ひとつに依存してはいけない理由【UberEatsシステム障害から学ぶ】

ウーバーイーツが大規模なシステム障害を起こし、昨日は散々な1日だった。残り10配達で週末インセンティブの40を超えて、15配達すればさらにワンランク上のインセンティブをもらえたので、いつもよりも少し早めに家を出た。10配達で早めに切り上げて映画を見に行くか、それとも15配達をして来週末の京都行きに備えるか。

ところが、配達が始まっても売り上げが反映されない。情報収集をしてみると同じように困っている人もいるようで、どうやらシステム障害を起こしているの。配達員だけではなく、注文でもトラブル多発で、ランチタイムに注文も配達もできない。過去にも同じようなことがあったが、その時よりも対応が遅い。

ランチタイムを過ぎて1度復旧したのだが、しばらくしてまた売り上げが反映されない。そして注文も渋くなったのだが、それが時間帯によるものなのかシステム障害によるものなのかはわからない。ウーバーイーツはこのあたりの情報共有を徹底して排除している。トラブルがあっても配達員には絶対に教えない。

それでいて、人が足りないからと高額な紹介料を用意して人材募集にお金をかけているのだが、既存の配達員を大切にするだけで離職率が抑えられると思うのだが、ウーバーイーツの考え方はそうではないのだろう。人の会社のやり方に対して講釈をたれるつもりはない。そういうやり方でも、ウーバーイーツは利益を上げている。

他人の会社の褌を借りて相撲を取っているのだから、これに依存するのは危険なことだ。会社を辞めてウーバーイーツ専業で働いている人もいるかもしれないが、それはリスクしかない。今回のようなシステム障害が起きると、稼ぎたくても稼げなくなる(今日それを痛感した)。それどころか、いつ「撤退する」と言われてもおかしくない。

だから、フリーランスはウーバーイーツ以外の稼ぎ方も用意しておく必要がある。稼ぎ方はなんでもいいが、それなりに本腰を入れて取り組み、それに見合った収入が得られるものならという条件が付くが。稼ぐ方法はいくつもある。もちろんウーバーイーツほど稼ぎやすいものはない。ウーバーイーツはプラットフォームがよくできている。

人生はいつだってプランBを用意しておく必要がある。チャレンジングなことをしようとするなら、それは必須とも言える。理想はプランAが滞りなく進むことだが、フリーランスはそんなに甘くない。人生は思い通りにいかないことのほうが多いのだから、自分のプランだけが上手く回るなんて都合のいい話はない。

プランBを用意してはいけないのは恋愛だけ。なぜ恋愛だけがそうなのかわたしにはわからないが、どうもプランBを用意してる人は厳しく非難されることになるらしい。リスクヘッジとしては当然のことなのだが、恋愛だけは失敗することを前提にしてはいけないことになっている。

もっともプランAすら用意できないわたしには、まったくの余談でしかないが。

話を戻そう。ウーバーイーツに依存してはいけない。少なくとも昨日の配達に出た人は、なんとなくそう感じたはずだ。だったら行動に移したほうがいい。道路がアスファルトで舗装された現代では、白馬に乗った王子様が助けに来てくれることはない。自分からリスクヘッジを用意して、崖の上から転落するのを防ぐのだ。

会社員も同じだとわたしは考えている。自分の勤めている職場に依存しないこと。それは収入だけではなく、人間関係ややりがいというものも含めて。明日会社が倒産したとして、明後日から稼げる方法を用意しておく。一時的にはウーバーイーツをセーフティネットにしてもいいが、最終的には自分なりの働き方を見つけて、ウーバーイーツの配達からは離れるべき。

わたしもそうだが、基本的にウーバーイーツは腰掛けでしかない。ライティングの仕事が減り、空いている時間も稼げるからやっているだけのこと。これほど自分を消耗する仕事を続けるのは現実的ではないし、そもそも稼働時間が長くなればなるほど事故のリスクも高くなり、やはり配達を続けられなくなる。

ひとつのことに依存する。ひとりの人に依存する。それはとても危険なことだ。いつだって、それ以外の選択肢を用意して、袋小路で身動きが取れなくなるのを避けること。一途な生き方も嫌いじゃないが、目の前に道がひとつしか見えないなら気をつけたほうがいい。大抵の道はその先が崖になっているから。

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