宿の仕事をしていると、本当にいろいろな人が世の中にはいるんだということに気付かされます。いいお客さんもいれば、厄介なお客さんもいて、「なんでその思考になるのだろう」と考えさせられることも度々。細かいことをここで書くつもりはありませんが、まぁ世界は広いもんです。
これまで46年間生きてきて、出会ったことのないタイプの人に次々と会うことになるのですが、気になるのはそういう人たちが見えない形で側にいたのかどうかということ。たとえば職場の同僚が、会社の外ではまったく別の人格になって、常識では考えられない行動をしていた可能性はあるのか。
もしそうだとしたら、私の常識が書き換えられて、想像力の幅が広がります。飲食店のInstagramで物語を書いているとき感じるのは、常識に囚われすぎているということ。もっとも枠を取っ払う必要があるわけですが、私の感覚とはまったく違う人たちと接することで、思い込みの枠が崩れていくといいなと。
別に小説家になるわけではないので、枠を完全に壊す必要はないのですが、自分の意思で枠の外に出ていけるくらいの強度にはしておきたいなと。そこを自由に行き来できるようになれば、私だけにしか見えない景色とか、対応力とかを手に入れられそうじゃないですか。
そうなると、これまでとは違った経験ができるようになり、人生がさらに面白くなる。こんな素敵なスパイラルが目の前にあるなら、多少痛い思いをしてでも飛び込むべき。じっとしていたら傷つかないかもしれませんが、そんな生き方じゃ満足できないわけです。
面白おかしく生きたい。これが私の方針ですが、結局は自分の枠内でしか動けないので、井の中の蛙になってしまうわけです。それはせっかく命を与えてもらったのに、もったいないですよね。どんなに傷つこうが、苦しもうが新しい景色を追いかけたい。そこで大事なのが枠を壊すということ。
自分のちっぽけな常識を叩き壊して、自由な発想で生きていく。それはどれだけお金を積んでもできないことであり、誰に奪われることのない自分だけの財産になります。だったら、自分とは違う感覚の人から学ぶべき。面倒だと思わずに、むしろ積極的に自分から絡んでいく。
気をつけなくてはいけないことがあるとしたら、枠の外から戻ってこれなくなることくらいでしょうか。自由な発想を手に入れた代償に、常識を失ったのでは意味がありません。あくまでも自分のベースは大切にする。欲張りと思われるかもそれませんが、そこは譲ってはいけないところです。
とはいえ、それほど難しいことをするわけでもなく、ただどんな人でも受け入れるだけ。別に友だちになろうというわけではありません。宿などでは一期一会の関係であり、違う感覚の人にどうすれば満足してもらえるのかを考えて、トライアンドエラーを繰り返すだけ。
いろんな人がいるとはいえ、少なくとも日本人であれば言葉が通じるわけで、突拍子もないことをする人にだって、それなりの理由があるわけです。その理由を瞬時に思いつくことができればいいだけ。いまの段階では大きな?マークが浮かぶだけですが、想像力の幅が広がれば、きっと対応できるはず。
これまでライターとして、削ぎ落とす作業を7年間やってきましたが、ここからは発想力で肉付けしていくステップ。宿で働く機会を得られたのは、きっとそのタイミングだからだと思っています。こういうのは、必ず意味があって、すべては繋がっていると信じているので。
そう考えると、きっと私はいま人生の転機を迎えている可能性があります。遅咲きかもしれませんが、やっと私のターンがやってくる。まあ一瞬で終わるかもしれませんが、これまでとは違うステージに立つチャンス。だとしたら、新しい気持ちで何もかも受け入れる。そんな自分でありたいですね。
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