UberEatsの配達用の服は、これまで無印良品のポロシャツを使っていましたが、全身真っ黒でしかもSサイズなのに丈が少し長くだらしない。もっと個性的な服にしてUberEatsの配達員もそこそこオシャレというイメージを作りたいなと、新しい配達用ユニフォームになる服を探していました。
モンベルのシャツで99%決まっていたのですが、Sサイズの在庫が1枚しかなく、2枚欲しかったわたしは、別のお店で買えばいいやと思ってお店を出ました。その途中にユニクロに行ったら、自分のイメージに近いシャツを発見。
しかもセールで1枚980円というわけで、エアリズムと合わせて購入しました。ただ、Sサイズでもちょっとダボッとしてて、裾がお尻を完全に隠すので思い切ってリメイクしてみました。
裾を10cm短くしてウエストも細く
リメイクするといっても、我が家にはもちろんミシンなんて便利なものがありません。モバイルミシンとかあればいいのにと思ったら、あるんですねハンディミシン。1,000〜2,000円くらいで買えるらしい。ときどき縫い物が必要になるので、ちょっと今度買ってみようかと思います。
話を戻しましょう。ユニクロで買ったシャツは生地のデザインがチェックで、わたしが日常生活では絶対に選ばないもの。でも配達員としてのユニフォームなので、キャラが立つほうがいいかなと思ってチェック柄も選択肢に入れていました。
本当は青と黄色のチェックがベストだったのですが、UberEatsは緑というイメージもあるので、ユニクロで緑チェックのシャツを見つけたときに、ビビッときました。これでいいんじゃないかと。でも、家に帰って着てみたらダボッとしすぎています。
ありかなしかでいえば、ありに限りなく近いなし。980円じゃないければ、そのまま着ていました。980円なら失敗してもモンベルのシャツにすればいいかなと気軽にリメイクです。リメイクといっても難しいことはしません。裾から10cmの部分をカットして、あとはウエストも少し狭くします。
わたしは小柄で細身というのもあって、フィット感の高い細身のシャツが好きです。そういう意味ではレディースタイプのシャツから選べば、こんな苦労しなくても良かったのかなと思ったり……いずれにしてもダボッとした感じではなく、シュッとした感じに。
裾を切り落として接着テープで処理
裾はシンプルに10cm切り落とすだけ。とはいえ、裾の形状がまっすぐではないので、裾から10cmの部分に何箇所かマーキングをして、そこを繋ぐようにハサミでカットしていきます。いま思えば全然まっすぐで良かった気もします。
なぜなら曲線があると裾処理が面倒だから。裾は切りっぱなしにするわけにもいかず、折り返して接着テープで処理しています。クレイジーランナーの三州ツバ吉さんのオリジナルゼッケンを作るときなどに使う手法で、アイロンだけで裾処理ができちゃいます。
裾を短くしたら、今度はウエストのだぶつきもきになるので、内側に折って、細身になるように処理しました。こちらも接着テープですが、脱いだり着たりするときに千切れそうなので、軽く縫っておきました。ひと夏くらいはなんとかなるでしょう。
こういう作業は好きです。ものづくりが好きというのもありますが、手を動かして何かを作るという作業そのものが好きで、手芸はほとんどしませんが、実は向いているのではないかと思ったり。いま上手くできるという話ではなく、性格的に向いていたのかなという話。
いずれにしても1時間くらいかけて1着分のリメイク完了です。まぁデートには着ていけませんが、配達には使えるかなといったレベルの仕上がり。自分の好みは把握できたので、次回は最初から細身のシャツを選ぶとしましょう。
UberEatsの配達で求められるのは清潔感
これはわたしの主観ですが、UberEatsの配達員はちょっと服装に無頓着すぎる傾向にあります。UberEatsの配達員は個人事業主ですが、事業主であるという自覚がない人が多く、アルバイトの延長として行っているような感じがあります。
実際に仕事は誰にでもできるもので、そして前科のある人だって始めることができます。家がないというような人だって、口座を持っていれば始められます。だからというわけではありませんが、とても食べ物を届けるのには似つかわしくない服装の配達員が多々います。
この時期は短パンにビーチサンダルで、すね毛が気になるというようなスタイルの人もいます。服装に規定がありませんから、別にどんな服装でやっても構いません。むしろ、熱中症にならないことが最優先です。でも武士は食わねど高楊枝です。
個人事業主というのは、自分なりの美学がないと続きません。それは5年間ライターとして生活をしてきて、強く感じることです。技術が高いか、ノウハウがあるかは関係ありません。自分の美学があり、自分のスタイルを確立した人だけが生き残れるのがフリーランスの世界。
それはUberEatsの配達員でも同じです。だからわたしは服装にこだわってみようかなと。大事なのは清潔感で、ほとんどの人がやっていない「襟付きシャツ」を採用してみました。チェック柄にしたのは、親しみを感じてもらいやすくするためです。
マッチングはAIが行うので、わたしがどんな服装をしていようが、仕事そのものは変わりません。でもこういう小さいところが大事。自分の好きな服、自分が楽な服ではなく、こういう服装なら喜ばれるというものを意識してチョイスする。
そうなると既製品ではなく、リメイクも必要になるわけです。大したリメイクではありませんが、妥協しないのが生き残るための秘訣です。
失敗するかもしれないけどトライアンドエラーが大事
正直、今回の服装で正解なのかどうかは稼働してみないとわかりません。でも、こうやってトライアンドエラーを繰り返すことが大事です。最初から正解にたどり着ける人なんておらず、何度も微調整を繰り返して自分のスタイルができてきます。
もしかしたら、今回の服装も無印良品のポロシャツのようにムダな出費になるかもしれません。でも、それは試してみたからわかること。机上の空論ではなく、実践してみて問題点をあぶり出し、それを次に活かすというのが凡人の戦い方です。
もっとも、このトライアンドエラーそのものがわたしにとって面白いことだったりもします。わたしは結果よりも過程を大事にするタイプで、結果が悪くても過程がうまくできていれば満足します。きちんの自分なりに考えてシミュレーションをし、それで行ったことは上手くいっても失敗しても経験という宝になります。
いまどきこういうスタイルは流行らないのかもしれませんが、才能があるわけではない人間が、才能のある人に対抗するには、こうやってトライアンドエラーを繰り返して、少しずつ改善するしかありません。そういう意味ではUberEatsの配達もようやく面白くなってきたところです。
今日から新しいユニフォームで、元気よく配達するとしましょう。緑チェックのシャツの配達員を見かけたら冷たいジュースの1本くらいおごってください。生ビールなら仕事を切り上げて……さてコツコツ積み重ねるかな。