足裏の外側縦アーチを整える【小趾外転筋を鍛える】

ランニングをしていると「アーチが落ちる」というような表現を聞いたことがあるかと思います。このときのアーチというのは足裏の内側縦アーチ、わかりやすく言うと土踏まずの部分のアーチ高が下がっていることを示します。

今回わたしがテーマにするのは内側縦アーチではなく、外側縦アーチのお話です。いろいろ調べたのですが、どうも外側縦アーチとランニングに関する話があまり出てきません。だから関係ないのかなと思ったものの、どうもそうでもない気がしてきたという話をします。

目次

気づきは足の骨の構造から

足袋ソックスを左右逆に履く

以前のブログで少しだけ話しをしましたが、人間の足は親指・人差し指・中指のグループと薬指・小指のグループに分かれいます。その要になっているのが立方骨で立方骨を基準に足の土台になるのが薬指・小指の骨で、ランニングでの安定性をもたらします。

親指・人差し指・中指は立方骨の上側に乗っかる感じになり、方向転換や加速などの役割を担います。

役割については最近知りましたが、このような構造になっているのは以前から知っていて、このグループ分けをしたソックスがあったらいいのにと思っていたのですが、よく考えたら足袋ソックスを逆に履けばいいということに気づき、それを使っていた時期があります。

ただ、そのときはなぜそうするかまで考えていなかったので、役割がきちんとわかったところで再チャレンジを始めたが1週間前くらいのこと。最初にその状態で走ったら、100mも走らないうちに外側縦アーチ(小趾外転筋)が悲鳴をあげます。やばい系の痛み。

普段なら絶対に中止するくらいの痛みでしたが、役割を分かっているからそのまま継続しました。1週間経過したら楽になるかなと思いましたが、未だ痛みは続いていますが、大きな変化が見えてきました。

朝ランのペースがキロ30秒縮まった

わたしは朝ランで自分でペースを決めずに、その日の体調に合わせて走っています。足が重たいときにはトボトボとしており、リカバリーが完了している場合には、かなり速いタイムで走れるので、調子のバロメーターにしています。

6.5kmの距離を、朝ランを始めた頃は40分を切ればいいかなくらいのペースで始まったのですが、フォームの改善などもあって、最近は34分台が標準で足が重たいときは36分、かなり調子いいときでも33分を切れるかどうか。

別に時計とにらめっこして走っているのではなく、体が思うように走っての結果です。足袋ソックスを逆に履きだした最初は激痛の影響で思ったよりもペースが上がりませんでしたが、痛みに徐々に慣れてきました。痛みが少し落ち着いたところで上半身と連動させてみたところ、ペースが一気に上がっています。

月曜日:35分31秒(ピッチ186)
火曜日:35分43秒(ピッチ186)
水曜日:35分17秒(ピッチ186)
木曜日:32分28秒(ピッチ188)
金曜日:33分13秒(ピッチ186)
土曜日:33分22秒(ピッチ188)
日曜日:30分58秒(ピッチ188)

昨日になって一気にタイムが縮まりました。ペースでいえばキロ30秒くらい違います。さすがにこのペースになると心肺にも負担がかかってきますが、足はこれでも全然余裕。地面を強く蹴っているわけでも、回転数を上げているわけでもありません。実際にピッチはほぼ変わりません。

足の筋肉が目に見えて変わってきた

実は足袋ソックスを導入する前から、薬指と小指を使う走りというのは意識だけはしていました。膝の位置を正しくするためのフォーム修正で、たどり着いたのが外側縦アーチ側での着地だったのですが、これを始めたのが東京都の外出自粛要請のタイミングでしたので1ヶ月以上も前になります。

そこから1週間ほどの足袋ソックスでのチャレンジ。見た目にはっきりするほど足の筋肉の付き方が変わってきました。

わたしはサッカーをしていたことから、足の親指で走るクセがあるのですが、外側縦アーチでの着地を心がけるようになってからは、ジョグしかしていないというのもあって親指は支える程度にしか使っていません。

以前は前脛骨筋(スネの部分)が発達して盛り上がっていましたが、最近は長腓骨筋と短腓骨筋(外側の部分)が盛り上がってきて、前脛骨筋が目立たなくなってきました。走り方ひとつでこんなにも筋肉の付き方が変わることに驚いています。

ただ筋肉がしっかりと付いてきたことで、外側縦アーチで走れるようになってきたのでしょう。まだ外側縦アーチを構成する小趾外転筋は悲鳴を上げていますが、スピードが有意に上がっているので負荷も以前より高い可能性があり、いずれ落ち着くと思っています。

外側縦アーチを整えるという考え方

まだ長い距離を走っていないので、これが正解というようなことは言えませんが、体重を絞っていたときよりも明らかに軽やかに速く走れるので、なんらかの効力があるのだと思います。軽く走っているのにキロ4分25秒くらいになることもあります。

ここから体重をしっかり落としたら、ジョグの感覚でキロ4分15秒とか見えるのではないかという予感もあります。

もちろん激痛に対してはなんらかの対処が必要になりますが、幸か不幸か今は毎朝の6.5kmしか走っていません。後は筋トレだけなので過負荷でケガをすることはないと思います。緊急事態宣言が明けるまでコツコツ積み重ねればきっと大丈夫。

足裏の外側縦アーチを整えるという考えはおそらく間違っていません。少なくともわたしの体においては。これからの検証も必要ですが、面白いことになるのが間違いなさそうです。1年くらいかけて突き詰めていけば、金沢から東京までの5日500kmも現実味を帯びてきます。

とはいえ体重はもう少し軽いほうがいいので、まずは今の55kgから少し軽くしておこうとは思います。目標は53kgジャスト。走らずに痩せるのは大変ですが、それも試したいことがあるので、楽しみながらやるとします。結果が出たら報告します。

あと、この記事は足袋ソックスの逆履きを推奨するものではないのであしからず。小趾外転筋が十分に鍛えられたら、普通のソックスに戻します。今のところはあくまでも矯正器具としての位置づけです。安易に真似て足裏を痛めないように気をつけてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次