接触確認アプリ「COCOA」の必要性

先日のブログでCOCOAでの記録が必須だから、今年のクリールシューズトライアルには参加できないと書いた。UberEatsの配達をしていたら、確実に接触する確率が上がり、シューズトライアルの参加費だけ払って参加できないなんてことが考えられるから。

だが、わたしは勘違いをしていた。新型コロナウイルスの感染者と比較的短い時間でも近いところにいると接触したと判断されると思っていたのだが、どうやら「1m以内の距離で、15分以上の近接した状態」でないと接触にならないらしい。

さすがにこれくらいなら、UberEatsの配達でも接触にはならない。15分も同じ場所にいるとすれば、電車での移動中しかない。配達後の食事は17時なのでお店はまだ混むこともなく、誰かの1m以内に入ることもないだろう。もちろん可能性はゼロではないが、わたしが思ってたほどリスクは高くない。

ということで、ようやく重い腰を上げて接触確認アプリ「COCOA」をインストールしてみた。昨夜のことなので、まだ何も出ないがまずは使ってみることが大切かなと。インストールしていることで、人と同じ空間に長くいるというのを、意識的に避けるように行動することも期待できる。

もちろん不安もある。接触判断があったらどうすればいいのか。接触判断があった場合には自分で行動に移さなくてはいけない。まずは症状を入力して、検査が必要かどうかの判断を知らもらうわけだが、黙っておくということもできる。

倫理的にいいかどうかは別の話として、接触したと判断されてもそのままUberEatsの配達はできる。でも本来なら、報告しないにしても2週間は外出しないのが望ましいだろう。でも、そうなったときに生活していけるのかどうか。

ただ、このアプリを使ってイベントの参加可否の基準にするというのは、おそらくこれから増えてくるのではないだろうか。入場するときにその画面を見せることでリスクがある人を排除できるのは、イベント運営としてはありがたいこと。

一方で接触はしていても感染していない人まで排除されてしまいますし、感染していないのにリスクがあるというだけでイベントに参加できなくなったとき、参加費の保証がどうなるのかという大きな問題もある。普通に考えれば戻ってこないだろう。

インフルエンザにかかってコンサートに行けなくなって、払い戻ししてもらえるなんて聞いたことがない。でも接触確認アプリ「COCOA」の場合には「可能性がある」と判断されただけ。それだけで拒否するとなると話は少しややこしくなる。

少なくとも返金保証でないかぎり、わたしはその手のイベントには参加しないだろう。愛媛マラソンのような思い入れがある大会なら考えるが、そうでないのに「接触判定があったら出場はNG」となっていたら、最初からエントリーしない。

クリールシューズトライアルの募集人数は200人だったと記憶しているが、いったいどれだけ集まるだろうか。人の集まり具合という点ではかなり気になるし、実際に現地には行きたいけど、1,500円だってムダにはしたくないしできない。

「仲間と会う」というシチュエーションだと、接触判定が出たら会わないを選ぶしかない。取材も同じで感染した可能性がある状況なら、「会わない」以外の選択肢はない。打ち合わせもお酒の席も、イベントもこれは欠席になる。これは仕方のないこと。

わたしが接触確認アプリ「COCOA」をインストールしたのも、この部分が気になったからだ。実際に発症していようがそうでなかろうが、自分を介して誰かが新型コロナウイルスに感染するというのは避けたい。そのひとつの指標になるなら入れておいて損はないだろう。

個人的には新型コロナウイルスについては、ずっと怖さもないし、全体として萎縮しすぎているようには感じているが、それはわたしの考え方で、やはりまだ怖く感じている人もいて、怯えながら毎日を過ごしていたりするのも事実。

そういう人に会うときに「COCOAでは大丈夫となっている」と言うのと、「知らんけど大丈夫じゃないの?」っと言うのとでは与える安心感がまったく違う。わたし自身も必要以上に気を使わなくて済む。そういう意味では上手く役立てたいアプリだ。もっと早く入れておくべくだった。

もっとも、アプリが出てから人に会った回数など、たかが知れているのだが。

どう活用するか、どう判断するかは人それぞれでいいと思うが、少なくとも自分がどのような状態にあるのか、参考程度でもわかっていたほうがいい。自分の行動に責任を持つためにも、親しい人に迷惑をかけないためにも。

でもやはり、接触判定があったときの仕事をどうするかは悩ましい問題。それも含めて接触確認アプリ「COCOA」とどう向き合うかはこれからゆっくり考えるとしよう。

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