同じことですし、蚊取り線香よりも短時間ならリスクは少ないはずです。

最悪、これを使うしかないかなとは思うものの、どうも気が引けるのも事実。

これ以上悩むと神経質になりそうなので他に何か防虫効果のあるアイテムがないか探してみたところ、なんとシャープが蚊取り機能付きのプラズマクラスターを出しているとのこと。UVライトで蚊を呼び寄せて吸い込み、粘着シートにひっつける。

まったくもって安全です。しかも空気がきれいになる。さっそく買おうと思ったら3万円……しかもそこそこ大きい。予算オーバーですし、きれいな空気は求めていません。鶴巻温泉は窓を開けていれば新鮮な空気が流れてきますので。

というわけで他にないか調べたら、アース製薬が「蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」なるものを出しています。殺虫成分を使わずに、蚊を誘引して捕獲というまさに狙い通りのアイテムです。1.3万円もしなければ……ですが。

こちらはUVライトだけでなく二酸化炭素と蚊の好きな匂いで蚊を引き寄せるとのこと。どうやらこの路線が最近の流行のようです。しらないうちに世の中の進化から取り残されていたようです。電撃殺虫器なるものもあるらしく……これはまた別の機会にネタにしましょう。

まとめ

体にいいと思っていたものが、必ずしもそうではない。これは自分の感覚を信じただけでなく、きちんと自律神経の状態をモニターしていたからできたことです。おかしいなと思っても、数字でおかしさが出ていないと納得できないタイプですので、ポラールのVANTAGE Mを買っておいて本当に良かったなと。

ここでご紹介したことなんて知識として前から知っているという人も多いかもしれませんし、そもそも蚊取り線香の粉じんくらいどうってことない人もいるのだと思います。ただわたしは、早い段階に異変があったのでどういうことか調べたら、どうも自分に合わないとなったわけです。

その感覚を裏付けしてくれたのがポラールのVANTAGE Mでした。ナチュラルを好むとかいいながら、最新技術を活用するブレブレなわたし。でも便利なものはどんどん使っていくべきです。そのために人間は新しいものを開発し続けているわけですから。

新しいものの中でも自分に合ったものを選ぶ。この選ぶというのがとても大切です。道具に使われるのではなく道具を使う。そのために自分に馴染むかどうかをよく考える。蚊取り線香は馴染みませんでしたが、いい勉強いい経験にはなりました。

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